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性交後に排尿痛を感じるのはなぜ?膀胱炎以外の原因と治療・予防法を女医が解説

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「また、この痛み…」

性行為のあと、トイレに行くのが怖いほどの排尿痛。

何度も繰り返していると、本当に憂鬱になりますよね。

その痛み、多くの場合は膀胱炎ですが、「いつものこと」と市販薬でごまかしていると、不妊の原因にもなる性感染症(クラミジアなど)や、入院も必要な腎盂腎炎といった重い病気を見逃してしまう危険があります。

また、膀胱炎や性感染症ではなくても、性交による子宮の動きが膀胱を刺激したり、子宮筋腫が膀胱を圧迫したりすることで排尿痛や違和感が出る場合もあります。

感染症だけに限らず、臓器の位置関係や腫瘍による影響も考えられるのです。

この記事では、婦人科医が膀胱炎と他の病気の見分け方正しい治療法、そして繰り返さないための具体的な予防策を徹底解説します。根本原因を知って、もう排尿トラブルに悩まない毎日を目指しましょう。

 こんな方におすすめの記事です

  • 性行為のあとに「おしっこがしみる」「排尿時に痛い」と感じて不安な方
  • 毎回のように膀胱炎を繰り返す、市販薬でごまかしている方
  • 「自然に治るのでは?」と考えて受診を迷っている方
  • 婦人科と泌尿器科、どちらを受診すべきか分からない
  • 「もしかして性病?」とパートナーに疑われるのが心配な方
  • 性交後の痛みや不調を気にせず安心して過ごしたいと考えている方

本記事を読むことで

  • 膀胱炎以外の排尿痛の原因が分かる
  • 自然治癒できるケースと受診が必要なケースを判断できる
  • 検査・治療の流れを理解し、再発予防の方法を知る
  • 安心して性生活を送るための具体的な解決策が見つかります

目次

性交後に排尿痛を感じるのはなぜ?

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性交後に排尿痛が出やすいのには、女性特有の身体構造や性行為に伴う影響が関わっています。

・女性の尿道は短く菌が侵入しやすい

女性の尿道は約34cmと短く、肛門や膣口とも近いため、性交によって大腸菌などが尿道から膀胱に入りやすくなります。これが性交後膀胱炎(honeymoon cystitis)の代表的な原因です。

・性交による摩擦や粘膜損傷

潤滑が不十分だったり膣が乾燥していると、尿道口や膣周囲に微細な傷ができやすくなります。その部分がしみて排尿痛につながります。更年期やピル服用中の方は、ホルモン低下により膣粘膜が薄く乾燥しやすく、さらにリスクが高まります。

・膣炎や尿道炎からの波及

膣炎や性感染症による尿道炎があると、性交後に炎症が悪化して排尿痛が出やすくなります。膣のかゆみやおりもの異常を伴う場合は膣炎、膿のような分泌物を伴う場合は性感染症の可能性を疑います。

・免疫力やホルモン変化も影響

疲労・睡眠不足・ストレスなどで免疫力が落ちていると、膀胱炎や膣炎を繰り返しやすくなります。また、更年期や産後などホルモン変化の時期は膣や尿道が乾燥・萎縮し、排尿痛が出やすくなります。

・性交に伴う膀胱への物理的刺激

性行為で子宮が揺さぶられると、その直前に位置する膀胱の後壁が刺激され、排尿時の違和感や痛みを生じることがあります。細菌感染がなくても「膀胱炎のような症状」が出る代表的なケースです。

・子宮筋腫による圧迫の影響

子宮筋腫があると、腫瘍が膀胱を圧迫し、性交後に排尿痛や残尿感が強く出やすくなります。排尿痛に加えて下腹部の重苦しさや子宮の疼痛を伴う場合は、婦人科での精密検査が必要です。

 

性交後の排尿痛の主な原因

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主な原因別・症状の比較表

主な原因 特徴的な症状 おりものの変化
膀胱炎 頻尿、残尿感、排尿終末時の痛み 特になし
尿道炎(性感染症) 膿のような分泌物、持続的な痛み 膿のような黄色いおりもの
摩擦や刺激による炎症 潤滑不足で排尿時にしみる痛み 特になし(出血を伴うことも)
カンジダ膣炎 強いかゆみ、排尿時にしみる痛み 白いカッテージチーズ状
細菌性膣症 魚のような臭い 灰白色で水っぽい
外陰炎 外陰部のかぶれ・ただれ、尿がしみる 原因による(かぶれ等では変化なし)
子宮筋腫や子宮の動きによる膀胱刺激 排尿痛、下腹部違和感、性交後に悪化 特になし(筋腫の大きさ・部位により月経異常が出ることも)

主な原因: 膀胱炎

特徴的な症状: 頻尿、残尿感、排尿終末時の痛み

おりものの変化: 特になし

主な原因: 尿道炎(性感染症)

特徴的な症状: 膿のような分泌物、持続的な痛み

おりものの変化: 膿のような黄色いおりもの

主な原因: 摩擦や刺激による炎症

特徴的な症状: 潤滑不足で排尿時にしみる痛み

おりものの変化: 特になし(出血を伴うことも)

主な原因: カンジダ膣炎

特徴的な症状: 強いかゆみ、排尿時にしみる痛み

おりものの変化: 白いカッテージチーズ状

主な原因: 細菌性膣症

特徴的な症状: 魚のような臭い

おりものの変化: 灰白色で水っぽい

主な原因: 外陰炎

特徴的な症状: 外陰部のかぶれ・ただれ、尿がしみる

おりものの変化: 原因による(かぶれ等では変化なし)

主な原因: 子宮筋腫や子宮の動きによる膀胱刺激

特徴的な症状: 排尿痛、下腹部違和感、性交後に悪化

おりものの変化: 特になし(筋腫の大きさ・部位により月経異常が出ることも)

1.膀胱炎

性交後に起こる排尿痛の原因で最も多いのが膀胱炎です。

  • 頻尿、残尿感、血尿を伴うことが多い
  • 排尿のたびにしみるような痛みがある
  • 性交のたびに繰り返す場合は「性交後膀胱炎(honeymoon cystitis)」と呼ばれる
膀胱炎は軽症であれば自然に軽快することもありますが、繰り返す・血尿や発熱を伴う場合は医療機関での治療が必要です。

性交後に膀胱炎・排尿痛を繰り返す方へ>

2.尿道炎(性感染症を含む)

膀胱炎と症状が似ていますが、尿道そのものに炎症がある状態です。

  • クラミジア・淋菌感染症は代表的な原因。排尿時の痛み、膿性の分泌物を伴うこともある
  • 「性病じゃない」非特異的尿道炎もあり、膀胱炎と区別がつきにくい
性感染症は放置すると骨盤内炎症性疾患(PID)や不妊につながることもあるため、検査での鑑別が重要です。

女性が注意したい性病>

骨盤内炎症性疾患(PID)について>

.摩擦や刺激による一時的な炎症

  • 潤滑不足や膣の乾燥により、尿道口や膣粘膜に細かい傷がつき、排尿時にしみる痛みが出る
  • 特に更年期や授乳中、ピル服用中の女性はホルモン低下により膣粘膜が薄く、出血や排尿痛を伴いやすい
この場合は一過性の症状で自然に治ることもありますが、繰り返す場合は萎縮性膣炎などが背景にあることがあります。

萎縮性膣炎について>

4.膣炎との関連

カンジダ膣炎や細菌性膣症など膣の炎症があると、膣と尿道口が近いため炎症が広がり排尿痛の原因になります。

  • カンジダ膣炎:白いボロボロ状のおりもの+強いかゆみ
  • 細菌性膣症:灰白色でにおいの強いおりもの
  • トリコモナス膣炎:泡立つようなおりもの+悪臭
膣炎があると性交の刺激で症状が悪化し、排尿痛につながることがあります。

性交後に膣炎を繰り返す方へ>

5.その他の原因

排尿痛は膀胱炎や尿道炎以外の病気でも起こります。

  • 腎盂腎炎:膀胱炎が進行し、発熱・腰背部痛を伴う
  • 尿路結石:排尿時の激痛や血尿
  • 外陰炎:かぶれや感染で尿がしみて痛む
チェックポイント
このように、排尿痛=膀胱炎とは限らず、幅広い原因が存在します。

性交後の不調全般について>

 

こんな症状はすぐに病院へ!危険なサインを見逃さないで

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性交後の排尿痛はよくある症状ですが、その中には早急な治療が必要な病気が隠れていることもあります。

以下の症状が一つでも当てはまる場合は、自己判断で様子を見ずに、速やかに医療機関(婦人科、泌尿器科、または夜間・休日の場合は救急外来)を受診してください。

【危険な症状のチェックリスト】

  • 38度以上の発熱がある
  • 腰や背中に痛みがある(特に、背中側を叩くと響くような痛みは腎盂腎炎のサインです)
  • 寒気や震え、吐気がある
  • 冷や汗が出るほどの強い痛み
  • 血尿が明らかに濃い、または血の塊が出る
  • 水分を摂っても尿がほとんど出ない


これらの症状は、膀胱炎が悪化して腎臓にまで感染が及んだ腎盂腎炎(じんうじんえん)や、尿路結石などの可能性を示唆します。

特に腎盂腎炎は、放置すると重症化し、入院治療が必要になることもあるため、早期の対応が非常に重要です。

 また、排尿痛に加えて下腹部の違和感や子宮の痛みを伴う場合は、子宮筋腫など婦人科疾患の影響も考えられます。

感染症だけでなく、子宮の位置や腫瘍による圧迫でも排尿痛は起こり得るため、繰り返す症状がある方は婦人科での精密検査をおすすめします。

性交後の下腹部痛について>

 

自然に治る?市販薬で対応できる?

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自然治癒の可能性

軽い膀胱炎や摩擦による一過性の炎症は、数日で自然に治まることもあります。ただし、繰り返す・症状が強い場合は自然治癒に頼るのは危険です。

 市販薬での対応

ドラッグストアで購入できる膀胱炎向けの市販薬はありますが、効果は限定的です。症状を一時的に和らげることはできますが、原因菌を完全に排除することはできません。
特に性感染症や腎盂腎炎が原因の場合、市販薬では治らず悪化するリスクがあります。

チェックポイント
「自然治癒や市販薬で様子を見る」のは一時的対応にとどめ、症状が続く場合は必ず受診しましょう。

 

婦人科での検査

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性交後の排尿痛が続く・繰り返す場合は、以下の検査を行います。

尿検査

尿中の白血球や細菌を調べ、膀胱炎や腎盂腎炎を確認

膣分泌物検査

膣分泌物を顕微鏡で調べ、カンジダ・細菌性膣症・トリコモナスなどを確

性感染症検査(クラミジア・淋菌など)

尿や膣分泌物を遺伝子検査で調べ、正確に診断

妊娠検査

性交後の出血や不調で妊娠の可能性がある場合に実施

子宮頸部細胞診・HPV検査

出血が続く、頸部異常が疑われる場合に行い、がんや前がん病変を早期発見

血液検査

炎症反応やホルモン値を調べ、全身状態を評価

 

パートナーへの伝え方と二人で取り組む大切さ

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性感染症の可能性があると、パートナーにどう伝えればよいか悩む方も少なくありません。しかし、あなたとパートナーの健康を守るためには、正直なコミュニケーションが不可欠です。

 切り出し方の例

感情的にならず、冷静に事実を伝えることが大切です。「あなたを責めているわけではない」という前置きをすることで、相手も落ち着いて話を聞きやすくなります。

 ・切り出し方の例1

 「最近、排尿の時に痛みがあって病院に行ったら、性感染症の可能性もあるって言われたの。お互いのために、一度一緒に検査を受けてみない?」

 ・切り出し方の例2

「大事な話があるんだけど。今、デリケートゾーンのことで少し気になる症状があって。もしかしたらうつし合っている可能性もあるから、二人で検査に行けると安心できるなと思って。」

 なぜパートナーとの検査・治療が重要?

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性感染症は、ピンポン玉のように感染をうつし合う「ピンポン感染」を起こしやすい特徴があります。あなただけが治療をしても、パートナーが感染したままだと再びあなたに感染してしまいます。

・症状がなくても感染している可能性がある

性感染症は、男性では症状が出にくいことも多く、パートナー自身は感染に気づいていないケースも少なくありません。

・一緒に治療すれば再発を防げる

同時に治療を開始することで、ピンポン感染の連鎖を断ち切り、完治を目指すことができます。

パートナーに伝えることは勇気がいるかもしれませんが、それはお互いを思いやる大切な一歩です。もし伝え方に困ったら、一人で抱え込まず、クリニックの医師やカウンセラーにご相談ください。

女性が注意したい性病>

 

治療について

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原因に応じて次のような治療が行われます。

膀胱炎・腎盂腎炎

 抗菌薬の内服、重症時は点滴治療。

細菌感染に対して抗菌薬を内服します。高熱や腎臓まで炎症が広がっている場合は、点滴治療や入院管理が必要になることもあります。

カンジダ膣炎

 膣坐薬。

抗真菌薬の膣坐薬を数日使用するほか、外用薬を併用します。再発を繰り返す場合には膣内環境を整えるケアも重要です。

細菌性膣症

抗菌薬(内服・膣剤)。

腟坐薬による抗菌薬治療を行います。再発しやすいため、治療後は膣フローラを整えるケアを合わせると効果的です。

性感染症(クラミジア・淋菌など)

抗菌薬治療(パートナー治療も必要)。

抗菌薬による治療が基本です。パートナーにも同時治療が必要で、再感染を防ぐためには本人とパートナー両方での管理が欠かせません。

萎縮性膣炎

ホルモン補充療法、または膣レーザー治療(モナリザタッチ)。

女性ホルモン低下で粘膜が薄くなっている場合、局所エストロゲン製剤が有効な場合もあります。乳がんや子宮体がんなどホルモン療法ができない方は、膣レーザー治療(モナリザタッチ)も有効です。

再発予防・保湿ケア

当院では EBINE flora(膣ピル)エビネジェル・セラム を用いた膣フローラ改善・保湿ケアを推奨しています。

チェックポイント
多くの排尿痛は正しく診断し適切な治療を行えば改善します。

 

性交後の排尿痛を予防するには

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1.性交前に陰部を丁寧に洗う

男女ともに性交前に陰部を清潔にする

2.性交後は排尿する

尿道から侵入した菌を洗い流す

3.外陰部をぬるま湯でやさしく洗浄

ゴシゴシ洗いは粘膜を傷つけるため避ける

4.膣フローラを整える

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EBINE flora/エビネフローラで乳酸菌バランスを改善

5.保湿ケア

画像エビネジェル」・「エビネセラム」で粘膜のうるおいを保つ

6.潤滑剤・体位の工夫

摩擦や粘膜損傷を防ぐ

7.生活習慣を整える

睡眠・食生活・ストレス管理で免疫力を高める

 

FAQ

Q1. 性交後に排尿痛が出るのは体質ですか?

A1. 女性の尿道は短いという構造的な要因はありますが、必ずしも体質だけが原因ではありません 。免疫力の低下や膣内環境の乱れ 、性感染症などが隠れていることも少なくありません 。

Q2. 排尿痛は自然に治りますか?

A2. 軽い膀胱炎や摩擦による炎症は、数日で自然に治まることもあります 。

しかし、その痛みが性感染症や腎盂腎炎の初期症状である可能性も否定できません 。市販薬で症状をごまかすと原因の特定が遅れ、悪化するリスクがあるため、症状が続く場合は一度検査を受けることをおすすめします 。

Q3. 排尿痛は膀胱炎以外でも起こりますか?

A3. はい、もちろんです。

例えば、おりものの変化やかゆみを伴う場合はカンジダ膣炎や細菌性膣症 、発熱や腰の痛みがあれば腎盂腎炎 、ホルモン低下が背景にある萎縮性膣炎 など、さまざまな原因が考えられます。

Q4. 排尿痛があるときは何科を受診すればいいですか?

A4. 婦人科または泌尿器科で受診できます。

もし迷う場合は、まず婦人科をおすすめします 。なぜなら、性交後の排尿痛は膀胱の問題だけでなく、膣炎やホルモンの影響、性感染症など、膣周りの環境が原因であることが非常に多いからです。婦人科では、それらを総合的に検査・診断することが可能です 。

Q5. 繰り返す排尿痛を防ぐ方法はありますか?

A5. 基本のセルフケアとして、性交後すぐの排尿や、ゴシゴシ洗いを避けて優しく洗浄することが有効です 。

それに加え、根本的な予防として、潤滑剤の使用 、サプリによる膣内フローラの改善 、専用ジェルでの保湿ケア などを組み合わせることをおすすめします。

Q6. パートナーに症状がなくても、検査は必要ですか?

A6. はい、必ず必要です。

特にクラミジアなどの性感染症は、男性では症状が出ないことが非常に多いです 。ご自身だけ治療しても、パートナーが感染したままだと再びうつし合う「ピンポン感染」を繰り返してしまいます 。完治のためには、症状がなくても必ずお二人で検査・治療を受けてください 。

Q7. 排尿痛を繰り返していると、不妊の原因になりますか?

A7. 排尿痛そのものが直接不妊につながるわけではありませんが、背景にある原因によっては不妊のリスクになります。

例えば、原因がクラミジアなどの性感染症だった場合、放置すると炎症が卵管や骨盤内に広がり(PID) 、卵管閉塞などを引き起こして不妊症につながることがあります 。

Q8. 排尿痛と一緒に血尿も出ました。すぐに受診すべきですか?

A8. はい、すぐに受診してください。

血尿は膀胱炎が悪化しているサインの可能性があります 。特に、血の塊が出る、発熱や強い痛みを伴うといった場合は、腎盂腎炎や尿路結石の可能性も考えられるため、放置は危険です 。

Q9. 痛みを繰り返すうちに行為自体が怖くなってしまいました。どうすればいいですか?

A9. 痛みが続くと、行為に対して不安や恐怖を感じるのは当然のことです。

決してご自身を責めないでください。まずは婦人科で原因を特定し、しっかりと治療して「痛みがない状態」にすることが第一歩です。その上で、パートナーには「痛みへの不安がある」ことを正直に伝え、理解を得ることが心の負担を軽くします。治療後は、潤滑剤を十分に使う、挿入を伴わないスキンシップから始めるなど、焦らずに二人のペースで少しずつ慣れていくことが大切です。

Q10. デリケートゾーンの洗いすぎは良くないと聞きますが、正しい洗い方を教えてください。

A10. その通りです。

膣には自浄作用があり、善玉菌が膣内を酸性に保つことで雑菌の侵入を防いでいます。
洗いすぎは、この大切なバリア機能を壊してしまいます。

正しいケアのポイントは以下の通りです。

  • 洗うのは外陰部のみ
    お湯を膣の中にまで入れて洗う「膣内洗浄」は、自浄作用を破壊するため絶対にやめましょう。

  • ぬるま湯で優しく
    基本的にはぬるま湯で優しく手で洗い流すだけで十分です。

  • 石鹸は専用のものを
    もし石鹸を使う場合は、殺菌成分の強いものや一般的なボディソープは避け、デリケートゾーン専用の弱酸性・低刺激性のものを選びましょう。

 

まとめ

性交後の排尿痛が、単純な膀胱炎だけではないこと、そして放置するリスクについてご理解いただけたかと思います。

最後に、この記事の要点を振り返りましょう。

原因はさまざま

単なる膀胱炎と自己判断せず、性感染症や膣炎、乾燥など、背景にある原因を特定することが大切です。

 また、性交後の排尿痛は感染症や粘膜損傷だけでなく、性交時に子宮が揺さぶられて膀胱が刺激されることや、子宮筋腫が膀胱を圧迫することでも起こり得ます。

特に「菌が検出されないのに膀胱炎のような症状がある」場合や「排尿痛と同時に下腹部の違和感・子宮の痛みがある」場合は、このような婦人科的要因を疑うことが重要です。

性交後の不調全般について>

受診の目安

 「繰り返す」「痛みが強い」「おりものに変化がある」場合は、自然治癒を期待せず、必ず医療機関を受診しましょう。

性交後に膀胱炎・排尿痛を繰り返す方へ>

婦人科での治療

尿検査や性感染症検査などで原因を正確に診断し、抗菌薬やホルモン補充療法など、一人ひとりに合った治療を行います。

もう「よくあること」と我慢しないでください

性交後の痛みは、あなたのせいではありません。正しい知識と適切なケアで、改善を目指せます。

 当院では、お悩みに合わせた治療はもちろんのこと、モナリザタッチ膣内フローラケア(EBINE flora保湿ケア(エビネジェル/セラム)といった、「繰り返さない」ための根本的なアプローチまでご提案しています。

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一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。安心して過ごせる毎日を一緒に取り戻しましょう。

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院長 海老根真由美

白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)

産婦人科医師・医学博士

埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。

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