性交痛にモナリザタッチは効果がある?|向く痛み・向かない原因を解説
更新日:2026.08.08
「性交痛にモナリザタッチは効果がありますか?」
「腟レーザーを受ければ、挿入時の痛みは治るのでしょうか?」
「他院で腟内レーザーを受けましたが、入口の痛みが残っています」
性交痛外来では、このようなご相談を多くいただきます。
性交痛の原因が腟粘膜の乾燥・萎縮や、腟入口部の組織変化にある場合、モナリザタッチは治療選択肢の一つになることがあります。
ただし、性交痛のすべてに適する治療ではありません。痛む場所と原因を確認し、レーザーが向く状態なのか、検査や別の治療を先に行うべきなのかを判断することが大切です。
性交痛には、腟入口部の痛み、腟内の摩擦痛、奥を突かれたときの痛み、筋肉が締まって挿入できない状態など、さまざまなタイプがあります。婦人科疾患、ホルモン変化、外陰部疾患、骨盤底筋、神経、痛みに対する防御反応など、複数の要因が重なることもあります。
レーザーが選択肢になりやすい痛み
- 閉経後などの腟乾燥・萎縮による摩擦痛
- 腟入口部の組織が薄く、乾燥している場合
- 腟前庭部に限局した接触痛がある場合
別の評価・治療を優先する痛み
- 子宮や卵巣などが関係する深部性交痛
- 感染症や外陰部皮膚疾患による痛み
- 骨盤底筋の過緊張や神経過敏が中心の場合
この記事では、性交痛を痛む場所別に整理し、モナリザタッチが選択肢になり得る場合と、ほかの治療を優先する場合について解説します。
目次
性交痛は我慢するものではありません
「最初は痛くて当然だと思っていました」「自分が緊張しすぎるから悪いのだと思います」「パートナーに申し訳なくて、痛いと言えませんでした」と話される患者さんは少なくありません。
しかし、性交のたびに強い痛みがある、挿入できない、性交後まで痛みが続くという状態を我慢し続ける必要はありません。
痛みを我慢して性交を繰り返すと、次のような悪循環に入ることがあります。
- 挿入すると痛い
- 「次も痛むのではないか」と不安になる
- 身体が防御反応として緊張する
- 骨盤底筋が収縮する
- さらに挿入が難しくなり、痛みが強くなる
「気持ちの問題」と片付けるのではなく、身体のどこに、どのような痛みが起きているのかを確認する必要があります。
受診前に性交を試す必要はありません
現在性交をしていない方、挿入を中止している方、婦人科診察そのものが怖い方も受診できます。痛みを確認するために、無理に性交を試してから来院する必要はありません。
性交痛は、痛む場所によって分けて考えます
性交痛を診察する際に重要な情報の一つが、どこが痛むのかということです。大きく分けると、次の4つのタイプがあります。
| 痛む場所・状態 | 主な訴え | モナリザタッチとの関係 |
|---|---|---|
| 外陰部・腟入口部 | 入る瞬間が痛い、触れるだけで痛い、裂けるように痛い | 乾燥・萎縮・組織の脆弱性が関係する場合は選択肢になることがあります |
| 腟の中 | 挿入すると擦れる、腟全体が乾いて痛い | 腟粘膜の乾燥・萎縮が原因の場合は選択肢になることがあります |
| 腟の奥・下腹部 | 奥を突かれると痛い、性交後も下腹部が痛い | 子宮・卵巣などの検査や原因疾患の治療を優先します |
| 挿入時の筋緊張 | 身体が閉じる、力を抜こうとしても挿入できない | 骨盤底筋へのアプローチなどが中心となり、レーザーだけでは不十分なことがあります |
複数の場所が同時に痛む方もいます。「自分では場所がよく分からない」という場合も問題ありません。診察では、患者さんと一緒に痛む場所を少しずつ確認します。
1.外陰部や腟入口部が痛い場合
「入る瞬間が痛い」「入口に触れるだけで痛い」
腟入口部の性交痛では、次のような症状がみられます。
- 挿入を始める瞬間に鋭く痛む
- 入口が裂けるように痛い
- 焼けるような、ヒリヒリする痛みがある
- 綿棒や指で触れただけでも痛い
- 婦人科の内診や子宮頸がん検診も痛い
- タンポンを挿入できない
- 性交後も入口の痛みが続く
腟の入口周囲には、腟前庭部と呼ばれる領域があります。腟前庭部は接触や圧迫による痛みを感じやすい場所です。
この部分を軽く触れた際に強い圧痛が生じる状態では、誘発性腟前庭部痛や外陰部痛症なども考慮します。持続する外陰部痛では、感染症、皮膚疾患、神経過敏、ホルモン変化、骨盤底筋の緊張などを含めた評価が必要です。
腟入口部が痛む主な原因
- 腟前庭部の慢性的な炎症や神経過敏
- エストロゲン低下による粘膜の菲薄化
- 外陰部の乾燥
- 摩擦や洗いすぎによる皮膚障害
- カンジダなどの感染症
- 接触皮膚炎や硬化性苔癬などの外陰部皮膚疾患
- 会陰切開や裂傷後の瘢痕
- 骨盤底筋の過緊張
- 処女膜や腟入口部の形態的な問題
原因は一つとは限りません。最初は乾燥による小さな痛みだったものが、痛みを繰り返すうちに前庭部が過敏になり、さらに骨盤底筋も緊張することがあります。
腟前庭部へのモナリザタッチは選択肢になる?
腟前庭部の組織に萎縮、乾燥、脆弱性などがあり、そこが痛みの発生部位であると判断した場合には、フラクショナルCO₂レーザーが治療選択肢となることがあります。
研究結果は、期待できる可能性と限界の両方を示しています
2016年の予備的な症例研究では、腟前庭部痛やGSMのある方に腟前庭部へのフラクショナルCO₂レーザーを行い、痛みや性交痛などの改善が報告されました。一方、比較対照群がなく、対象者数や追跡期間にも限界があるため、すべての腟前庭部痛に対する効果が確立しているわけではありません。
当院では、腟前庭部へ一律に照射するのではなく、痛む位置、綿棒で触れたときの圧痛、組織の乾燥や萎縮、発赤や炎症、骨盤底筋の緊張、感染症や皮膚疾患の有無を確認したうえで適応を判断します。
強い炎症や皮膚疾患がある場合には、先にその治療が必要です。神経過敏や筋緊張が痛みの中心である場合には、レーザーだけでは十分な軽減につながらないことがあります。
2.腟の中が擦れて痛い場合
「挿入すると腟全体が乾いて痛い」
腟内の痛みでは、次のような症状がみられます。
- 挿入時に腟の中が擦れる
- 潤滑剤を使っても痛い
- 腟壁が薄く、傷つくように感じる
- 性交後に少量出血する
- 内診器を入れると腟内が痛い
- 閉経後に性交痛が始まった
- 乳がん治療や婦人科がん治療後から痛くなった
このタイプでは、腟粘膜の乾燥や萎縮が関係していることがあります。特に閉経後は、エストロゲンの低下によって腟上皮が薄くなり、弾力や分泌が低下します。
乾燥、灼熱感、刺激感、性交痛、出血、尿路症状などが起こる状態を、GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)と呼びます。保湿剤や潤滑剤、局所エストロゲンなどが代表的な治療選択肢であり、症状や既往歴に応じて治療を検討します。
腟内へのモナリザタッチは選択肢になる?
腟粘膜の乾燥、萎縮、弾力低下などが性交痛の原因となっている場合には、腟内へのフラクショナルCO₂レーザーが選択肢となることがあります。
一部の臨床研究では、治療後に腟乾燥、性交痛、腟健康指数などが改善したと報告されています。また、局所エストロゲンなどと比較した研究でも、一定の症状改善が報告されています。
一方、偽照射と比較した無作為化試験では、腟症状や性交痛について明確な優越性が示されなかった研究もあります。2025年に報告された乳がん経験者を対象とする試験では、日常生活での乾燥感は軽減したものの、性交痛や性交時の乾燥について偽照射を上回る十分な改善は示されませんでした。
「性交痛があれば誰にでも効く治療」ではありません
腟粘膜の状態、ホルモン環境、痛む場所、ほかの原因の有無を診察し、期待できることと限界を説明したうえで治療を選択します。
腟内が改善しても、入口の痛みが残ることがあります
腟内への照射によって乾燥感が軽減しても、痛みの中心が腟前庭部にある場合には、性交痛が残ることがあります。これは、治療した場所と痛みの発生部位が一致していなかった可能性も考えられます。
「他院で腟レーザーを受けたけれど性交痛が改善しなかった」という方を診察すると、腟内よりも入口の腟前庭部に強い圧痛が残っていることがあります。当院では、腟内だけでなく、腟前庭部と外陰部も分けて評価します。
3.外陰部の皮膚が痛い場合
「こすれると痛い」「切れたように痛い」
性交時に外陰部の皮膚が痛む場合には、次のような原因を考えます。
- 外陰部の乾燥
- 洗いすぎや石けん・洗浄剤による刺激
- 下着やナプキンによる摩擦
- 接触皮膚炎や湿疹
- 硬化性苔癬
- カンジダなどの感染症
- 出産時の裂傷や会陰切開の瘢痕
- 外陰部粘膜の萎縮
外陰部のかゆみ、灼熱感、亀裂、白色変化、ただれなどがある場合には、レーザーを行う前に皮膚疾患や感染症の有無を確認する必要があります。状態に応じて、保湿剤、外用薬、刺激物の回避、感染症治療、ホルモン治療などを優先します。
外陰部へのレーザーが適する場合と適さない場合
外陰部組織の萎縮や脆弱性が痛みに関係している場合には、診察所見に応じてレーザー治療を検討することがあります。
一方、活動性の皮膚炎、感染、びらん、潰瘍などがある状態では、先に原因に応じた治療が必要です。特に硬化性苔癬などでは、適切な診断と標準的な薬物治療が重要です。
「かゆいからレーザー」「痛いからレーザー」と症状名だけで決めるのではなく、皮膚や粘膜の状態を診察します。
4.腟の奥や下腹部が痛い場合
「奥を突かれると痛い」
腟の奥や下腹部に痛みを感じる性交痛を、深部性交痛と呼びます。次のような疾患や状態が関係することがあります。
- 子宮内膜症
- 子宮腺筋症
- 卵巣腫瘍
- 子宮筋腫
- 骨盤内炎症や骨盤内癒着
- 子宮後屈
- 膀胱や腸管の疾患
- 骨盤底筋や深部筋の緊張
- 慢性骨盤痛
このタイプの痛みでは、腟粘膜へのレーザーだけで原因を治療することはできません。まず内診や超音波検査などを行い、子宮、卵巣、骨盤内に病気がないかを確認する必要があります。
早めの対面受診を検討したい症状
- 強い月経痛や下腹部痛が続く
- 性交後の痛みが長く続く
- 不正出血や性交後出血がある
- 発熱、悪臭のあるおりもの、急な悪化がある
モナリザタッチを希望して受診された場合でも、深部性交痛の原因が疑われれば、レーザーより検査や原因疾患の治療を優先します。
5.挿入しようとすると身体が締まって入らない場合
「入口までは痛くないのに、入れようとすると閉じてしまう」
挿入を試みた際に、骨盤底筋が無意識に強く収縮し、指、タンポン、内診器、陰茎などを挿入できない場合があります。現在は、痛みへの恐怖や挿入困難を含めて、性器・骨盤痛/挿入障害として評価されることがあります。
患者さんは、次のように感じることがあります。
- 力を抜こうとしても抜けない
- 脚を開くこと自体が怖い
- 入口に触れられると身体が逃げる
- 過去の痛みを思い出して緊張する
- 診察台に上がるだけで身体が硬くなる
これは、患者さんが意識的に拒否しているのではありません。痛みを避けるために身体が起こしている防御反応です。
筋緊張が中心の場合、レーザーだけでは不十分です
骨盤底筋の過緊張が中心である場合には、レーザーだけで挿入できるようになるとは限りません。必要に応じて、次のような方法を組み合わせます。
- 痛みのない範囲で身体に触れる練習
- 外陰部の保湿
- 呼吸法や骨盤底筋を緩める練習
- 骨盤底リハビリテーション
- 小さいサイズから始めるダイレーター
- 痛みや恐怖への心理的サポート
- パートナーへの説明
ただし、筋緊張だけでなく、腟前庭部の接触痛や乾燥が同時にある場合には、痛みを起こす組織への治療としてレーザーを併用することがあります。「レーザーか、リハビリか」という二者択一ではなく、状態に応じて治療を組み合わせることが大切です。
モナリザタッチが向く性交痛・別の治療を優先する性交痛
モナリザタッチを検討することがあるケース
- 閉経後の腟乾燥や萎縮がある
- 腟壁の伸展性が低下している
- 性交時に腟内が擦れて痛む
- 腟粘膜が脆弱で出血しやすい
- 腟入口部の組織が薄く、乾燥している
- 腟前庭部に限局した圧痛がある
- 保湿剤や潤滑剤だけでは症状の軽減が不十分
- 感染症や皮膚疾患が除外されている
検査や別の治療を優先するケース
- カンジダ、細菌性腟症、性感染症などが疑われる
- 外陰部皮膚炎や硬化性苔癬がある
- 原因不明の不正出血がある
- 子宮や卵巣の疾患が疑われる
- 骨盤底筋の過緊張が痛みの中心である
- 神経障害性疼痛が疑われる
- 強い炎症、びらん、潰瘍がある
- 手術後や出産後で組織が治癒していない
- 悪性疾患や前がん病変が疑われる
これらに当てはまっても、必ず治療の適応になるわけではありません。性交痛の治療では、レーザーを行うことだけでなく、レーザーを行うべきではない状態を見逃さないことも重要です。
モナリザタッチは自費診療です。治療を検討する方は、施術方法、費用、リスク・副作用についても事前にご確認ください。
当院が「腟内・腟前庭部・外陰部」を分けて診る理由
当院では2019年にモナリザタッチを導入し、2026年6月までに4,300件を超える施術を行ってきました。導入当初は、一般的な治療方法に従い、腟内への照射を中心に行っていました。
しかし、診療を重ねる中で、腟内の乾燥が軽減しても性交痛が残る方、腟の中ではなく入口だけが痛む方、外陰部の乾燥や摩擦痛が残る方がいることに気づきました。
そこで当院では、性交痛を一つの症状として扱うのではなく、次の3つの領域を分けて評価しています。
- 腟内乾燥、萎縮、摩擦痛、腟壁の伸展性などを確認します。
- 腟前庭部入口の接触痛、圧痛の位置、組織の脆弱性などを確認します。
- 外陰部皮膚の乾燥、炎症、摩擦、皮膚疾患の有無などを確認します。
これは、全員に3か所を照射するという意味ではありません。3つの領域を診察し、痛みの原因となっている部位に必要な治療を行うという当院の診療方針です。
性交痛外来ではどのような診察をしますか?
「性交痛外来に興味はありますが、診察が痛そうで怖いです」というご相談も多くいただきます。性交痛のある方に、最初から通常どおりの内診を無理に行うことはありません。
当院では、まずお話を伺い、次のような内容を確認します。
- いつから、どこが痛むのか
- 触れただけで痛いのか、挿入時や奥が痛いのか
- 性交後も痛みが続くのか
- タンポンや指は挿入できるか
- 婦人科診察を受けられるか
- 乾燥、かゆみ、分泌物の変化があるか
- 出産、手術、閉経などのきっかけがあるか
その後、ご本人の同意を得ながら、できる範囲で診察を進めます。必要に応じて、外陰部の視診、綿棒で腟前庭部に軽く触れるQ-tipテスト、痛みの強さを示すVAS評価、骨盤底筋の緊張の確認、腟内や子宮・卵巣の評価、感染症検査、腟内環境の評価などを行います。
痛くてできない診察は、無理に行いません
最初の受診ではお話と外側の確認だけにし、ホームケアを始めてから次の段階へ進むこともあります。診察への不安や、過去に痛い診察を受けた経験がある方は、予約時または診察前にお知らせください。
当院の性交痛治療は、レーザーだけではありません
性交痛の原因は一つではないため、治療も一つではありません。患者さんの状態に応じて、次のような方法を組み合わせます。
- モナリザタッチ
- 腟前庭部へのフラクショナルレーザー
- 外陰部の保湿と刺激の少ないホームケア
- 感染症や外陰部皮膚疾患の治療
- ホルモン治療
- 腟内環境への配慮
- 骨盤底筋へのアプローチ
- ダイレーターや段階的なタッチトレーニング
- 痛みや恐怖へのサポート
レーザーは、組織の状態を整え、症状の軽減を目指す治療選択肢の一つです。レーザーを照射すること自体が最終目的ではありません。
当院では、触れられたときの痛みを軽くする、婦人科診察を受けられるようにする、挿入に対する恐怖を和らげる、自分の身体をケアできるようにするなど、患者さんごとの希望に合わせて治療目標を考えます。性交をすることだけが治療の目標ではありません。
性交痛とモナリザタッチについてよくある質問
モナリザタッチを受ければ、必ず性交できるようになりますか?
必ず性交できるようになるとは限りません。痛みの原因、痛む部位、組織の状態、骨盤底筋の緊張、神経過敏、痛みへの恐怖などが関係するため、必要な治療と順序を患者さんごとに検討します。
痛む場所が自分では分かりません。それでも受診できますか?
受診できます。お話を伺い、ご本人の同意を得ながら、外陰部・腟入口部・腟内・骨盤内などをできる範囲で確認します。
診察や内診が怖くても相談できますか?
ご相談いただけます。痛くてできない診察を無理に行うことはありません。初回はお話と外側の確認だけにする場合もあります。
オンライン診療でも相談できますか?
受診前の不安や症状の整理については、オンライン診療も入口になります。ただし、痛む部位の確認、触診、感染症検査、超音波検査などが必要な場合は、来院での診察をご案内します。不正出血、強い痛み、発熱、急な悪化がある場合は、対面受診をご検討ください。
性交痛外来へのご相談について
性交痛は、通常の婦人科診察だけでは痛みの場所や原因を十分に確認できないことがあります。当院の性交痛外来では、お話を丁寧に伺い、腟内、腟前庭部、外陰部、骨盤底筋を分けて評価します。
最初からレーザー治療を行うことを前提にはしていません。診察の結果、モナリザタッチが選択肢になるのか、腟前庭部への治療が必要なのか、レーザー以外の治療を優先するのか、ホームケアから始めるのかを患者さんと相談しながら決めます。
性交痛を我慢せず、まず原因を一緒に確認しましょう
現在パートナーがいない方や、性交を予定していない方も受診できます。ご予約の際は「性交痛外来を希望」とお伝えください。診察が怖いことや挿入が難しいことも、予約時または診察前にお知らせいただけます。
まず相談して受診方法を整理したい方は、オンライン診療もご確認いただけます。診察や検査が必要な場合は来院をご案内します。
まとめ|性交痛では、レーザーの前に痛む場所を確認します
性交痛に対して、モナリザタッチが治療選択肢になることはあります。特に、閉経後などの腟乾燥・萎縮、腟内の摩擦痛、腟入口部の組織の脆弱性、腟前庭部に限局した接触痛などでは、診察所見に応じて検討します。
一方、深部性交痛、子宮や卵巣の病気、感染症、外陰部皮膚疾患、骨盤底筋の強い過緊張、神経障害性疼痛などでは、レーザー以外の検査や治療が必要です。
フラクショナルCO₂レーザーについては、症状改善を報告した研究がある一方、偽照射と比較して明確な優越性を示さなかった研究もあります。治療による変化には個人差があり、性交痛すべてに対して有効性が確立した治療ではありません。
大切なのは、性交痛という症状だけを見て治療を決めるのではなく、どこが、なぜ痛いのかを確認することです。
当院では、4,300件を超えるモナリザタッチの施術経験を踏まえ、腟内、腟前庭部、外陰部、骨盤底筋を分けて評価しています。「痛いけれど、どこに相談すればよいか分からない」という段階でも、性交痛外来へご相談ください。
参考文献
- Murina F, et al. Fractional CO₂ Laser Treatment of the Vestibule for Patients with Vestibulodynia and Genitourinary Syndrome of Menopause. J Sex Med. 2016.
- Li FG, et al. Effect of Fractional Carbon Dioxide Laser vs Sham Treatment on Symptom Severity in Women With Postmenopausal Vaginal Symptoms. JAMA. 2021.
- Jaber S, et al. CO₂ Laser Therapy for Genitourinary Syndrome of Menopause in Breast Cancer Survivors: A Randomized, Double-Blind, Sham-Controlled Trial. Cancers. 2025.
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白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
産前産後から更年期まで、女性のライフステージに寄り添う診療と情報発信に取り組んでいます。性交痛、外陰部・腟まわりの痛み、デリケートゾーンの違和感など、相談しづらいお悩みにも丁寧に対応しています。



