夫のちんぽがはいらない「処女膜強靭症?」産婦人科医の視点から
更新日:2024.01.31
最近、「夫のちんぽがはいらない」という本を読みました。
かなり流行っているとのことで、知り合いから借りました。
婦人科医の私にとって、これはどういうことだろう?と気になりました。
最後まで読みましたが、教師のご夫婦にとって、お子さんがいないことは、非常につらいことだと思いました。
でも、この中に出てくる医師像には、少し悲しくなりました。
相談にのってくれる医師は、作者の世界にはいないようです。
性交渉が出来ないカップルはたくさんいます。
今まで、特に抵抗なく診療させてもらってきました。
でも、やっぱり、医療の敷居は高すぎるのでしょうか?
医師を訪れることは、この本の中にはなかったようです。
できることなら、相談されたかったなあと思いました。
処女膜強靭症とは?
処女膜強靭症という病気があります。
実際、処女膜を理解している人はとても少ないのです。
処女膜とは、腟口近くの厚さ1ミリ程度のひだ状の膜のことです。
この処女膜が、生まれつき厚い、硬いといった場合に処女膜強靭症と診断される場合があります。
多くの場合、日常生活では自覚症状がなく、
「性交渉時に挿入できない」「挿入時に激しい痛みや出血」といった症状で気づくようです。
その処女膜が硬すぎて、性交渉ができないことは非常に稀です。
膣口の位置がわからない、少し狭い、骨盤底筋群が強すぎる、といった場合も見受けられます。
処女膜強靭症の治療
実際に、手術が必要な場合、
20-50万くらいかかることもあるようですが、まず、診察されてはと思います。
性交痛や性交渉に対する不安や恐怖を軽減することもできますし、出産の際の不安も解消できるかもしれません。
レーザーで治療したり、切開して、治療を行うことができます。
保険適応ではないこともありますが、様々な治療があります。
言いにくい悩みを是非相談しに来てください。
内診台できちんと婦人科の診察を受けることは、大切です。
本当に病気の場合は、治療も行います。
どこに相談していいかいいかわからない方、是非いらしてください。
相談料:11,000円(税込)
保険適応ではないこともありますが、様々な治療があります。
言いにくい悩みを是非相談しに来てください。
お待ちしております。
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白金高輪 海老根ウィメンズクリニック
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白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。