イタリアで学び、4,200例超の経験から進化したモナリザタッチ治療
更新日:2026.07.20
イタリアで学び、4,200例を超える経験からたどり着いた現在の治療
私は2026年、イタリア・ミラノのサン・ラッファエーレ病院を訪問し、モナリザタッチの開発当初から研究を牽引されてきたサルバトーレ教授から、直接お話を伺う機会をいただきました。
教授らの初期の研究は、腟内照射による組織変化を詳細に解析し、レーザーによって上皮の成熟、コラーゲンの再生、血流改善などが起こることを示した、モナリザタッチの基礎となる非常に重要な研究です。
私もその考え方を大切にしながら、診療を続けてきました。
しかし、4,200例を超える患者さんを診療する中で、一つ感じるようになったことがあります。
診療経験から見えてきたこと
腟内だけを治療しても、十分に改善しない患者さんがいらっしゃるということです。
特に性交痛の患者さんでは、痛みの原因が腟の奥ではなく、腟前庭部にあることが少なくありません。
また、乾燥感や灼熱感、かゆみを強く訴える患者さんでは、外陰部そのものの萎縮やバリア機能の低下が、症状に大きく関わっていることも多く経験してきました。
このような臨床経験を積み重ねる中で、当院では現在、次の3つの部位を一つのユニットとして考え、それぞれの症状に合わせてレーザーを照射する治療方法へと発展してきました。
症状に合わせて考える3つの治療部位
腟内・腟前庭部・外陰部を、連続した一つのユニットとして捉えます。
01
腟内
腟の乾燥感や萎縮性変化、腟内の違和感などを確認します。
02
腟前庭部
小陰唇の内側や腟口周囲など、挿入時の痛みが生じやすい部位です。
03
外陰部
大陰唇を中心に、乾燥、かゆみ、灼熱感や皮膚の状態を確認します。
女性器を、一つの連続した臓器として捉える
私は、女性器を「腟」「外陰部」と別々に考えるのではなく、一つの連続した臓器として捉えています。
さらに、その背景には粘膜だけではなく、皮膚、血流、神経、免疫、そして腟内フローラまで含めた環境全体が関わっていると考えています。
もちろん、この3部位照射の有効性については、今後さらに前向き研究による検証が必要です。
しかし、日々の診療の中で患者さんからいただく言葉が、私にこの治療を続ける力を与えてくれています。
患者さんからいただいた言葉
「痛みがなくなりました」
「乾燥しなくなりました」
「以前のように生活できるようになりました」
これからも海外の最新の知見を学び続けながら、日本の女性に合った、より良いモナリザタッチ治療を追求していきたいと思っています。
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白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
産前産後から更年期まで、女性のライフステージに寄り添う診療と情報発信に取り組んでいます。性交痛、外陰部・腟まわりの痛み、デリケートゾーンの違和感など、相談しづらいお悩みにも丁寧に対応しています。



