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不正出血が茶色!ストレス・病気・ピル・更年期などその原因と対処法や病院受診の目安を女医が丁寧に解説。

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「不正出血」は、婦人科を受診される理由の中でも上位を占める症状です。

頻繁に起こると不快なだけでなく、「なにかの病気だろうか?」と不安に感じる方もおられます。

今回は、不正出血の色が「茶色」だったとき、どのような原因が考えられるかについてまとめていきます。参考にし、必要に応じて婦人科を受診してください。

 

不正出血が茶色になる理由は?

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不正出血は、月経以外のタイミングで起こる腟からの出血を指します。

血液は本来、赤いものです。

しかし、出血してから時間が経過すると酸素と反応し、茶色に変色します。 つまり、茶色の不正出血や、血が混じったような茶色のおりものが出た場合、腟内や子宮内で出血してからある程度の時間が経過しているものだということです。

とはいえ、不正出血の色や量だけで原因を特定するのは難しく、あくまで参考程度にしかなりません。不正出血が続いているようであれば、婦人科で検査をするのが一番です。

 

茶色の不正出血で考えられる病気とは?

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茶色の不正出血があった場合に、どのような病気が考えられるでしょうか?いくつか代表例をお伝えします。

子宮頸がん・子宮体がん

子宮頸がんは比較的若い方に多く、20代後半頃から少しずつ増え、30代、40代での発症がピークになります。
HPVウイルスが原因で、ワクチン(HPVワクチン)により予防ができるがんです。しかし、今の30代後半以降の方は、ワクチンを接種していない方がほとんどだと思います。子宮頸がんの確認は大切です。 子宮頸がんは、不正出血がダラダラと続くほか、スポーツや性交渉時・排便時の出血、おりものの量が増えるなどが主な症状です。

一方、子宮体がんは30代後半から増え、40代〜60代に多く発生します。
初期から90%の方に不正出血がみられるのが特徴です。 子宮の内膜で発生するがんで、がん検診時に少し痛みが伴うこともあり、避けられがちな子宮体がん検診ですが、早期発見で完治できる可能性が高いです。35歳以降で不正出血のある方は、積極的に検査をおすすめします。

子宮筋腫

子宮の筋肉にできる、腫瘤(こぶ)です。
ほとんどが良性で、部位や大きさによっては症状もありません。女性ホルモンの影響を受けて大きくなるため、月経のある20代~40代のエストロゲン分泌が多い期間は徐々に悪化していきます。 筋腫が子宮内膜にある「粘膜下筋腫」という子宮筋腫の場合、子宮内膜のすぐ内側にポコっと盛り上がって発生するため、子宮内膜が安定せず、不正出血を起こすことがあります。月経過多やそれに伴う貧血症状を呈する場合もあります。

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子宮腺筋症(子宮内膜症)

子宮内膜症の一種で、月経中に子宮筋層内での出血が認められる病態です。
良性疾患で、部位や大きさによっては症状がない方から過多月経や不正出血、月経困難症が認められる方まで、症状の程度はバラつきがあります。 子宮腺筋症(子宮内膜症)も女性ホルモンの影響を受けて大きくなるため、月経のある20代~40代のエストロゲン分泌が多い期間は徐々に悪化していきます。月経過多に伴う貧血症状を呈する場合もあります。

子宮内膜症の症状や治療を女医が丁寧に解説!

クラミジア感染症や淋病、細菌性膣炎

性感染症も、不正出血が認められる原因の1つです。
帯下(おりもの)が多い、悪臭がする、かゆみがある、違和感があるなどの症状も認められることがあります。

骨盤腹膜炎など骨盤内の感染症ついて女医が丁寧に解説!

子宮頚管ポリープ

腟の一番奥の子宮頚管部にポリープがある場合、そこから不正出血を引き起こすことがあります。一度でもポリープ切除を行った経験のある方は、毎年の頸がん検診と一緒に確認してもらうことをおすすめします。

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病気以外で不正出血が起こることも

画像 不正出血があるからと言って、病気とは限りません。
病気以外の原因で、不正出血を起こしうる状態についていくつかご紹介します。

10代は月経がまだ不安定

10代のうちは、ホルモンバランスがまだ安定しておらず、月経周期も一定になっていないことが多いです。
不正出血なのか、月経なのかよくわからない出血が続くことも少なくありません。 医学的にはあまり大きな問題がないことが多いですが、不安があれば一度ご相談にいらしてください。

血液検査にて、ホルモンバランスを確認することができます。 また、排卵の確認のため超音波検査することも可能です。経腟エコーが難しい場合はお腹の上からエコーをあてて調べることもできます。20歳くらいには自然に周期的な月経になることが多いです。

月経の直前・直後はあまり心配ない

月経がしっかり始まらず、子宮内膜の一部のみが少量排出され、不正出血のように見えることがあります。

数時間〜数日の間に月経が始まった場合は、あまり心配せずともよいでしょう。 月経が終わったと思ったら、少量の出血がダラダラ続くという場合も、月経により排出しきれなかった子宮内膜が出てきている可能性もあります。

毎月このような症状があり月経の出血が8日以上続く方は、月経期間の長い「過長月経」かもしれません。 また、子宮内膜にポリープができている場合にも、同様の過長月経となることもあります。超音波検査での診断が可能です。

ストレスや生活習慣の乱れ

女性の体は、とてもデリケート。

ストレスが続いたり、睡眠不足で疲れたりすることで、月経周期が乱れる・不正出血を起こすということは非常に多いです。 思い当たる原因がある場合は、体を労りよく休息を取るようにしてください。

ただし、不正出血がおさまらない場合には、ストレスや生活習慣の乱れが原因ではないかもしれませんので、婦人科を受診してください。

排卵出血

月経と月経のちょうど中間くらいの時期の不正出血であれば、排卵に伴う出血(排卵出血)かもしれません。

排卵に伴うホルモンバランスの変化により、出血する可能性があります。 ごく少量の出血であることが多く、月経とは異なり下腹部痛もほとんどありません。少しネバネバしたおりものと一緒に出てくることもあります。

出血量が多い・毎月出血するなどの特徴がある場合は、排卵出血ではない可能性もあるため、一度ご相談ください。

着床出血

着床に伴い、出血する場合もあります。
時期としては、月経予定日の少し前のことが多いです。おりものに血が混じる程度など、出血量としては少なめなのが特徴です。少量の出血があったけど、その後に月経が起こらないという場合は、着床出血の可能性が考えられます。

妊娠判定をおすすめします。

低用量ピルやジエノゲスト服用中の場合

低用量ピルやジエノゲスト(ディナゲスト)で月経をコントロールしているのに、不正出血が…と相談にみえる方もいらっしゃいます。 服用を始めてから2.3か月程度は、まだ体内のホルモン量が安定せずに、不正出血を起こしてしまうことが少なくありません。

服用を続けながら、少し様子を見ていただいてもよいでしょう。
服用を始めてしばらく経っているのに不正出血が起きたという方は、飲み忘れたり、服用している時間がずれてしまったりしていませんか?個人差はありますが、服用時間が数時間ずれただけでも不正出血を起こしてしまうという方もおられます。

飲み忘れ等がないのに不正出血が頻繁にある、ずっと不正出血しているという場合は、何らかの病気を疑います。早めに婦人科で検査をしましょう。出血中でもご受診ください。

更年期

40代ごろからの更年期では、閉経に向けてエストロゲンの分泌量が急激に減っていき、分泌量の「ゆらぎ」により月経周期がバラバラになります。不正出血も起こりやすく、自然な経過です。

ただし、40代ごろからは、子宮頸がん・子宮体がんの可能性も高まってきます。

「更年期だから不正出血しているのだろう」と放置せず、1年に1回はがん検診をしましょう。
また、閉経後は基本的に腟から出血することはありません。閉経後に出血を起こした方は、1度だけだとしてもすぐに受診してください。

更年期の生理の悩みを女医が丁寧に解説!

 

不正出血Q&A

画像 不正出血に関連して、よくあるご質問にお答えします。心配であれば、いつでもお気軽にご相談ください。

Q. 不正出血はどの程度から受診が必要ですか?

理想をいえば、不正出血があるたびに調べるのが理想的です。たとえば数か月前には異常が見つからなかったとしても、現在も異常がないとは言い切れません。とはいえ、なかなか都合がつけられないという方も多いでしょう。

以下に当てはまる方は、早めの受診をおすすめします。基本的には、婦人科を受診してください。

・毎月不正出血がある

・不正出血が続いている

・子宮頸がん/体がん/卵巣がんの検診を1年以上受けていない

・下腹部痛、おりものの変化などを伴う

・閉経後の不正出血

Q. ダイエットをすると不正出血が起こるのはなぜですか?

女性の体は、急激に体重が増減すると無排卵となり、月経のコントロールが悪くなってしまいます。

急激に痩せること、痩せすぎることはもちろんですが、急激に体重が増えることも問題になることがあります。 急激に体重を減らすために、極端な食事制限をしていませんか?

栄養バランスが悪いと、体は「余裕がない」状態となり、女性ホルモンのバランスが乱れてしまいます。その結果、子宮内膜が安定せずに不正出血を起こしたり、月経自体が止まったりしてしまうのです。

Q. 鮮やかな色の不正出血は何かの病気ですか?

不正出血の色は、茶色・ピンク色・真っ赤などさまざまです。

鮮やかな赤やピンク色の場合は、今現在どこかで出血が起こっているという可能性が考えられます。鮮やかな色で量が多い・強い下腹部痛を伴う、意識がぼーっとしてくるというような場合には、すぐに医療機関へかかりましょう。

異所性妊娠や流産など、すぐに処置が必要なケースがあるためです。

まとめ

今回は、茶色の不正出血があった場合にどのような病気や状態が考えられるのか、いくつかのパターンを解説しました。

不正出血は、さまざまな原因があり、出血の量や色、時期だけで確実な判断はできません。

不正出血が長引いている場合や、頻繁に起こる場合には、婦人科を受診することをおすすめいたします。出血中の受診も問題ありませんので、気兼ねなくお越しください。

院長 海老根真由美

白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)

産婦人科医師・医学博士

埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。

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