セックスが痛い時の原因と治療|性交痛セルフケア&受診目安を女医が徹底解説!
更新日:2025.07.18

性交痛でお悩みではありませんか?
「痛くて性行為が楽しめない」
「パートナーに言えない」
「これって私だけ…?」
「切れて痛くて歩けない」
「座れなくて仕事ができない」
など、
性交痛は、体だけでなく、心や大切なパートナーシップにも影響を及ぼす、非常にデリケートなお悩みです。
もしかしたら、「気のせいかな」「そのうち治るかな」と一人で悩んでいませんか? 性交痛は決して特別なことではなく、多くの女性が経験するお悩みです。
この記事では、性交痛の原因を知り、まずはご自身でできるケアや、治療法、病院を受診すべき目安について解説します。
そして、あなたの性交痛を解決するために、当院でどのようなアプローチを行っているのかをご紹介します。
当院では、性交痛の原因を医学的に見極め
「まずはご自身でできること」から
「専門的な治療」まで、
お一人おひとりに合わせたサポートを提供しています。
目次
性交痛とは?

性交痛(医学的には「ディスパレウニア(Dyspareunia)」と呼ばれます)とは、性交時または性交後に女性が性器周辺や骨盤内に感じる痛みのことです。
痛みは非常に個人的なものであり、感じ方も、痛むタイミングや場所も人によって大きく異なります。
痛みの感覚
「ヒリヒリ」「チクチク」「ジンジン」「ズキズキ」「鈍痛」「刺すような痛み」「焼けるような感じ」など、様々な表現で感じられます。
痛みのタイミング
「挿入しようとした時」「挿入している最中」「性交中」「性交が終わった後」など、性行為のどの段階で痛みが生じるかも異なります。
痛みの場所
痛む場所によって原因が異なることが多く、「入り口付近(浅い場所)の痛み」と「奥(深い場所)の痛み」に分けられます。
性交痛は多くの女性が経験する悩み

性交痛を経験したことがある女性は全体の20〜30%にも及ぶという調査もあり、あなたが感じている痛みは決して特別なことではありません。
特に、出産後や閉経後などホルモンバランスが大きく変動する時期には多くの方が経験します。また、10代や20代の若い世代でも性交痛に悩む方は少なくありません。
性交痛について「恥ずかしい」「どこに相談すれば良いか分からない」と感じるのは当然のことです。しかし、痛みを我慢したり一人で悩みを抱え込んだりする必要はありません。
性交痛の原因は多岐にわたり、適切な知識と対処、そして医療によるサポートで改善が見込める症状です。
その性交痛、「気のせい」にせず、まずはご自身でチェックしてみよう

性交痛を感じたとき、「気のせいかも」と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、痛みは体からの大切なサインです。
まずはご自身の痛みがどのようなものか、冷静に観察してみましょう。そして、簡単なセルフケアを試してみることが解決への第一歩です。
痛みの種類・タイミング・場所をセルフチェック
あなたの性交痛は、どんな痛みですか? チェックしてみましょう。
・いつ痛む?
- 挿入しようとした時 / 挿入の途中
- 性交中(浅い挿入 / 深い挿入)
- 性交が終わった後 / 翌日
- 性交とは関係なく痛むことがある
・どこが痛む?
- 性器の入り口付近 / 表面(ヒリヒリ、擦れる感じ)
- 膣の奥 / 下腹部
- その他(特定の場所)
・どんな痛み?
- ヒリヒリ、ジンジン、焼けるような痛み
- ズキズキ、締め付けられるような痛み
- 刺すような痛み、切れるような痛み
- 鈍痛、重い感じ
・他にも気になる症状は?
- かゆみ、おりものの変化、臭い
- 排尿時の痛み、頻尿
- 生理痛がひどい
- 下腹部痛、腰痛
まずは試せる「自分でできるケア」と「様子を見ても良い場合」
セルフチェックでご自身の痛みの特徴が分かったら、まずはご自宅でできるケアを試してみましょう。性交痛の中には、ご自身でのケアで改善が見込めるものも多くあります。
Q:乾燥・潤滑不足が原因かも?
【セルフケア】
性交時に潤滑剤をたっぷり使用する。前戯の時間を十分に取る。日頃からデリケートゾーンを乾燥させないよう保湿ケアをする。
【様子を見ても良い場合】
潤滑剤を使用することにより痛みが軽減する場合。一時的な疲労や体調不良で潤滑が不足していると考えられる場合。
Q:摩擦や外部からの刺激が原因かも?
【セルフケア】
デリケートゾーン専用の石鹸で優しく洗う(洗いすぎに注意)。綿素材など肌に優しい下着を選ぶ。コンドームや潤滑剤の成分が合わない可能性があれば、別の製品を試す(ノンラテックスなど)。
【様子を見ても良い場合】
原因となる刺激を取り除くことで痛みが和らぐ場合。
Q:心理的な緊張や不安が原因かも?
【セルフケア】
パートナーと痛みについて正直に話し合う。性行為の際はリラックスできる環境を作る。痛くない体位を探す。
【様子を見ても良い場合】
パートナーとのコミュニケーションや環境調整で緊張が和らぎ、痛みが軽減する場合。
Q:久しぶりの性行為が原因かも?
【セルフケア】
十分な前戯で膣の潤いを促し、焦らずゆっくり挿入して膣壁をゆっくり伸展する。潤滑剤を併用する。可能であれば、性行為前から保湿ケアをする。
【様子を見ても良い場合】
軽度の痛みで、その後の性行為では痛みが軽減する場合。
自己判断は禁物
ご自身でできるケアは有効ですが、痛みが続く場合、痛みが強い場合、会陰部が裂傷する場合、他の気になる症状(出血、おりもの異常、強い腹痛など)がある場合は、自己判断せず、医療機関を受診してください。
セルフチェックやホームケアで改善しない性交痛、考えられる主な原因

ご自身でデリケートゾーンケアを試しても性交痛が改善しない場合や、痛みが強い、他に気になる症状がある場合は、何らかの医学的な原因がある可能性があります。
病院を受診される性交痛の方には、いくつかの主なタイプが見られます。
1.医学的な検査では「特に異常が見つからない」ケース
医学的な診察や検査では、性交時の痛みの原因となる明らかな異常が見つからないことがあります。
しかし、これは「気のせい」や「我慢すれば良い」ということでは決してありません。
痛みの感じ方には個人差があり、体の感受性が高まっている場合や、原因が特定しにくい場合もあります。読者の方が実際に痛みを感じている事実は、大切です。
しかしながら、医師は診察時には痛くないように診察するのが当たり前で、診察時に痛みを感じさせることが難しいという理由から疼痛部位が明らかでないことがあります。
このような場合でも、不安を解消するために専門医の診断を受けることには大きな意味があります。
当院では、検査で異常が見つからなくても、患者様の訴えに真摯に耳を傾け、痛みの背景にある様々な要因(心理的なもの、ホルモンバランスのわずかな変動など)を考慮し、サポートやアドバイスを行います。
2.心や精神的な要因が大きく関わっているケース
性交痛は、過去の性的な経験、性行為への不安、パートナーシップの問題、ストレス、疲労、受けてきた教育や宗教などが複雑に絡み合って生じることがあります。
これらの心理的な要因が、体の緊張や潤滑不足を引き起こし、痛みを悪化させる「痛みの悪循環」に繋がることがあります。
このような場合、身体的な治療と合わせて、心理的な側面へのアプローチも重要となります。過去の精神的な悩みを相談する臨床心理士、婦人科医、パートナー、友人などの自分自身が抵抗のないお話しする相手に相談してみることは大切です。
3.実際に「病気」や「体の問題」が原因となっているケース
性交痛の原因として、何らかの病気や体の異常が隠れている場合があります。ただし、過度に心配しすぎる必要はありませんが、可能性として知っておくことは大切です。
痛みの場所で探る性交痛の主な原因と関連疾患
痛みの場所別に、考えられる主な原因と関連疾患は以下の通りです。
<入り口付近の痛みの場合>

外陰部の皮膚疾患
アレルギー、湿疹、かぶれ、アトピー性皮膚炎、バルトリン腺炎、バルトリン腺膿瘍など。
性交時に「腟の入り口がヒリヒリする」「擦れて痛い」といった症状は、外陰部の皮膚トラブルが原因のこともあります。
皮膚のバリア機能が弱っていると、わずかな摩擦や分泌物の刺激でも痛みやかゆみを感じやすくなります。特に下着やナプキン、洗剤・石けんによる アレルギー反応や接触性皮膚炎(かぶれ) はよく見られます。
また、もともと アトピー性皮膚炎がある方 や 乾燥肌体質の方 は、デリケートゾーンにも炎症が起きやすく、かゆみや赤み、小さな傷ができて性交痛の原因となることがあります。
さらに注意が必要なのが、バルトリン腺炎・バルトリン腺膿瘍(外陰部の左右にある腺が感染して腫れる病気)です。片側の腟の入り口が腫れて痛み、触れるだけでも強い違和感があり、性行為が難しくなることもあります。
見た目で判断できない皮膚トラブルも多いため、痛みが続く場合は婦人科の受診をおすすめします。
萎縮性膣炎
閉経後や更年期を迎える頃から、腟の潤いが減り、粘膜が薄くなる「萎縮性膣炎(いしゅくせいちつえん)」が起こりやすくなります。これは女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下することが主な原因です。
腟の粘膜は、通常は乳酸菌などの常在菌によって弱酸性に保たれ、潤いと弾力を維持しています。しかしホルモンが減るとこのバリア機能が弱まり、乾燥・かゆみ・ヒリヒリ感が出たり、性交時に摩擦で しみるような痛み を感じるようになります。
特に 「性交のたびに痛い」「終わったあとにヒリヒリが続く」 といった症状は、萎縮性膣炎の代表的なサインです。
閉経後の女性だけでなく、授乳中・低用量ピルの長期使用中・抗がん剤治療中などでもホルモン低下により同様の症状が見られることがあります。
デリケートな悩みですが、治療可能な疾患です。 つらい場合は我慢せず、婦人科でご相談ください。
炎症・感染症
カンジダ膣炎、細菌性膣症、性感染症(クラミジア、淋病、ヘルペスなど)による膣や外陰部の炎症。
腟や外陰部に炎症があると、性行為の際にピリッとした痛みや熱感・かゆみが出ることがあります。原因として多いのが、腟内の細菌バランスが乱れることや、性感染症による感染・炎症です。
たとえば…
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カンジダ膣炎:白くポロポロしたおりもの、強いかゆみ、赤み、性交時のヒリヒリ感が特徴
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細菌性膣症:灰白色の悪臭を伴うおりもの、腟内の不快感
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クラミジア、淋病、性器ヘルペスなどの性感染症:自覚症状が少ない場合もありますが、性交時の痛みや違和感が最初のサインになることも
感染により腟内の粘膜が傷ついていたり、分泌物が炎症を悪化させていたりすると、性交によって摩擦や刺激が加わることで痛みが強まることがあります。
性感染症は パートナーとの再感染 や 不妊症につながる恐れもあるため、性交痛の症状がある場合は、婦人科での検査と早めの治療が大切です。
処女膜強靭症
処女膜が厚く硬いため、挿入を妨げ痛みが生じます。指1本すら膣に入らない状況の方はご相談ください。
処女膜強靭症(しょじょまくきょうじんしょう)とは、処女膜が生まれつき 厚く・硬く・弾力性が乏しい状態を指します。通常の処女膜は性行為やタンポンの使用で自然に柔軟に開きますが、強靭な場合はその通り道が確保されず、挿入時に強い痛みや出血、抵抗感を伴うことがあります。
「性行為がどうしても痛くて入らない」「指一本すら入らない」といった方は、この状態の可能性があります。無理な挿入を繰り返すことで、恐怖感や腟の防御反応(膣痙攣)が強まり、性交痛が慢性化するリスクもあるため、早めの相談が大切です。
婦人科では、診察により処女膜の状態を確認し、必要であればご本人の希望に沿った簡単な処置(処女膜切開など)で改善が可能です。
「痛みは自分のせい」「気持ちの問題かも」と思い込まず、まずは体の構造的な要因がないか、一度婦人科でご相談ください。
膣前庭部痛症候群
膣前庭部痛症候群(Vestibulodynia/前庭部痛)は、腟の入り口(前庭部)に持続的な痛みやヒリヒリ感が出る状態です。見た目には炎症や傷がないにもかかわらず、神経が過敏になってしまい、軽い接触や摩擦でも強い痛みを感じるのが特徴です。
特に、性行為やタンポンの挿入時、皮膚に触れるだけでも「針で刺されたような鋭い痛み」や「焼けつくような不快感」が起こることがあります。慢性的な性交痛の原因のひとつとして知られていますが、診断が難しく、見逃されやすいのが現状です。
原因ははっきりしないこともありますが、神経の過敏化、ホルモンの影響、炎症の既往(カンジダなど)、心理的要因の複合が関係していると考えられています。
「痛みの理由が分からず苦しんでいる方」にこそ知ってほしい病態です。恥ずかしい・気のせいと思わず、婦人科での診察とご相談をおすすめします。
膣痙攣
膣痙攣(ちつけいれん)とは、性行為や膣内への挿入に対して不安や恐怖を感じたときに、膣のまわりの筋肉が無意識に強く収縮してしまう状態です。本人の意思とは関係なく体が反応してしまうため、挿入ができなかったり、強い痛みを感じたりすることがあります。
「怖くて体がこわばってしまう」「入れようとすると痛くて無理」という場合、膣痙攣が関係している可能性があります。
この状態は、過去の痛みの記憶や性行為に対する不安・緊張、性に対する否定的な感情など、さまざまな要因が関係すると言われています。
「気持ちの問題」「自分が悪い」と悩む方も多いのですが、膣痙攣は決して珍しいものではなく、適切なサポートで改善できるものです。 婦人科では、段階的な診察や必要に応じたカウンセリング・トレーニングなどで、少しずつ体と心をほぐしていくことが可能です。
会陰切開の傷跡
出産時に行われる会陰切開(えいんせっかい)の傷跡が、硬く盛り上がったり、つっぱるような感覚になっている場合、性行為の際に引きつれや痛みを感じることがあります。
通常、会陰の傷は産後に自然に回復していきますが、体質や縫合の影響などによって瘢痕(はんこん)=かたくなった組織が残ることがあります。この瘢痕が膣の入り口や外陰部に近い位置にあると、摩擦や圧迫で「チクッとした痛み」や「ピリピリした違和感」が生じることがあります。
また、出産後しばらくして性交を再開した際に、“傷のあたりが痛む”という声は少なくありません。
このような場合、症状に合わせた対応が可能です。痛みが続くようなら、我慢せず婦人科でご相談ください。
<奥の方の痛みの場合>

子宮内膜症
子宮内膜症は、子宮内膜に似た組織が子宮の外にできてしまう病気で、炎症や癒着を引き起こします。
子宮の奥や卵巣、腸のまわりに病変があると、深い挿入でお腹の奥にズーンとした痛みが出ることがあります。とくに以下のような状態では性交痛が起こりやすくなります。
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子宮腺筋症(子宮の筋肉の中に内膜様組織ができる)
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チョコレート嚢胞(卵巣にできる内膜症の一種)
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骨盤内癒着(臓器が癒着して動きにくくなる)
性交痛に加えて、生理痛が重い・下腹部の痛みが続くといった症状がある場合は、婦人科での検査をおすすめします。治療で痛みを和らげることが可能です。
子宮筋腫
子宮筋腫は、子宮の筋肉にできる良性の腫瘍です。できる場所や大きさによっては、性行為のときに圧迫されて、お腹の奥に痛みや違和感を感じることがあります。
とくに、子宮の外側や奥側に大きな筋腫がある場合は、腟の奥に当たるような「ズン」と響くような痛みが出ることがあります。また、腹膜(お腹の内側の膜)が刺激されて、痛みが強くなることもあります。
筋腫は良性ですが、性交痛・生理痛・出血量の増加などの症状がある場合は、婦人科でのチェックがおすすめです。大きさや症状に応じて、薬での治療や経過観察が可能です。
骨盤内臓器の炎症性疾患
子宮・卵管・卵巣などに細菌が感染して炎症が起こる状態を「骨盤内炎症性疾患(PID)」といいます。クラミジアや淋菌などの性感染症が原因になることも多く、発熱、下腹部の痛み、おりものの増加、不正出血などを伴います。
炎症によって骨盤内の臓器が腫れたり癒着したりすると、性行為の際に下腹部の奥がズキッと痛むような「深部性交痛」が起こることがあります。
放置すると卵管が詰まり、不妊の原因になることもあるため、早めの受診・治療が大切です。 抗生剤などで治療可能ですので、症状がある場合は婦人科にご相談ください。
卵巣のう腫、チョコレートのう胞
卵巣のう腫とは、卵巣にできる袋状の腫れ(嚢胞)です。特に、子宮内膜症が原因でできるものは「チョコレートのう胞」と呼ばれます。
これらの嚢胞は、お腹の膜(腹膜)と癒着していることが多く、性行為の際に圧迫されると、下腹部の奥にズキッと痛みを感じることがあります。
また、まれに性交中に嚢胞が破裂して、急激な腹痛や出血を起こすこともあります。その場合は早急な診察・治療が必要です。
「お腹の奥がいつも痛い」「片側だけがズーンと痛む」といった症状がある場合は、卵巣のう腫の可能性も考えられるため、婦人科での検査をおすすめします。
卵巣出血
排卵の時期に性行為を行うことで、卵巣内の血管が破れて出血する「卵巣出血」が起こることがあります。とくに排卵直後は卵巣が敏感になっているため、性行為の刺激によって血管が破綻しやすくなります。
突然の下腹部の鋭い痛みや、片側に強い圧迫感を感じた場合は要注意です。出血が多い場合は貧血や腹腔内出血につながることもあるため、強い痛みや吐き気・ふらつきを伴う場合は、すぐに婦人科を受診してください。
膀胱炎、間質性膀胱炎
膀胱炎や間質性膀胱炎など、膀胱自体に炎症がある場合も、性行為の際に下腹部や膣の奥に痛みを感じることがあります。膀胱が腟のすぐ前にあるため、挿入の刺激が膀胱に伝わり、ズーンとした鈍い痛みとして感じられるのです。
膀胱炎は排尿時の痛み・頻尿・残尿感などの症状を伴い、性交後に悪化することもあります。
また、間質性膀胱炎では明確な菌感染がなくても慢性的な膀胱の痛みが続き、性行為でさらに痛みや不快感が強くなるケースがあります。
性交痛と排尿症状が同時にある場合は、膀胱の炎症が関係している可能性がありますので、婦人科または泌尿器科での検査をおすすめします。
骨盤臓器脱
骨盤臓器脱は、出産や加齢、骨盤底筋のゆるみにより、子宮や膣の壁、膀胱、直腸などが腟の中に落ち込んでくる状態です。
これにより、性行為中に下垂した臓器が圧迫されて、腟の奥や下腹部に痛みや違和感を感じることがあります。また、膣内のスペースが狭くなったり、臓器がこすれることで、性交時の不快感や圧迫感が生じやすくなります。
軽度のうちは違和感だけでも、進行すると性交痛・排尿・排便のトラブルにもつながるため、早めの受診・骨盤底のケアが大切です。
骨盤内の癒着
過去の手術や炎症(子宮内膜症、骨盤内感染など)によって、腹膜や臓器同士が癒着している場合、性行為の際にその癒着部位が引き伸ばされて痛みを感じることがあります。
とくに腟の奥まで挿入されたときに、下腹部の奥が引っ張られるようなズキズキした痛みがある場合、骨盤内の癒着が原因になっている可能性があります。
癒着は外から見えないため気づきにくいですが、繰り返す腹痛や性交痛、生理痛がある方は婦人科での検査をおすすめします。
【Check】ポイント
これらの病気や状態が原因となっている性交痛の場合、適切な医学的の診断と治療が性交痛を和らげます。
一人で悩まず、まずは当院にご相談ください

ご自身でのセルフケアを試しても性交痛が改善しない場合や、痛みが強い、他に気になる症状がある、原因が分からず不安、といった場合は、どうぞ一人で抱え込まず、当院にご相談ください。
性交痛の原因は一つとは限らず、複数の要因が絡み合っていることも多くあります。
自己判断で原因を決めつけたり、適切な対処が遅れたりすると、痛みが慢性化したり、隠れた病気が進行したりする可能性があります。
当院への受診をおすすめする目安
以下のような場合は、できるだけ早く当院を受診してください。
- ご自身でのケアを試しても、性交痛が改善しない、または悪化している
- 痛みが強く、性行為が辛い、またはできない
- 性交後に出血がある
- 痛みに加えて、おりものの異常、不正出血、発熱、強い腹痛がある
- 特定の体位で必ず痛む
- 痛みの原因が分からず、強い不安を感じている
- 性交痛が原因で、性生活やパートナーシップに影響が出ている
「このくらいで受診しても良いのかな…」と迷われる場合も、どうぞお気軽にご相談ください。
あなたの痛みに真摯に向き合い、原因を見つけるお手伝いをいたします。
当院の性交痛治療のアプローチ

痛みの原因を的確に診断し、あなたに合った治療をご提案
当院では、性交痛で悩む患者様のお気持ちに寄り添い、毎日診療を行っています。痛みの根本原因を丁寧に診断し、患者様一人ひとりに最適な治療法をご提案します。
痛みの原因を正確に見極める診断の流れ
1.問診
初めに、どのようなタイミングで性交痛があるかについての問診を行います。
性交の最初に痛いのか、挿入後の膣の奥が痛いのか、体位で変わるのか。また、いつの時期から疼痛が出現したかで原因治療が異なりますので、詳しいお話を聞かせていただきます。
2. 疼痛部位の確認

【大陰唇】
ヘルペス、バルトリン線膿瘍、外陰部膿瘍、バルトリン線炎、毛嚢炎
全体的に痛い、発熱かある時はヘルペスの可能性が高いです。
皮膚に水疱がある、または、水ぶくれが破れて潰瘍化(口内炎のような粘膜のえぐれ)することが多いです。
左右どちらかに腫れが認められる場合、バルトリン腺膿瘍が多いです。また、位置が少し異なるのですが、外陰部膿瘍のこともあります。膣口の両側に腫れているだけ、または疼痛だけの時はバルトリン線炎のこともあります。
また、毛嚢炎の時もあります。
視診では特に大きな問題はないのですが、乾燥での疼痛や違和感がある方もいらっしゃいます。
【小陰唇】
ヘルペス、膿瘍
小陰唇の縁にヘルペスができることがあります。
また、小陰唇の表面の内側、下着に挟まれた場所に膿瘍ができることが比較的多いです。小陰唇の内側に疼痛があり、膿瘍がある場合もあります。
また、自転車に乗ったり、下着が擦れたり、挟まったりすることで疼痛が出ることがあります。
【膣口】
処女膜強靭症、会陰部裂傷、膣炎
性交痛で最も多い疼痛は、挿入時の膣口の疼痛です。
処女膜強靭症を疑う場合もありますが、頻度はそんなに高くはありません。
細菌性膣症やカンジダ膣炎の場合、細菌や真菌が膣口に付着して痛みやかゆみを生じることがあります。また、これらの感染をきっかけに疼痛を感じる方が沢山いらっしゃいます。
会陰部の6時方向は組織学的に比較的脆弱で、性交渉時に裂傷ができてしまうことがあります。更年期以降の患者様には、乾燥感による性交渉時の裂傷も多いです。
【肛門周囲】
ヘルペス、毛嚢炎、痔瘻(じろう)
肛門周囲の疼痛に多いのはヘルペスによる感染症です。また、毛嚢炎も発症しますが、何度も同じ位置の毛嚢炎を繰り返す場合には、痔瘻(じろう)の可能性もあるので、肛門外科での精密検査をお勧めします。コンジローマで違和感や軽度の疼痛を感じることもあります。
【膣内・骨盤内】
子宮筋腫、卵巣嚢腫、卵管水腫・卵管膿瘍、骨盤内腹膜炎
超音波検査で子宮、卵巣、卵管の状態を確認します。疼痛が強い場合は、原因菌の同定を行い、抗生剤の投与や手術も考慮します。妊娠している場合の子宮外妊娠(異所性妊娠)は見落とすと命に係わる重大な病態なので、腹痛の場合、妊娠の有無は必ず確認して下さい。
3. 検査
疼痛部位を確認して、それぞれを確定する検査を施行します。
大陰唇、小陰唇、膣口の病変は視診が非常に大切です。感染が疑われた場合には、原因やウイルスの検査を行います。
それぞれの検査は、結果まで約2週間くらいです。また、骨盤内の病変の確認には、超音波検査が非常に有効です。状況により、血液検査や妊娠検査やMRIを行う場合もあります。
4. 治療と症状チェック
それぞれの検査後に婦人科的疾患の場合は適切な検査と治療を行います。一番の原因が感染症でなく乾燥などのご自身のケアが必要な場合は、適宜指導を行い、経過観察いたします。
5.レーザー治療など
婦人科の大きな基礎疾患がなく、ホームケアでの保湿やマッサージで症状が軽快しない時には、膣レーザーの施術を検討します。
保険診療でお悩みが解決しない場合は、自費診療での膣レーザー、エムセラ、ハイドラクール、エレクトロポレーション、プラセンタ注射などをご紹介させていただきます。
なお、すでに婦人科疾患が他院で否定されている場合は、当日より自費の施術を受けることも可能です。
モナリザタッチ希望でいらっしゃる患者様にも、性交痛が強い場合は、婦人科疾患の精密検査やその治療から開始する場合があります。
当院独自の性交痛ケアについて
多くの婦人科やクリニックがある中で、当院が性交痛治療において多くの患者様から信頼を寄せていただいているのには理由があります。
それは、一般的な対処療法ではなく、痛みの本質を見据えた独自の診察と、それを解決するための独自の治療メソッドです。
当院では、長年の経験と最新の知見に基づき、多角的な視点から痛みの根本原因を探り、オーダーメイド治療をご提案します。
特色1:「原因の多様性」への深い理解と精密な診断力

性交痛と一口に言っても、その原因は驚くほど多様です。
ホルモン変動の影響
更年期や授乳期だけでなく、低用量ピルの長期服用、不妊治療後(卵子凍結や卵子提供を含む)による急激なホルモン変化が、膣の乾燥や粘膜の脆弱化を引き起こし、性交痛に繋がるケースが増えています。当院では、こうした見過ごされがちなホルモンの影響を的確に捉えます。
若年層特有の悩みにも対応
「若いから大丈夫」ではありません。
20代・30代でも外陰部が切れる、ヒリヒリするといったお悩みは少なくありません。
過去の性感染症(特にヘルペスやクラミジアやカンジダ)の既往が皮膚の強度に影響している可能性や、デリケートゾーンの誤ったケアなども考慮に入れます。
構造的な問題から心因的な側面まで
会陰部の皮膚の薄さ、出産時の会陰切開の瘢痕、子宮内膜症や卵巣嚢腫などの婦人科疾患はもちろん、過去のトラウマやパートナーシップ、精神的なストレスが痛みを増幅させている可能性も視野に入れ、丁寧な問診と検査(超音波、各種検査)で総合的に診断します。
特色2:当院独自開発の「EBINEシリーズ」によるデリケートゾーンのスキンケアとインナーケア
「保湿だけでは足りない」多くの患者様の声から生まれたのが、当院オリジナルのドクターズコスメ「EBINEシリーズ」です。
1.EBINEジェル&EBINEセラム

単なる潤滑剤とは一線を画します。
EBINEジェルは徹底した保湿で皮膚バリアをサポートし、EBINEセラムは組織の修復力に着目した成分を配合。乾燥で薄く硬くなった外陰部や膣の皮膚を、ふっくらと柔軟な状態へ導き、切れにくく痛みを感じにくい肌質へと根本から改善を目指します。
実際に、これらを使い丁寧なマッサージを続けることで、多くの方が「挿入が怖くなくなった」と実感されています。
2.EBINEフローラ

膣内環境の乱れは、乾燥や炎症、そして性交痛の大きな原因です。
EBINEフローラは、厳選された膣内常在菌である乳酸菌(ラクトバチルス)を生きたままフリーズドライした膣ピル。
膣内の善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑えることで、自浄作用を高め、健やかな膣内環境をサポートします。繰り返す強いにおいや膣炎、膀胱炎にお悩みの方にも大変喜ばれています。
特色3:膣レーザー「モナリザタッチ」とオーダーメイド照射技術

薬やホルモン治療に抵抗がある方、その他の治療の効果が実感できなかった方にとって、まさに希望の光となるのが「モナリザタッチ」です。
ホルモン剤不要の最新治療
膣壁や外陰部に炭酸ガスレーザーを症状に合わせて照射することで、コラーゲン生成を促進し、血流を改善。膣粘膜の厚みと潤い、弾力を蘇らせます。萎縮性膣炎による乾燥、ヒリつき、ゆるみ、そして性交痛に高い効果を発揮します。
3000件以上の施術実績!当院ならではの照射技術とコンビネーション治療
患者様の症状や皮膚の乾燥感や湿度、厚さなどの状態と患者様の症状に合わせ、照射エネルギーや深度を細かく調整。外陰部、膣口、膣内、尿道口周囲など、必要な部位に的確にアプローチします。
特色4:プラスアルファの施術/婦人科美容

さらに、
・痛みが強い部位へのグロースファクター(成長因子)局所注射
・骨盤底筋群を鍛えデリケートゾーンの血流を促すエムセラ
・美容成分を深部へ届けるエレクトロポレーション
などを組み合わせることで、モナリザタッチの効果を最大限に高め、より早く、より確実な改善を目指します。この「複合治療」も、当院の大きな強みの一つです。
特色5:「痛みの悪循環」を断ち切るための多角的アプローチ

痛みは身体だけでなく、心にも影響し、それがさらなる痛みを引き起こす「痛みの悪循環」に陥りがちです。
当院では、身体的な治療と並行して、心理的なサポートも重視しています。性交渉に自身のない方、罪悪感がある方、貞操観念の強い方などにも医学的な知識をもとにお話しさせていただいております。
生活指導・セルフケアの個別アドバイス
診察で特定された原因や痛みのタイプに基づき、潤滑剤の適切な選び方・使い方、痛みの少ない体位、ご自宅での保湿ケアやマッサージ方法など、よりパーソナルなセルフケアについて具体的にアドバイスします。
心理的な側面への配慮と連携
性交痛には心理的な要因が深く関わることが多いため、必要に応じて、患者様のお気持ちに寄り添ったカウンセリングを行います。専門的な心理サポートが必要な場合は、臨床心理士、精神科など適切な専門機関への連携も検討します。
保険診療と自費診療について
性交痛の診断や、多くの婦人科原因疾患に対する治療は保険診療で受けることができます。
当院は保険診療を基本としています。
疼痛の原因が保険診療での疾患ではない場合、また、保険診療以外の治療が有効と思われる場合には、自費診療をご提案させていただきます。膣レーザーのモナリザタッチやEBINEシリーズなどのホームケア商品、一部の治療や商品は自費診療となります。
費用については、診察時にご説明させて頂きます。患者様のご希望も踏まえて治療プランを決定しますのでご安心ください。
性交痛に関するよくある質問(FAQ)

Q:「性交痛」ってどんな痛み?
性交痛の感じ方は人によって様々で、「ヒリヒリ」「ズキズキ」「チクチク」「鈍痛」「刺すような痛み」など多様な表現があります。
痛む場所(入り口付近、奥、全体)やタイミング(挿入時、性交中、性交後)も異なります。これらの情報は、原因を特定する上で重要な手がかりとなります。診察の際には、できるだけ具体的に痛みの様子を伝えていただけると診断と治療に役立ちます。
Q:濡れているのに痛いのはどうして?
膣が十分に潤っていても性交痛がある場合、膣の表面の皮膚が引っ張られる疼痛ではなく、膣の内側にある筋肉や組織が引き延ばされることが原因です。その他、心理的な要因(不安、恐怖、トラウマ、ストレス)、膣前庭部の神経過敏(前庭部痛症候群)、膣周囲の筋肉の無意識な収縮(膣痙攣)、骨盤底筋の過緊張なども考えられます。
また、子宮内膜症などの炎症などの基礎疾患が関連している可能性もあります。潤滑だけでは解決しない複雑な要因が関わっていることがあります。
Q:性交痛は放っておくとどうなりますか?
性交痛を我慢して放置すると、痛みが慢性化したり、痛みを恐れるあまり体がこわばり、さらに痛みが増すという悪循環に陥ることがあります。
また、原因に子宮内膜症や感染症などの疾患がある場合、発見と治療が遅れることで病状が進行したり、他の合併症を引き起こしたりするリスクもあります。性生活だけでなく、心身の健康のためにも、痛みを無視せず原因を特定し、適切な対処を行うことが大切です。
Q:性交痛は自然に治りますか?
初めての性行為や一時的な緊張、体調不良による性交痛は、時間とともに自然に改善することもあります。
しかし、痛みが繰り返し起こる場合、性交自体ができなくなる可能もあります。痛みが強い場合、他の症状(出血、おりもの異常、腹痛など)を伴う場合は、何らかの原因があり、自然治癒は難しいことが多いです。原因を特定し、適切な治療を受けることで、多くの性交痛は改善が見込めます。痛みが続く場合は、一人で抱え込まずに専門家にご相談ください。
Q:パートナーに性交痛のことをどう伝えればいいですか?
パートナーに性交痛について伝えるのは勇気がいることですが、二人で問題を乗り越えるために非常に重要です。性行為の最中ではなくとも、リラックスできる時に「最近、性交の時に痛みを感じることがあるんだ」と正直に伝えましょう。痛みの場所や感じ方を具体的に伝え、「あなたのせいではない」「二人で一緒に解決したい」という気持ちを添えると、パートナーも理解し協力してくれるでしょう。必要であれば、当院への受診にパートナーと一緒に来ていただくことも可能です。
Q:妊娠中や産後の性交痛は大丈夫?
妊娠中や産後の性交痛は、ホルモンバランスの変化や体の回復過程で起こりやすい比較的よくある症状です。妊娠中は性交渉により子宮内感染症となる可能性もあるため、コンドームを使用することをお勧めします。妊娠中の性交痛で出血や強い腹痛がある場合、すぐにかかりつけ医に相談しましょう。産後は低ホルモンであるため、性交痛が起こりやすい時期です。傷の回復が遅れていたり、異常な出血があったりする場合は、必ず医療機関を受診してください。産後は、産後1か月検診で医師の許可を得てから性行為を再開することが推奨されています。
Q:大きいと痛いというのは本当?
パートナーの男性器のサイズが大きい場合、性交痛の原因となる可能性はあります。女性の膣が狭い場合も性交痛の原因となることはあります。しかし、それだけがメインの原因ではないことがほとんどです。膣は赤ちゃんが通れるサイズの臓器で、性的興奮とともに伸展し柔軟性もあります。潤滑不足や緊張、または子宮への刺激などが痛みの原因となります。パートナーとのコミュニケーションや体位の工夫で改善できることも多いため、サイズの問題だと決めつけず、他の可能性も考慮することが大切です。
Q:性交痛は病気なのでしょうか?
性交痛は、特定の病気(萎縮性膣炎、子宮内膜症、子宮筋腫、感染症、膣痙攣など)が原因で起こることがあります。一方で、病気とまでは言えない潤滑不足や心理的な要因、性行為の技術的な問題などが原因の場合もあります。病気かどうかを判断するためには、専門医の診察が必要です。
Q:痛くて挿入できない場合、どうすればいい?
挿入が困難なほどの痛みがある場合は、無理に挿入しようとせず、痛みを我慢しないことが最も大切です。痛みを繰り返すと、痛みへの恐怖心が強くなり、さらに症状が悪化する可能性があります。まずは痛みの原因を探るために保湿やマッサージを行い、疼痛が軽快しない場合は、婦人科を受診しましょう。原因に応じて、体の緊張を和らげるアプローチや、心理的なサポートなどが有効な場合があります。
Q:他に性交痛で受診すべき目安はありますか?
性交痛が続いている、痛みが徐々に強くなっている、特定の体位で必ず痛む、性交後に出血がある、月経痛や下腹部痛を伴う、発熱や悪臭のあるおりものがある、ご自身でのケアで改善しない、性行為への不安や恐怖が大きい、といった場合は、できるだけ早く婦人科を受診してください。早期の診断と適切な治療により、多くの性交痛は改善が見込めます。
まとめ|性交痛でお悩みの方へ

性交痛とは、性交時に感じる痛みのことです。
乾燥、ストレス・疲労などが主な原因ですが、膣炎・性感染症・子宮内膜症・子宮筋腫などの婦人科疾患で痛みが生じていることもあります。こういった病気が原因の時はちゃんと治療が必要です。
性交痛は特別なことではなく、適切な診断と治療で改善が期待できる症状です。痛みが強くなっている、性行為が困難になっている場合は、病気が進行する可能性もあるため、ためらわずに婦人科を受診してください。
当院では、どこにいっても改善しなかった方や初めての受診に不安を感じる方にも、丁寧なカウンセリングと診察を行い、婦人科疾患の診断と治療には保険診療を基本とした診療をご提案しています。
婦人科疾患で症状が軽快しない時にはモナリザタッチ(膣レーザー治療)など、自由診療の治療も各種取り揃えております。
偏見のない自由な考え方での診療を提供したいと思っておりますので、お気軽にしてご相談ください。
性交痛は「仕方ない」と諦める必要はありません。あなたが自分らしく、心から満たされる性生活を取り戻せるよう、全力でサポートいたします。
性交痛以外にも女性の体のお悩みは当院にご相談ください

性交痛で悩んで受診される方の中には、デリケートゾーンのトラブル、生理痛、PMS、更年期症状など、他の女性特有のお悩みを抱えている方も多くいらっしゃいます。
当院は、女性の健康と性の関する幅広いお悩みに対応しています。
性交痛の背景に、以下のような症状や疾患が隠れていることも少なくありません。どうぞ、まとめてご相談ください。
- デリケートゾーンのかゆみ、かぶれ、乾燥
- おりものの異常、不正出血
- 生理に関するお悩み(生理痛、生理不順、PMSなど)
- 更年期症状、閉経周辺期のお悩み
- 避妊に関する相談
- 性感染症の検査・治療
- 頻尿や排尿時の痛み
- 外陰部のしこりや痛み
- 乳がん検診、子宮がん検診
全ての診療科目を女性医師が診察いたします。
患者様のお気持ちに寄り添い、安心して相談できる環境を整えています。
婦人科について詳しくはこちらをご覧ください。
院長をはじめ、スタッフ一同、皆様が心身ともに健やかで、自分らしい生活を送れるよう、全力でサポートいたします。
ご予約について
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【土日祝日も診療】全ての医師やスタッフは女性です。ご安心してご来院ください。
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オンライン診療も対応しておりますので遠方の方やご来院が難しい方は是非ご利用ください。

白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。