妊婦さんがマッサージを受けたい理由
更新日:2026.01.03
妊婦さんがマッサージをしたい理由
妊婦健診の時によく、マッサージをしていいですか?と訊かれることがあります。どうして妊婦さんはマッサージしたいのでしょうか?
まず、一番初めに妊娠がわかると血管が弛緩して体内に循環する血流の再分配がおこります。そのことにより、むくみやすかったり眠かったりだるかったりという症状が出現します。その時にマッサージをしてほしい、と感じるのではと思います。
マッサージを行うことは特に問題はありません。ただし、妊婦さんは血管だけでなく筋肉も柔らかく拡張するようになるので、その原理をよく理解しているマッサージを
行う専門家にお願いするのがいいかなあと思います。
妊娠15週を過ぎるようになると、ホルモンの急激な変化により、時には頭痛がひどくなる方もいらっしゃいます。妊娠20週過ぎると明らかに軽快する印象があります。この時期に、頭痛に対して鎮痛剤を飲む方もいらっしゃいますが、マッサージを希望される方がいらっしゃいます。特に筋緊張性頭痛の場合、マッサージが有効であることが多いです。温かいお風呂で肩の血流をよくすること、ストレッチはお勧めです。
妊娠28週以降、お腹が重くなってお腹が反り腰になることにより、腰痛でマッサージをしたいと思うようになる妊婦さんもいらっしゃいます。妊娠中はなるべく背骨をまっすぐ垂直に背骨を維持するイメージで、あまり背骨をそらさない様に注意しましょう。この時期のマッサージは、仰向けが苦しい妊娠週数になってくるので、横になって施術を行ってもらうようしましょう。また、ご主人に毎晩背中をさすってもらうのも効果的です。このころの妊婦さんは、お腹が重くって重くって、足元も見えなくなり、よたよたしてきて。
マッサージに頼りたい気持ちは納得です。
でもこのころより、むくみがひどくなり、頭痛が出て、さらに蛋白尿や高血圧となると妊娠高血圧症候群という心配な妊婦さんの病態が疑われます。是非、マッサージに関しての可否は主治医とご相談ください。
マッサージ大好きだけど、してもらえる施設は限られているので、ついついブログに書いちゃいました。
白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。



