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内診後の出血はいつまで大丈夫? 様子見でよいケースと受診の目安を産婦人科医が解説。

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内診のあとに血がつくと、

「これって大丈夫?」
「病院に連絡したほうがいい?」

と不安になりますよね。

 

実際には、内診や検査の刺激で、子宮の入り口や腟の粘膜から少量の出血がみられることがあります。

とくに子宮頸がん検診のように細胞を採る検査のあとには、軽く血がつくこともあります。

 

一方で、

・月経のような量の出血がある
・鮮血が続く
・強い腹痛を伴う
・妊娠中の出血
・閉経後の出血

などは、自己判断せず相談したいサインです。

 

この記事では、

様子を見てよいことが多いケース
早めに受診したいケース

をわかりやすく整理します。

不安なときに落ち着いて判断できるよう、できるだけシンプルにお伝えしていきます。

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>>妊娠初期の出血について

目次

まず結論|内診後の出血で様子見のケース・受診のケース

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まずお伝えしたいのは、

少量で、短時間〜1、2日ほどで落ち着いていく出血

であれば、
診察や検査の刺激による一時的なもののことがある、ということです。

逆に、

量が増える
長引く
繰り返す
強い痛みを伴う

このような場合は、
内診の刺激だけではなく、別の原因が隠れていないか確認したほうが安心です。

様子見でよいことが多いケース

  • ピンク色や茶色の少量出血
  • 下着やトイレットペーパーに少し付く程度
  • 当日〜1、2日で減っていく
  • 強い腹痛や発熱がない

早めに婦人科へ相談したいケース

  • 翌日以降も出血が続く
  • 鮮血が続く
  • 出血量が少しずつ増える
  • 毎回のように内診後や性交後に出血する
  • おりものの異常、痛み、においを伴う

すぐ連絡・受診を考えたいケース

  • 月経のような量の出血
  • 血の塊が出る
  • 強い下腹部痛や発熱がある
  • 閉経後の出血
  • めまい、ふらつき、気分不良、呼吸苦がある
Check point

「少し血がついた」
というだけで、すぐに大きな病気とは限りません。

ただ、出血の量・色・続き方・痛みの有無はとても大切です。

迷ったときは、ひとりで抱え込まずご相談ください。

 

内診後に出血するのはなぜ?よくある原因

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内診後の出血でよくあるのは、診察や検査の刺激による接触出血です。

子宮の入り口にあたる子宮頸部や、腟の粘膜はとてもデリケートなので、器具が触れたり、細胞を採取したりした刺激で少し出血することがあります。

とくに、

もともと粘膜が敏感な方
炎症がある方
びらんのある方
乾燥が強い方

このような方は、少しの刺激でも出血しやすくなります。

子宮頸管ポリープのように、
触れると出血しやすい状態が背景にあることもあります。

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更年期以降の女性の場合

また、更年期以降は女性ホルモンの低下によって腟や外陰部の粘膜が薄くなり、乾燥しやすくなるため、内診のあとにヒリヒリしたり、少量出血したりすることもあります。

Check point

一方で、

・内診後の出血がいつも同じように起こる
・繰り返す
・量が多い

このような場合は、単なる刺激だけでなく、炎症、ポリープ、子宮頸部や子宮内膜の病気などが隠れていないかを医師と相談したほうが安心です。

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>>閉経後に気をつけたい症状と病気について

 

出血の「色」「量」「続く期間」で見る目安

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内診後の出血を見るときは、色だけではなく、量や続く期間も一緒に見ることが大切です。

茶色っぽい出血

茶色っぽい出血は、
時間がたった血が少し混じっている状態のことがあります。

少量でだんだん減っていくようであれば、診察や検査の刺激による軽い出血のこともあります。

鮮血の場合

一方で、鮮血は新しい出血なので、少量でも続く場合は注意して見ておきたいところです。

また、

・ナプキンが必要なほどの出血
・月経のような量の出血
・血の塊が出る

このような場合は、内診の刺激だけでは説明しにくいこともあります。

出血の期間

続く期間にも目安があります。

子宮頸がん検診のあとなどは、
当日〜1、2日ほど少量の出血がみられることがあります。

一方で、
組織を採るような精密検査のあとは、
それより少し長く約1週間少量出血が続くこともあります。

検査の1週間後くらいに、多めの出血がある方もいらっしゃいます。

検査した医師にご相談ください。

Check point

どの検査であっても、

・出血が増える
・数日たってもはっきり続いている
・痛みや発熱を伴う

という場合は、相談したほうがよいサインです。

 

検査別にみる|どんな診察・検査のあとに出血しやすい?

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通常の内診後

通常の内診でも、腟や子宮頸部が刺激されることで少量出血することがあります。

特に炎症があるとき、乾燥が強いとき、ポリープなどで出血しやすい状態のときは起こりやすくなります。

子宮頸がん検診(細胞診)後

子宮頸がん検診では、子宮頸部をブラシなどでこすって細胞を採取するため、軽く血がつくことがあります。

多くは少量で、1〜2日ほどで落ち着くことがほとんどです。

子宮体がん細胞診・組織診後

子宮体がん検査では、子宮の内側から細胞や組織を採るため、検査内容によっては細胞診より出血がやや続くことがあります。

子宮内膜に感染がある場合や、翌日に発熱を伴う場合は、医師にご相談ください。

ただし、出血の程度や注意点は検査方法によって異なるため、当日の医師の説明に沿って様子を見てください。

コルポスコピー・子宮頸部組織生検後

組織採取を伴う精密検査のあとは、通常の内診や細胞診よりも、少量出血や茶色いおりものが数日〜1週間みられることがあります。

この場合も、出血量が増える、痛みが強い、おりものが増えた、発熱があるときは連絡を考えましょう。

膣分泌培養検査後

膣分泌培養検査では、膣内の分泌液を採取しますが、炎症がある場合は軽く出血することがあります。

多くは少量で、1〜2日ほどで落ち着くことがほとんどです。発熱する場合には、医師にご相談ください。

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>>子宮体がん検診について

 

妊娠中の内診後出血は大丈夫?週数ごとの考え方

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妊娠中は、子宮の入り口の血流が増えてデリケートになるため、内診や性交の刺激で少量出血することがあります。

妊娠初期には、とくにこうした少量出血がみられることもあります。

考えられる原因

・子宮頸部が刺激されて出血した
・妊娠による変化で粘膜が敏感になっている
・切迫流産などを含め、慎重に見たほうがよい状態がある

などが挙げられます。

少量で、すぐに落ち着き、痛みが強くない場合でも、心配な場合は健診施設を受診しましょう。

そして、月経のような量の出血、鮮血が続く、腹痛が強い、お腹の張りが強いといった場合は、早めに連絡が必要です。

妊娠中に特に注意したいサイン

  • 鮮血の出血
  • 月経のような量の出血
  • 強い下腹部痛
  • お腹の張りが強い
  • 水っぽい液体が出る
  • いつもと違う強い不安や違和感がある
Check point

妊娠後期や臨月では、
内診後の少量出血とおしるしの区別がつきにくいこともあります。

迷ったときは、
「大丈夫かどうかを自分で決める」より、
かかりつけ医に確認してください。

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>>妊娠初期の出血について

 

妊娠していない場合に考えられる原因

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妊娠していない方の内診後出血でまず多いのは、診察や検査の刺激による一時的な出血です。

ただ、それだけではなく、

背景に

子宮頸管ポリープ
腟炎
子宮頸管炎
ホルモン低下による粘膜の菲薄化

などがあると、触れただけで出血しやすくなることがあります。

見逃したくないケース

さらに、見逃したくないのが、

子宮頸がんや子宮体がんなどの病気です。

実際に、こうした病気では
不正出血や接触出血がきっかけになることがあります。

そのため、

・出血を繰り返す
・毎回のように接触後に出血する
・いつもと違うおりものや痛みがある

といった場合は、

「たまたま傷ついただけかな」

と決めつけず、一度きちんと確認することをおすすめします。

 

閉経後の内診後出血は「刺激のせい」と決めつけないでください

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閉経後は、女性ホルモンの低下によって腟の粘膜が薄くなり、乾燥しやすく、ちょっとした刺激でも出血しやすくなります。

そのため、
内診後に少量出血する背景として、

萎縮性腟炎やGSM(閉経関連の腟・外陰部の変化)が関係していることはあります。

ただし、閉経後の出血は、それだけではありません。

特に注意したいケース

少量でも、1回だけでも、子宮体がんなどの病気が隠れていないか確認しておきたいサインです。

「内診のあとだからそのせいかな」

と済ませず、閉経後に出血があった場合は、一度婦人科で確認することをおすすめします。

関連記事

>>鮮血・茶色・少量でも安心できない?閉経後の不正出血

 

こんな症状があれば、内診後の出血でも受診しよう

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内診後の出血でも、次のような場合は婦人科受診を考えましょう。

  • 出血量が増えている
  • 数日たっても止まらない
  • 繰り返し起こる
  • 強い腹痛がある
  • 発熱や悪臭のあるおりものがある
  • 妊娠中である
  • 閉経後である
  • 子宮頸がん検診をしばらく受けていない
Check point
とくに、繰り返す接触出血と閉経後出血は軽く見ないことが大切です。

「様子を見ていたら大丈夫になることもあるかな」

と思いたくなるお気持ちもよく分かりますが、こうした出血は、早めに確認しておくことで安心につながります。

 

病院に連絡するときに伝えること

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受診や電話相談のときは、次の点を伝えていただけると状況が分かりやすくなります。

  • 妊娠しているか
  • いつから出血しているか
  • どんな診察・検査のあとか
  • 色は茶色か、鮮血か
  • 量はどのくらいか
  • 腹痛、発熱、においのあるおりものがあるか
  • 閉経後か
Check point

内診後の出血が、刺激によるものなのか、別の原因を考えたほうがよいのかを見極めるうえで、出血の経過とほかの症状はとても大切です。

 

受診したらどんな検査をする?

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内診後の出血で受診した場合は、まず問診で、

  • いつから出血しているか
  • 量はどのくらいか
  • どんな色か
  • 妊娠の可能性があるか
  • 閉経後かどうか
  • 腹痛があるかどうか
  • 熱があるかどうか


などを確認します。

そのうえで、必要に応じて、

  • 視診・内診
  • 経腟超音波検査
  • 膣分泌培養検査
  • 子宮頸がん検査
  • 子宮体がん検査


などを組み合わせて、原因を確認していきます。

Check point

1回の診察だけでははっきりしないこともありますが、症状や経過をみながら必要な検査を行うことで、原因が見えてくることは少なくありません。

 

内診後の出血があるときの過ごし方

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出血が少量で、すぐに受診が必要なサインがなさそうな場合でも、まずは安静を意識して、出血量の変化を見るようにしましょう。できれば、アルコール、運動は控えましょう。

おりものシートやナプキンを使うと、量の変化が分かりやすくなります。

子宮頸がん検診のあとなどは、1〜2日ほど少量の出血が続くことがあります。

その範囲でだんだん減っていくようなら、まずは落ち着いて様子を見てください。

Check point

ただし、

  • 量が増える
  • 鮮血になる
  • 腹痛が強い
  • 妊娠中である
  • 閉経後である


という場合は、無理に様子を見続けず、相談したほうが安心です。

 

よくある質問

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・内診後の出血は何日くらい続くことがありますか?

通常の内診や子宮頸がん検診のあとの軽い出血は、当日〜1、2日ほどでおさまることがあります。数日続く、量が増える場合は相談をおすすめします。

・茶色い出血なら様子見でよいですか?

茶色い出血は時間がたった血が混ざっていることがありますが、色だけで大丈夫とは言い切れません。少量で減っていくなら様子見になることもありますが、長引く、繰り返す場合は受診をおすすめします。

>>不正出血が茶色!ストレス・病気・ピル・更年期などその原因、対処法、受診目安

・子宮頸がん検診のあとに出血するのは普通ですか?

細胞を採る刺激で少量出血することはあります。
多くは軽く、1〜2日ほどで落ち着くことがほとんどです。
量が多い、数日続く、痛みが強い場合は医療機関へ相談してください。

・妊娠中の内診後出血は赤ちゃんに影響しますか?

内診による出血そのものが赤ちゃんに直接影響するわけではありませんが、赤ちゃんの状態が変化することにより出血が起こっている可能性があります。また、前置胎盤の場合、内診は控えたほうが安全な場合があります。妊娠中の出血は慎重にみる必要がありますので、出血がある場合は主治医と相談しましょう。

・閉経後の少量出血でも受診した方がよいですか?

はい。閉経後は粘膜が弱くなって少量出血することもありますが、病気が隠れていないか確認する意味でも、一度受診しておくことをおすすめします。特に、がんの有無の確認は大切です。

>>鮮血・茶色・少量でも安心できない?閉経後の不正出血

 

白金高輪海老根ウィメンズクリニックでご相談いただけること

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内診後の出血は、

診察や検査の刺激による一時的なものから、

炎症、ポリープ、ホルモン低下、子宮の病気まで、さまざまな原因で起こります。

とくに、

・出血が続く・増える・繰り返す
・妊娠中の出血で不安がある
・閉経後に出血がある

という場合は、一人で悩まずご相談ください。

当院では、

・不正出血の原因確認
・子宮頸がん検診
・更年期以降の乾燥やヒリヒリ
・接触出血

のご相談から妊娠中の出血相談など、症状に応じて対応しています。

気になる出血があるときは、早めにご相談ください。

 

ご予約について

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海老根 真由美(えびね まゆみ)

産婦人科医師・医学博士

埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。

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