尖圭コンジローマ・外陰部腫瘍・いぼ
デリケートゾーンの小さなできものに気づいたら

毎日デリケートゾーンを洗っているとき、ふと指先に「ぷつっ」と小さなできものが触れる。
「気のせいかな」と思っていたら、少しずつイボのようなものが増え、なんとなくかゆみも感じる――。
このような経緯で、婦人科を受診される患者さんがいらっしゃいます。
小さなイボが増える・大きくなる場合
外陰部や腟の入り口、肛門の周囲に小さなイボができ、数が増えたり大きくなったりする場合は、尖圭コンジローマの可能性があります。
痛みやかゆみがほとんどなく、触れて初めて気づくこともあります。
梅毒による病変が、コンジローマに似て見えることもあります。
おりもののにおい・量・性状にも変化がある場合
おりもののにおいが変わった、水っぽいおりものが増えたといった変化がある場合には、クラミジア、淋菌、トリコモナス、マイコプラズマ・ジェニタリウムなどによる感染症や、細菌性腟症なども考えられます。
「いつもと違う」と感じたら、ご相談ください
できものやおりものの変化は、症状だけでは原因を判断できません。診察を行い、必要に応じて検査で確認します。
「いつもと違う」「小さなイボが増えてきた」と感じたら、婦人科へご相談ください。デリケートな場所のお悩みも、どうぞ安心してお話しください。
外陰部のできものは、見た目だけで判断できません
外陰部のできものにはさまざまな種類があり、見た目だけで良性・悪性を確実に判断することはできません。
多くは良性の病変ですが、まれに外陰部悪性黒色腫(メラノーマ)や外陰部Paget(パジェット)病などの悪性疾患が見つかることがあります。
当院でも、外陰部のできものや皮膚の変化をきっかけに受診され、こうした悪性疾患の診断につながるケースがあります。
「小さいから大丈夫」「痛くないから大丈夫」「ただのイボだと思う」と自己判断せず、気になる変化がある場合はご相談ください。
特に、できものが大きくなる、色や形が変わる、治りにくい・繰り返す、かゆみや皮膚の変化が続くといった場合には、一度婦人科でご相談ください。
当院での診察・治療について
当院には、尖圭コンジローマ、外陰部腫瘍、いぼ、バルトリン腺膿瘍、ヘルペスなど、外陰部の症状について治療を希望される患者さんが多くいらっしゃいます。
外陰部のできものには、性感染症である尖圭コンジローマのほか、単発の良性のいぼなどがあります。まれに、伝染性軟属腫がみられることもあります。
当クリニックでは、年間150件ほどの施術を実施しています。診察で状態を確認し、受診当日の切除にも対応しています。病変の種類や状態によっては、別日に処置を行う場合があります。
切除した組織は病理検査に提出し、どのような種類の腫瘤かを確認します。言い出しにくくて長年悩んでいた方も、お気軽にご相談ください。
腫瘍切除の手順
-
診察
腫瘤の位置や大きさを確認します。 -
局所麻酔
処置の際の痛みを抑えるため、麻酔を行います。 -
腫瘍の切除
麻酔が効いていることを確認し、腫瘍を切除します。 -
病理検査
切除した組織を病理検査に提出します。 -
止血・外用薬の塗布
止血を確認し、外用薬を塗布します。 -
傷の確認(約1週間後)
診察で傷の治り具合を確認します。 -
結果のご説明(さらに約1週間後)
病理検査の結果をお伝えします。状況により、追加治療を行う場合があります。
処置後の経過について、気になる点がございましたら、お気軽にご質問ください。
ご来院時の持ち物:マイナ保険証または資格確認書をご持参ください。
外陰部腫瘍(いぼ)
外陰部にできた腫瘍(できもの・しこり)は、診察のうえ、当日に局所麻酔下で切除できる場合があります。切除した組織は病理検査に提出し、顕微鏡で詳しく調べて確定診断を行います。
診察・処置は内診台で患部を確認しながら行います。
外陰部は皮膚科では相談しにくいと感じる方も多い場所です。婦人科では日常的に診察している部位ですので、安心してご相談ください。
当日予約での診察・処置にも対応しています。まず診察で病変の大きさや部位、状態を確認し、当日の切除が可能かどうかをご案内します。
なお、病理検査の結果やその後の経過によっては、追加の検査・治療や専門医療機関へのご紹介が必要となる場合があります。
処置後の傷痕に関するご相談・費用
処置後の傷痕に対して医療用レーザーによる治療をご希望の方は、お申し出ください。
| 初診料 | 4,400円(税込) |
|---|---|
| 医療用レーザー | 55,000円(税込) |
尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマは、主にHPV(ヒトパピローマウイルス)6型・11型の感染によって、外陰部や腟、肛門周囲などにイボのようなぶつぶつができる性感染症です。
病変は外陰部だけとは限らず、腟壁や子宮頸部(子宮の入口)まで広がっていることがあります。
そのため当院では、外陰部だけでなく、必要に応じて腟内や子宮頸部まで丁寧に確認し、確認できる病変は可能な限り切除します。
病変の広がりによっては、拡大して観察しながら、見えにくい部分まで確認します。
当院の治療方針
当院では、病変の状態に応じて、レーザーによる施術をご提案しています。
凍結療法や外用薬による治療も選択肢となり、病変の大きさ・数・部位などを確認して治療方法を検討します。
小さな病変では短時間で処置できることもあります。
治療後も再発することがあるため、翌月に再発がないか確認します。小さな再発には、ベセルナクリームが有効な場合もあります。
1回の切除で治療が終わらないこともあります
尖圭コンジローマは、目に見えるイボを切除しても、周囲の皮膚や粘膜にHPV感染が残っていることがあります。そのため、一度きれいに切除しても、新たな病変が出現することがあります。
病変の数や広がりによっては、経過を確認しながら数回にわたって治療を繰り返すことがあります。腟や子宮頸部に広がっている場合も、1回ですべての処置を行えないことがあります。
再発したからといって、治療が失敗したとは限りません。HPV感染の特徴を踏まえ、経過を確認しながら治療を進めます。
通院回数の目安
| 腫瘍切除(レーザー施術) | 平均1~2回 |
|---|---|
| 凍結療法 | 平均4~5回 |
※当院での通院回数の目安です。症状や治療後の経過によって異なり、再発の確認などで追加の通院が必要になる場合があります。
再発を繰り返す・治りにくい場合
コンジローマが何度も再発する場合は、ベセルナクリームによる治療とレーザー治療のどちらが適しているかを判断します。
レーザー治療後は、患部の状態に応じてベセルナクリームを併用する場合があります。潰瘍化が強い場合は、傷の回復を確認しながら経過をみます。
当院では、再発を繰り返す方の腟内環境にも着目しています。
腟内ラクトバチルスが確認されない場合などに、腟内環境を整える目的でラクトバチルスの腟錠を検討することがあります。
こちらは自費診療となります。適応については、外来でご相談ください。
HPVワクチンによる予防
尖圭コンジローマの主な原因となるHPV6型・11型は、4価HPVワクチン「ガーダシル」と9価HPVワクチン「シルガード9」の予防対象に含まれています。
HPVワクチンは、すでに感染しているHPVや現在あるコンジローマを治療するものではありません。まだ感染していないワクチン対象型HPVへの新たな感染を予防する効果が期待できます。
接種するワクチンの種類や年齢によって、接種回数・間隔が異なりますので、ご相談ください。
保険適用の治療について
尖圭コンジローマや外陰部腫瘍の治療は、診断や治療内容に応じて保険適用となります。自費診療となる治療については、診察時にご説明します。
外陰部に「小さなぶつぶつができた」「イボが少しずつ増えてきた」「以前治療したコンジローマがまた出てきた」など、気になる症状がある場合には、自己判断せず婦人科へご相談ください。
できもの・いぼについて詳しく知りたい方へ
初期症状や見分け方、感染経路、治療後の再発など、気になる疑問を詳しく解説しています。
尖圭コンジローマの原因・初期症状・見分け方・治療と予防できものや腫れの主な原因、何科に相談すればよいか、受診の目安を解説しています。
デリケートゾーンのしこり・できものが痛い原因と受診目安当院の特徴
※8:30 - 17:00まで
また待合室での混雑を軽減することができます。
オンライン診療
当院は皆様の健康と快適な生活をサポートするため、オンライン診療サービスを提供しております。
オンライン診療は、体調が悪く外出が辛い時や感染症リスクを減らしたい時、ご自宅から医師の診療を受けることができます。移動時間や待合室での待ち時間を削減できます。
※医師からの指示により、通院が必要となる場合があります。
医院概要
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 8:30 - 13:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 15:00 - 19:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ▲ | ▲ | ▲ |
▲ 15:00 - 17:00