モナリザタッチはどこに照射する?腟内・腟前庭部・外陰部の3部位を解説
更新日:2026.07.20
モナリザタッチは「どこに」レーザーを当てるのでしょうか?
患者さんから、
「モナリザタッチって、どこにレーザーを当てているのですか?」
という質問をいただくことがあります。
実は、この答えはクリニックによって少し異なります。
私は、モナリザタッチの効果を最大限に引き出すためには、症状に合わせて3つの部位をバランスよく治療することが大切だと考えています。
モナリザタッチを照射する3つの部位
腟内
最も基本となるのが、腟内への照射です。
モナリザタッチが開発された当初から中心となっている治療部位であり、世界中で行われてきた研究の多くも、この腟内照射を対象としています。
サルバトーレ教授らの初期の研究では、3回のレーザー治療により、次のような症状が改善することが報告されました。
- 腟乾燥感
- 灼熱感
- 掻痒感
- 性交痛
また、組織学的研究では、次のようなレーザー照射後の組織変化が確認されています。
- 上皮が厚くなる
- グリコーゲンが増える
- コラーゲンが再生する
- 血流が改善する
近年では、腟内のpHが改善し、ラクトバチルスが増えやすい環境へ変化することも報告されており、腟本来の健康な環境を取り戻す治療として期待されています。
腟前庭部(性交痛の原因となる部分)
当院を受診される患者さんがモナリザタッチを希望される理由として、非常に多いのが性交痛です。
診察をすると、多くの患者さんでは、痛みの原因が腟の奥ではなく、腟の入り口にある「腟前庭部」にあります。
腟前庭部は神経が非常に豊富で、わずかな萎縮や炎症でも強い痛みを感じやすい部位です。
そのため当院では、腟内用プローブだけでなく外陰部専用プローブも使用し、腟前庭部、小陰唇の内側、腟口外側のひだの奥まで、状態を確認しながら丁寧にフラクショナルレーザーを照射しています。
この部位を適切に治療することで、性交時の痛みが改善する患者さんを数多く経験しています。
一方で、レーザー照射後には、一時的に乾燥感を感じる方もいらっしゃいます。
レーザーは組織の再生を促す治療ですが、新しい粘膜が成熟するまでには時間が必要です。
私は、施術後の保湿も治療の一部であると考えています。
外陰部(大陰唇)
最近では、次のようなご相談も増えています。
- 外陰部のハリがなくなってきた
- ふっくら感がなくなった
- 見た目の変化が気になる
美容医療では、大陰唇へのヒアルロン酸注入や脂肪注入を行う施設もあります。
これらは適応によって有効な治療ですが、注入治療である以上、感染やしこり、異物反応などのリスクがゼロではありません。
一方、モナリザタッチは、自分自身の組織に働きかけ、コラーゲンの再生を促す治療です。
当院では大陰唇にもレーザーを照射し、皮膚のハリや弾力の改善を目指しています。
「まずは自分の組織を再生させる。」
私は、その考え方を大切にしています。
当院のモナリザタッチは「3つの部位」をトータルで治療します
当院では、次の3つの部位を総合的に診察し、症状に応じてバランスよくレーザーを照射しています。
当院が確認・治療する3つの部位
腟前庭部・腟口
大陰唇を含む
乾燥、性交痛、灼熱感、かゆみ、外陰部の萎縮などは、それぞれが完全に独立した症状ではなく、互いに関連し合っています。
そのため、一つの部位だけを治療するのではなく、女性器全体を一つの機能的なユニットとして考えることが重要だと、私は考えています。
モナリザタッチの料金と治療回数
当院のモナリザタッチ治療
| モナリザタッチ 1回 | 55,000円(税込) |
|---|---|
| モナリザタッチ 3回コース | 149,400円(税込) |
※モナリザタッチは自由診療です。治療の適応や照射部位は、診察のうえで判断します。
レーザー治療は、組織が少しずつ再生していく治療です。
そのため当院では、1回だけではなく、月1回の治療を3回行うことを基本としています。
実際に当院で解析した約400例のデータでも、多くの患者さんで3回の治療終了時に症状の改善が認められました。
「年齢だから仕方がない」と諦める必要はありません
女性器は、年齢とともに変化するのが自然です。
しかし、その変化を「年齢だから仕方がない」と諦める必要はありません。
組織には再生する力があります。
その力を引き出すことが、私たちのモナリザタッチ治療の目的です。
乾燥・性交痛・外陰部の変化をご相談ください
モナリザタッチが適しているかどうかは、症状の場所や原因によって異なります。まずは診察で状態を確認し、必要な治療やケアを一緒に考えていきます。
モナリザタッチについて詳しく見る2026年7月開催 無料WEBセミナーのご案内
白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
産前産後から更年期まで、女性のライフステージに寄り添う診療と情報発信に取り組んでいます。性交痛、外陰部・腟まわりの痛み、デリケートゾーンの違和感など、相談しづらいお悩みにも丁寧に対応しています。



