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生理・妊娠

生理がこない…不安で焦る方へ。妊娠検査薬は?ストレス?病気? 婦人科医が危険度と対処法を徹底解説(ピル・腹痛・陰性の場合)

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「生理がこない…」

 

まだ、妊娠の気持ちの準備ができていない時、
不安になったり、焦ったりと落ち着かない日々を過ごす方がいらっしゃると思います 。

 

あるいは、妊娠以外(ストレスや病気)を疑い不安な方、
「生理がこなくて楽だ」と放置している方もいらっしゃるかもしれません。

 

「生理がこない」状態は、女性の健康のバロメーターであり、体が発する重要なサインです。

 

この記事では、以下のような切実な不安や疑問に対し、

  • 考えすぎて余計に遅れている?
  • 妊娠検査薬で陰性だったのにこない
  • 生理がきそうな下腹部痛だけあるのはなぜ?
  • ストレスやダイエットが原因?
  • ピルを飲んでいるのにこないのは大丈夫?


婦人科医が、医学的根拠に基づいて

「生理がこない原因」
「危険度」
「病院を受診すべきタイミング」
「ご自身でできる対処法」

を解説します。

院長メッセージ

院長の海老根です。
これまで多くの「生理がこない」と不安を抱えて来院される患者様を診てまいりました。臨床の現場で感じるのは、「もっと早く相談してくだされば、こんなに悩まなくて済んだのに」というケースが非常に多いということです。
この記事では、医学的な解説だけでなく、皆様が安心して「次の行動」に移せるよう、具体的なアドバイスを私の経験に基づいてお伝えします。

白金高輪 海老根ウィメンズクリニック
院長 海老根真由美

目次

【医師監修】生理がこない…まず何をすべき?不安度別フローチャート

医師監修:生理がこない…まず何をすべき?不安度別フローチャート

生理がこなくて不安な時、ご自身の状況をチェックし、まず何をすべきかを確認しましょう。

Q1. 最終月経から3ヶ月(90日)以上経過していますか?
YES 危険度:高 すぐに婦人科へ。原因を精査する必要があります。
詳しくは、下の「3ヶ月以上の無月経(続発性無月経)は必ず受診を」の項目をご覧ください。
NO → Q2へ
Q2. 妊娠の可能性がある(性交渉があった)
YES → Q3へ
NO → Q4へ
Q3. 妊娠検査薬を使いましたか?
はい(陽性) 産婦人科を受診してください。
いいえ(陰性) 生理予定日から1週間以上経過していますか?
YES 陰性でも生理がこない原因を探しましょう。
 (→記事内の「Q. 妊娠検査薬は陰性でしたが生理がきません」へ)
NO 検査で反応が出ない時期の可能性(偽陰性)があります。
生理予定日から数日〜1週間ほどあけて、もう一度検査してみましょう。
まだ 月経が順調な方の妊娠検査薬は、生理予定日から使用可能です。
Q4. 以下の症状がありますか?
経験したことのない激しい腹痛 / 大量の出血
YES 危険度:高 すぐに婦人科へ。子宮外妊娠や流産、他の疾患の可能性があります。
NO 危険度:中 妊娠以外の原因をチェックしましょう。
(→記事内の「生理がこない/遅れる原因②『妊娠以外』」へ)

 

そもそも、生理が起こるメカニズムとは

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正常な生理周期と生理期間の目安

「生理がこない」「出血が止まらない」と不安になったとき、まず押さえておきたいのが「正常な生理」の基準です。

生理の「周期」は、生理が始まった日(出血初日)から、次の生理が始まる前日までの日数を数えます。

・正常とされる目安

一般的に、医学的な「正常範囲」は以下のように定義されています。

生理周期:25〜38日(変動が6日以内)
生理期間:3〜7日

・周期や期間が範囲外の場合の呼び方

この目安よりも極端に短い、あるいは長い状態が続く場合には、以下のような名前(診断名)がつきます。

周期の異常

▼頻発月経(ひんぱつげっけい)
周期が24日以下と短く、月に2回以上生理がくる状態。

▼稀発月経(きはつげっけい)
周期が39日以上あくことが続く状態。

▼続発性無月経(ぞくはつせいむげっけい)
妊娠していないのに、3ヶ月以上生理がこない状態。※この場合は特に、早めの受診が必要です。

期間の異常

▼過短月経(かたんげっけい)
出血が2日以内で終わってしまう状態。

▼過長月経(かちょうげっけい)
出血が8日以上ダラダラと続いてしまう状態。

・婦人科受診のタイミング

一度だけ周期がズレたり、期間が少し変動した程度であれば、ストレスや体調不良、一時的なホルモンバランスの乱れが原因のことも多く、様子を見ても良いケースは少なくありません。

しかし、以下のような状態が続く場合は注意が必要です。

・毎回のように周期が25日未満、または39日以上になる
・3ヶ月以上生理がストップしている
・いつも2日以内で終わる、あるいは8日以上続く

これらが続く場合、単なる体質ではなく、ホルモンの異常や子宮・卵巣の病気(多嚢胞性卵巣症候群や子宮筋腫など)が隠れている可能性があります。「自分の生理は正常範囲かな?」と少しでも気になる方は、基礎体温や生理アプリなどで記録をつけつつ、一度婦人科で相談しておくと安心です。

生理が起こるメカニズム

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まずは、生理が起こる仕組みを知っておきましょう。

生理は、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つの女性ホルモンによって調整されています。

これらのホルモン分泌には規則正しい波があり、卵胞期・排卵期・黄体期・生理(月経)という周期を作り出します。

1.卵胞期

生理が終わると、エストロゲンの分泌が増え、子宮内膜が厚くなり始めます。

2.排卵期

月経開始から約1214日目にエストロゲンは急上昇し、排卵直前にピークを迎えます。

このエストロゲンのピークがLHサージを誘発し、その約2436時間後に排卵が起こります。

3.黄体期

排卵後、今度はプロゲステロンの分泌が増えます。

プロゲステロンは、厚くなった子宮内膜を妊娠に適した状態に安定させる役割を持ちます。

4.生理(月経)

妊娠が成立しなかった場合、両方のホルモンの分泌が低下し、不要になった子宮内膜が剥がれ落ちて血液とともに排出されます 。

これが生理(月経)です。

Check point
つまり、「生理がこない」とは、このホルモンバランスのどこかが崩れている、あるいは妊娠によってホルモン分泌が維持されているサインなのです。

 

【生理がこない】遅れる原因「妊娠」

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生理がこないとき、まず第一に考えるのは妊娠です。

妊娠すると、黄体期に分泌されるプロゲステロンが分泌され続けるため、子宮内膜が維持され、生理が止まります。

妊娠の初期症状

もし妊娠していた場合、生理の予定日はおおよそ妊娠4週に該当します。

早ければこの頃から症状を感じる方もいますが、症状の有無や種類には非常に個人差が大きいです。

  • おりものが水っぽくなり量が増える
  • わずかな出血(着床出血)
  • 軽度の下腹痛または重い感じ
  • 微熱が続く、体がだるい
  • 強い眠気が取れない
  • 吐き気、ゲップが出る
  • 胸の張りや体のむくみ
  • 基礎体温をつけている場合、高温期が16日以上続く

妊娠初期症状と生理前症状の違いは?

「胸が張る」「眠い」「イライラする」といった症状は、生理前症状(PMS)と妊娠初期症状で共通して見られます。

これらはどちらもプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響による症状のため、症状だけで妊娠か生理前かを正確に区別するのは難しいです。

唯一の違いとして、おりものの特徴が異なることがあると言われますが、これも個人差が大きいです。

>>生理前と妊娠初期のおりものについて

妊娠初期症状

おりものが水っぽくなり量が増えることがある

・生理前症状

粘つきがあり、白っぽいおりものが出ることがある

Check point
自身で確認できる、最も身近で精度の高い方法のひとつが妊娠検査薬です。

妊娠初期症状と生理前症状の違いもっと詳しく知る

>>生理前症状と妊娠初期症状の違いの徹底解説記事はコチラ

 

生理がこない/遅れる原因「妊娠以外」

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妊娠以外にも、心身のバランスの乱れや病気が原因で生理がこないケースもあります。

1.強いストレス(「考えすぎ」も含む)

生理は非常にデリケートで、ストレスや生活習慣の乱れによって容易にホルモン分泌が抑制され、排卵ができず、生理がこなくなります。

「考えすぎ」もストレスに

「生理がこないかも…」と考えすぎること自体が強い精神的ストレスとなります。

脳の視床下部はストレスの影響を受けやすく、ホルモン分泌の司令が乱れてしまうため、結果として「考えすぎ(ストレス)が生理を遅らせる」ことは医学的に十分あり得ます。

・ストレスの時期

ストレスがかかってすぐではなく、数ヶ月後に影響が出ることもあります。

院長からのアドバイス

当院でも、転職、引っ越し、人間関係の変化といった新生活のストレスで生理が止まってしまう方は非常に多いです。ご自身では「ストレスはない」と思っていても、体が無意識に緊張していることもあります。

2.体重の急激な変化(ダイエット・過度の運動・肥満)

体重が急激に変化すると、生理が止まってしまうことがあります。

痩せすぎ(過度な運動・ダイエット)

「痩せすぎると生理が止まる」のは、極度な栄養失調により脳からのホルモンが減少し、無月経となるためです。

過度な運動も同様です。一般的に、痩せすぎ(BMIが17未満など)になると、生理が起こりにくいとされます。

・太りすぎ(肥満)

実は、体重が増えすぎることでも生理は止まります。背景に「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」が隠れている場合も多いです。

肥満度測定「BMI」
 BMI = 体重(kg ÷ 身長(m ÷ 身長(m

BMI17未満(痩せすぎ)または25以上(肥満)になると、生理トラブルが生じやすいため、適正体重を保つことが大切です。

3.加齢(更年期・早発閉経)

加齢により卵巣の機能が低下すると、エストロゲンの分泌が不安定になり、生理がこなくなったり、逆に頻繁に来たりします。

・40歳以降

閉経(平均約50歳)に向けての自然な変化の可能性があります。

・43歳未満で生理がこない

早発閉経」の可能性があります。

「生理がこなくて楽」と放置すると、骨粗鬆症や生活習慣病のリスクが急激に高まるため、非常に危険です。

4.多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、卵巣内で多数の小さな卵胞がうまく育たず、排卵しにくくなる状態です。

生理不順や無月経、体毛が濃くなる、ニキビができやすくなるといった症状で気づかれることが多いです。女性の510%程度にみられ、不妊の原因としても知られています。

【当院での治療】

白金高輪海老根ウィメンズクリニックでは、血液検査(ホルモン検査)や超音波検査により、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の診断をします。

その上で、患者様のライフプラン(妊娠希望の有無など)に合わせた治療(低用量ピルや漢方薬など)をご提案します。

5.高プロラクチン血症

プロラクチンは、通常は出産後に母乳を出すために分泌されるホルモンです。

これが妊娠・出産と関係なく高い値になると、排卵が抑制され、生理がこなくなります。

症状として、妊娠していないのに乳汁が出ることがあります。脳の腫瘍や薬の副作用、甲状腺機能低下などが原因のこともあります。

6.甲状腺の疾患

首の前側にある甲状腺の機能は、亢進しすぎても(バセドウ病など)、低下しすぎても(橋本病など)、生理周期に影響を与え、無月経の原因となります。

疲れやすさ、体重の増減、動悸など、他の全身症状を伴うことが多いのも特徴です。

>>女性に多い甲状腺の病気ついて

7.無排卵月経

「生理のような出血はある」にも関わらず、排卵が伴っていない状態です。

生理周期が不安定だったり、経血量が極端に多かったり少なかったりする場合は、この無排卵月経かもしれません。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や甲状腺疾患が原因のこともあり、不妊の原因にもなります。

8.ピルの影響(低用量ピル・アフターピル)

ピル(ホルモン剤)の服用が影響することもあります。

・低用量ピル(経口避妊薬)

正しく服用すると、休薬期間(偽薬期間)に生理(消退出血)がこないことがあります。ピルの作用で子宮内膜が薄くなり、出血量が極端に少なくなる(あるいは、なくなる)ことが挙げられます。また、飲み忘れによる妊娠の可能性、ストレスが挙げられます。

・アフターピル(緊急避妊薬)

アフターピルはホルモンバランスに大きく作用するため、服用後に一時的に生理周期が乱れやすくなります。予定日通りに生理がこないことも多いですが、もし服用から3週間、あるいは性交渉から3週間以上経っても生理がこない場合は、必ず妊娠検査を行い、婦人科を受診してください。

・ホルモン剤(治療用)

月経不順の治療でデュファストンやプラノバールなどを服用している場合、医師の指示通りに服用しても生理がこない時は、処方医に相談してください。

 

【生理がこない症状別】こんなときどうする?

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「生理がこない」だけでなく、他の症状も伴う場合の注意点です。

【症状1】生理がきそうな腹痛(下腹部痛)だけ続く

生理前のようにお腹が痛いのに、生理がこないのは不安ですね。

まず妊娠の可能性が第一に考えられます。

また、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣腫瘍などがあると、生理前後に下腹部痛を生じることがあります。

ただし、これらの病気が直接生理を止めている原因とは限らないため、痛みが続く場合や、いつもと違う痛みがある場合は、一度婦人科で検査を受けましょう。

>>生理前の腹痛(下腹部痛)について

【症状2】生理がこないのに茶色いおりもの(不正出血)だけ続く

まず、妊娠(着床出血など)の可能性はありますか?

必ず妊娠検査薬で確認してください。

妊娠以外では、ホルモンバランスの乱れにより、本格的な生理が始まる前に子宮内膜が一部剥がれて少量出血することがあります。

しかし、ダラダラと不正出血だけが続いて生理がこないのであれば、何らかの疾患の可能性も否定できません。出血がおさまるのを待たず、早めに受診してください。

>>生理前の出血と着床出血の違いについて

【症状3】胸が張るが、生理がこない

胸の張りは、妊娠初期症状と生理前症状(PMS)のどちらでも起こりうる、代表的な症状です。

これだけで妊娠か否かを判断することはできません。

まずは生理周期が順調な方は、生理予定日前後から妊娠検査薬を使用し、陰性の場合は数日〜1週間ほどあけて再検査します。それでも生理がこない場合は産婦人科の受診をおすすめします。

>>生理前の胸の張り・眠気の見分け方

 

【年代別】生理がこないときの主な原因

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年代によっても、生理がこない原因には傾向があります。

10代(中学生・高校生)

初潮から数年間は、ホルモン分泌がまだ成長途中で未熟なため、生理周期が安定しないことや、無排卵月経であることも多いです 。

多くは20歳くらいまでに自然に整いますが、過度なダイエットや受験ストレスが原因のこともあります。

あまりに不順な場合は一度ご相談ください。

20代〜30代

生理周期が最も安定する時期です。

この年代で生理がこない場合、仕事のストレスや生活習慣の乱れのほか、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や甲状腺疾患などの病気が隠れている可能性も増えてきます。

放置は将来の不妊リスクにも繋がるため、「楽だから」と放置せず、原因を調べることが大切です。

40代〜閉経

40代ごろから生理周期が短くなったり、長くなったりと変化が出てきた場合は、閉経(日本人の平均は約50歳)へ向かっている可能性がまず考えられます。

ただし、他の病気の可能性もゼロではないため、生理に変化が出てきたら、一度、子宮や卵巣の状態をチェックしておくと安心です。

 

生理がこない時、病院(婦人科)に行くべきタイミングは?

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「生理がこない」状態がどれくらい続いたら病院に行くべきか、目安をお伝えします。

1.妊娠の可能性がある方

・生理周期が比較的順調な方

妊娠検査を生理予定日以降に試してみましょう。

・陽性なら

できるだけ早く産婦人科を受診してください。

・陰性でも

hCGがまだ少ない「偽陰性」の可能性があるため、数日〜1週間ほどあけて再検査し、それでも生理がこない場合や、強い腹痛・出血などいつもと違う症状があれば婦人科を受診してください。

Check point

コンドームや低用量ピルで避妊していても、妊娠を100%防げるわけではありません!

hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)とは?
受精卵が子宮に着床したあとに、胎盤の元になる組織から分泌されるホルモンです。

・妊娠が成立すると急激に増える
・妊娠検査薬は、このhCGを検出して判定している
・妊娠を維持するために重要なホルモン

2.妊娠の可能性がない方

・2ヶ月(60日)以上生理がこない場合

一度受診をお勧めします。

・3ヶ月(90日)以上生理がこない場合

90日以上生理がこない場合(=続発性無月経)は、必ず受診してください

無月経の放置は、女性の健康にとってさまざまなリスク(骨粗鬆症や脂質代謝異常など)となります。

3.生理がこないときの受診タイミングの目安

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ここまでの内容を、受診のタイミングという観点からまとめておきます。

▼妊娠の可能性がある方

生理予定日を1週間過ぎても生理がこない
→ まずは市販の妊娠検査薬で確認してみましょう。

検査で陰性でも、

・さらに1週間経っても生理がこない
・下腹部痛や不正出血などの気になる症状が続く

といった場合は、再検査や婦人科受診をしてください。

▼妊娠の可能性がほとんどない方

最終月経から3ヶ月(90日)以上生理がこない
「無月経」と呼ばれる状態で、ホルモンの異常や病気が隠れていることもあります。
この場合は、必ず一度婦人科を受診しましょう。

4.【すぐに受診すべき】危険なサイン

・今まで経験したことがないほどの強い腹痛・腰痛

・多量の出血やレバーのような血の塊が続く

・発熱、吐き気、めまい、冷や汗など全身の症状を伴う

このような場合は、子宮外妊娠や他の重篤な疾患の可能性もあるため、すぐに医療機関を受診してください。

 

3ヶ月以上の無月経を放置する具体的なリスク

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1.将来の不妊

長期間排卵がない状態では、妊娠したいと思った時に排卵しない(不妊治療でも妊娠できない)可能性があります 。

2.骨粗鬆症のリスク

女性ホルモン(エストロゲン)には骨を強く保つ働きがあります。

エストロゲンが不足した状態で生理がこない状態が続くと、20代や30代でも骨密度が低下し、骨粗鬆症リスクが急激に高まります 。

>>骨粗鬆症について

3.子宮体がんのリスク

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などで排卵がなく、エストロゲンが持続的に出ている場合、子宮体がんのリスクが高まることが知られています。

>>子宮体がんについて

 

婦人科ではどんな検査・治療をするの?

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婦人科を受診することに不安を感じる方もいるかもしれません。当院では主に以下のような検査や治療を行います。

検査内容

・問診

最終月経日、生理周期、生活習慣、ストレスの有無などをお伺いします。

・血液検査

女性ホルモン、男性ホルモン、甲状腺ホルモン、プロラクチンなどを測定し、ホルモンバランスや関連疾患の有無を調べます。

・超音波検査(エコー)

子宮や卵巣の状態を画像で確認し、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や腫瘍の有無、子宮内膜の厚さを調べます。

治療内容

原因となっている疾患(PCOS、甲状腺疾患など)の治療を優先します。

明らかな疾患がなく、ホルモンバランスの乱れが原因の場合は、生活指導、ホルモン療法(低用量ピルや黄体ホルモン剤など)、漢方薬など、患者様の状態やライフプランに合わせてご提案します。

 

生理を安定させるために、できること

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生活が乱れたり、心身に負担がかかったりすると、生理は不安定になりがちです。日々の生活の中で、次のような点を意識してみましょう。

1.睡眠と生活リズムを整える

決まった時間に寝て、決まった時間に起きることを意識しましょう。ホルモンバランスの司令塔である脳(視床下部)は、自律神経と密接に関わっています。

2.栄養バランスを見直す(特に過度なダイエットはNG)

体脂肪は女性ホルモンを作る材料にもなります。体重の急激な増減は避けましょう。

3.適度な運動と「体を温める」習慣

激しい運動は逆効果ですが、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は血行を促進し、ストレス解消にもなります。湯船にゆっくり浸かるなど、体を冷やさない工夫も大切です。

4.【推奨】基礎体温をつける

基礎体温を測ることで、「排卵が起きているか」「今は高温期なのか低温期なのか」をご自身で把握できます。生理がこない原因(例:無排卵、高温期が続いている)を推測する重要な手がかりとなり、婦人科を受診する際にも非常に役立つ情報となります。

5.ストレスとの上手な付き合い方を見つける

自分が「何に対してストレスを感じているか」を認識し、それを避ける工夫(例:仕事のタスクを見直す、人間関係の距離を置く)も必要です。リラックスできる趣味の時間を意識的に作りましょう。

 

「生理をこさせる方法」は医学的にある?

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「すぐにでも生理をこさせたい」という焦るお気持ちはよく分かります。

・医学的な方法

婦人科では、検査で女性ホルモンを確認してホルモン剤(ピルや黄体ホルモン剤など)を処方し、生理(消退出血)を誘発させる治療を行うことがあります。これは医師の診断に基づき行われる医療行為です。

・セルフケア(俗説)について

インターネット上で見られる「体を温める」「特定のツボを押す」「特定の食べ物を食べる」といった方法で、必ず生理がくるという医学的根拠はありません

ただし、これらはリラックスや血行促進には役立つ可能性があり、ストレス緩和という意味では有益かもしれません。

・危険な自己判断はNG

自己判断で市販薬を飲んだり、過度な行動をとったりすることはお勧めしません。

まずは婦人科で「なぜ生理がこないのか」の原因を特定することが、正常な周期を取り戻す一番の近道です。

 

「生理がこない」に関連したQ&A

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Q:妊娠検査薬は陰性でしたが、生理がきません。

A. 生理予定日前後など少し早い時期に検査すると、妊娠していても陰性(偽陰性)になることがあります。

数日〜1週間ほどあけて再検査しても陰性なのに生理がこない場合は、ストレスや生活習慣、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、甲状腺の病気など、妊娠以外の原因も考えられます。

自己判断で様子を見続けず、一度婦人科で子宮・卵巣・ホルモンの状態を確認してもらいましょう。

Q:昔から生理不順で、生理がいつ来るか分かりません。妊娠しているかどうか、どう判断すればよいですか?

A. 生理不順の方は「生理が遅れているだけ」と思い込み、妊娠に気づくのが遅れがちです。

目安として、最後の性交渉から2週間以上、あるいは「最後の生理だと思っている出血」から1ヶ月以上経っても生理がこない場合は、一度妊娠していないか確認しましょう。

少量の出血を生理と思い込んだまま、妊娠8週ごろまで進んで気づく方もいます。強い片側の下腹部痛や出血、めまいなどがあれば、子宮外妊娠など命に関わる状態のこともあるため、急いで受診してください。

Q:少量の出血があったので生理だと思っていましたが、その後生理がきません。妊娠の可能性はありますか?

A. あります。妊娠初期には、受精卵が子宮に着床する際の少量の出血(いわゆる着床出血)が見られることがあり、通常の生理と紛らわしいことがあります。

その後生理がこない、基礎体温が高い日が続く、胸の張りやだるさなどがある場合は、妊娠していないか確認しましょう。

強い下腹部痛や出血の増加、ふらつきなどがあれば、子宮外妊娠や流産の可能性もあるため、検査結果にかかわらず早めに受診してください。

Q:ピルの休薬期間中に生理がきません。このまま次のシートを始めてよいですか?

A. 低用量ピルを正しく飲んでいても、ストレスや体重変化、薬の作用で子宮内膜が薄くなり、消退出血がほとんど出ないことがあります。

ただし、避妊効果は100%ではなく、妊娠の可能性や他の病気を完全には否定できません。主治医と相談しましょう。

Q:生理がきそうな感じで下腹部痛もあるのですが、なかなかきません。なぜでしょうか?

A. まず妊娠初期症状としての下腹部痛の可能性があります。

妊娠の可能性がある性交渉があった場合は、まず妊娠していないか確認しましょう。

それ以外に、子宮内膜症・子宮筋腫・卵巣腫瘍などでも、生理前〜生理中に生理痛のような痛みが続くことがあります。痛みが長引く、いつもより明らかに強い・片側だけ痛むなどの場合は、早めの婦人科受診をおすすめします。

Q:茶色いおりもの(不正出血)だけが続いて、生理がきません。大丈夫でしょうか?

A. 妊娠の可能性がある方では、着床に伴う少量出血の場合もあります。

妊娠ではない場合でも、ホルモンバランスの乱れで子宮内膜の一部だけが少しずつ剥がれていることや、ポリープ・子宮頸部の異常などが原因のこともあります。

茶色い出血がダラダラ続く時は、自己判断で様子を見続けず、出血が止まるのを待たずに婦人科を受診してください。

Q:とにかく不安です。すぐに生理をこさせる方法はありますか?

A. 「早く生理がきてほしい」というお気持ちはよく分かります。

医学的には、検査のうえホルモンバランスが原因と考えられる場合、ピルや黄体ホルモン剤などで生理(消退出血)を起こす治療があります。

一方、「体を温める」「ツボを押す」などで必ず生理がくるという根拠はありませんが、リラックスやストレス軽減には役立つこともあります。

Q:10代(中学生・高校生)ですが、生理が3ヶ月きません。病気でしょうか?

A. 初潮から数年の間はホルモン分泌が不安定で、生理周期がバラバラ・無排卵が続くことは珍しくありませんが、多くは成長とともに整っていきます。

ただし、過度なダイエットや激しい運動・部活、受験ストレス、甲状腺の病気などが原因で生理が止まっている場合もあります。

3ヶ月以上まったくこない」状態は放置せず、一度婦人科で相談しておくと安心です。

Q:40代後半です。生理がこないのは、更年期(閉経)の始まりでしょうか?

A. 40代半ば〜後半では、卵巣の働きが少しずつ弱くなり、生理周期が乱れたり、経血量が変化したりしながら閉経へ向かっていきますので、更年期の始まりである可能性は高いです。

ただ、「年齢的に更年期だから」と自己判断してしまうと、甲状腺の病気や子宮・卵巣の病気を見逃すことがあります。

まずは検査で他の病気がないかを確認し、そのうえで更年期の症状への対処を考えていきましょう。

Q:ダイエットをしたら生理がこなくなりました。どうすれば戻りますか?

A. 急な体重減少や痩せすぎ(BMI17未満など)になると、体が「今は妊娠する余裕がない」と判断し、ホルモン分泌を抑えて生理を止めてしまうことがあります(体重減少性無月経)。

生理を再開させるには、まず適正体重に近づけることが最優先です。

極端なカロリー制限をやめ、栄養バランスの良い食事を心がけてください。こまめにお食事をとって、消化吸収できる状態に戻しましょう。体重が戻っても生理がこない場合は、ホルモン治療などが必要なこともあるため、婦人科にご相談ください。

Q:生理はこないのに、胸の張りだけが続いています。

A. 胸の張りは、女性ホルモン(特に黄体ホルモン)の影響で起こり、妊娠初期にも生理前(PMS)にもよく見られる症状です。そのため、胸の張りだけでは原因を特定できません。

妊娠の可能性がある場合はまず妊娠の有無を確認し、それでも胸の張りと無月経が続くときは、婦人科を受診しましょう。また、乳がん検診も行いましょう。

 

【まとめ】生理がこないとお悩みの方へ

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「生理がこない」と気づいた日から、

不安で何度もカレンダーを見返したり、

インターネットで検索しては一喜一憂したり、

パートナーにどう伝えようか悩んだり

本当に落ち着かない日々を過ごされていることと思います。

 

「考えすぎかな」

Yahoo!知恵袋で似た人を探してしまう」

そのお気持ち、よくわかります。

 

しかし、「生理がこない」ことは、あなたの体が発している大切なサインです 。

そのサインを

「病気かも」
「妊娠だったらどうしよう」

という不安な気持ちのまま放置しておくことこそが、一番のストレスになってしまいます。

婦人科は、決して怖い場所ではありません。

 

検査で「異常なし」とわかるだけでも、心から安心して日常を取り戻すことができます。

白金高輪海老根ウィメンズクリニックでは、院長をはじめ女性スタッフが、デリケートなお悩みにも親身に対応いたします。

妊娠希望の有無やライフスタイルも含めてご相談にお乗りします。

あなたの不安を安心に変えるお手伝いをさせてください。
一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

 

ご予約について

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平日受診できない方に通院していただきやすいよう、毎朝8時30分から診療を受け付けています。
※最新の診療情報は「お知らせ」よりご確認ください

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院長 海老根真由美

白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)

産婦人科医師・医学博士

埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。

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