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性交後に茶色い出血が出るのはなぜ?すぐ止まる出血と受診したいサインの見分け方を婦人科医が解説。

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性交後に茶色い出血や茶色いおりものが出ると、

「鮮血ではないけれど大丈夫かな」
「生理の前後と重なっただけだろうか」

と気になる方は少なくありません。

 

茶色く見える出血は、
擦れた粘膜による少量の血液が時間とともに変色して見えていることがあります。

そのため、すぐに重い病気を意味するものではありません。

 

一方で、繰り返す場合や、数日続く場合、痛み・におい・かゆみなどの症状を伴う場合は、背景に一度確認しておきたい原因が隠れていることもあります。

また、閉経後の出血は、少量でも婦人科でみておきたいサインです。

 

この記事では、不正出血全体の総論ではなく、

「性交後に茶色い出血が少しだけ出た」ときに、

どこまで様子を見てよいのか?
どんな場合に婦人科へ相談したいのか?

をわかりやすく解説します。

 

性交後出血全般を広く知りたい方は、

性行為後の出血(鮮血)は危険?原因と受診目安、対処を解説

もあわせてご覧ください。

 

目次

まず結論|性交後の茶色い出血は「少量の古い血」が混じっていることがある

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性交後に見られる茶色い出血は、
粘膜の表面が少しこすれてわずかに出血し、その血が時間とともに茶色っぽく見えていることがあります。

出血量がごく少ない場合は、
鮮血というより、茶色いおりもののように見えることもあります。

また、性交そのものが直接の原因というより、
たまたま生理の始まりかけ・終わりかけの出血や、もともと起きていた少量の不正出血に気づいた、ということもあります。

Check point

ここで大切なのは、茶色という色だけで判断しないことです。

「茶色だから軽そう」と感じることもありますが、見るべきなのは色だけではありません。

・いつ起きたか?
・どのくらい続いたか?
・繰り返していないか?
・他の症状がないか?

このような点をあわせて見ていくことが大切です。

まずはこの2つで判断しましょう

数日以内に相談したいケース

  • はっきりした原因が思い当たらない
  • 茶色い出血が2〜3日続く
  • 毎回ではないが繰り返している
  • 乾燥や性交時の痛みも気になる
  • 排卵期や生理前後だけでは説明しづらい

早めに受診したいケース

  • 鮮血が混じる、または量が増える
  • 強い下腹部痛がある
  • におい、かゆみ、発熱を伴う
  • 閉経後である
  • 妊娠の可能性がある
  • 子宮頸がん検診がしばらくあいている
Check point

迷うときは、「色」よりも「繰り返しているか」を目安にするとよいでしょう。

ただし、少しでも気になれば婦人科を受診することをおすすめいたします。

 

性交後に茶色い出血が出るときの“よくあるパターン”

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1回だけ・少量で、その後は止まった

一度だけ少量の茶色い出血があり、その後は止まっている場合は、粘膜の軽い擦れや、もともとあった少量出血にたまたま気づいた可能性があります。

とくに、久しぶりの性交、十分に潤っていない状態、刺激が強かった場合などは、腟や外陰部の粘膜が少し傷ついて、少量の出血が茶色っぽく見えることがあります。

この段階では、量が増えないか、繰り返さないかを見ておくことが大切です。

毎回ではないが、性交後に繰り返す

毎回ではなくても、性交後に何度か茶色い出血が出る場合は、軽い擦れだけでなく、子宮頸管ポリープ、子宮頸部のびらん、炎症などを考えます。

子宮頸管ポリープは、子宮の入口にできる小さなできもので、軽い刺激でも出血しやすく、性交後の少量出血をきっかけに見つかることがあります。また、ポリープに付着した細菌により、細菌性膣症を併発することもあります。多くは良性ですが、繰り返す場合は一度確認しておくと安心です。

また、子宮頸部や腟に炎症があると、粘膜が敏感になって少しの刺激でも出血しやすくなることがあります。「毎回ではないから大丈夫」と決めつけず、何度か続いていること自体を受診の目安として考えましょう。

生理前後や排卵期と重なっている

月経の前後は、赤い出血ではなく、茶色っぽい少量の出血として見えることがあります。性交後にトイレや下着で気づきやすいため、「性交が原因かもしれない」と感じても、実際には生理に関連した出血だったということもあります。

また、排卵の前後に少量の出血が見られることもあります。そのタイミングで性交があると、性交後の出血のように見えることがあります。

ただし、性交のたびに起こる、何度も繰り返す、数日続く場合は、周期だけで説明しない方がよいケースもあります。

更年期以降で、しみる・痛い・濡れにくい感じもある

更年期以降や、授乳中などホルモンの影響でエストロゲンが低下しやすい時期には、腟や外陰部の粘膜が薄く乾燥しやすくなります。

その結果、性交時にこすれやすくなり、痛みやヒリヒリ感、少量の出血が起こることがあります。

「前は大丈夫だったのに、最近は性交後に少し出血する」
「濡れにくさや、しみる感じもある」

という場合は、このような変化が背景にあることもあります。

更年期や閉経前後は、我慢してしまう方も少なくありませんが、相談してよい症状です。

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茶色いおりものなのか、出血なのか迷う

少量の場合は、出血なのか茶色いおりものなのか、見た目だけでは判断しにくいことがあります。

性交後に少しだけ茶色っぽいものが付くと、「血なのか、おりものなのか分からない」と感じる方も少なくありません。

この場合は、量、続く日数、痛みやにおいの有無、周期との関係を一緒に見ていくことが大切です。

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茶色い出血?血尿?迷うときの見分け方

性交後にトイレで茶色っぽいものを見たとき、腟からの出血なのか、尿に血が混じっているのか迷うことがあります。

見分けるヒントとしては、下着やナプキンに付いているか、排尿のときにだけ見えるかです。

下着やおりものシートに付くなら腟からの出血を考えやすく、排尿のときにだけ赤茶色に見える、尿自体の色が茶色っぽい、排尿時にしみる、頻尿があるといった場合は、尿路の症状も考えます。

ただ、自分では判断しにくいこともあります。
はっきりしないときは婦人科で相談して大丈夫です。必要に応じて尿検査も含めて確認できます。

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どう見分ける?チェックしたい5つのポイント

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1.性交のたびに起きるか

毎回ではなくても、性交後に何度か同じことが起きる場合は、偶然よりも何らかの背景を考えます。“繰り返す”こと自体が受診の目安になります。

2.1回だけか、何度か続いているか

たまたま1回だけで、その後止まっているのか。それとも2〜3回以上続いているのか。この違いは大きいです。

3.生理前後や排卵期と重なっていないか

生理予定日が近い、生理が終わったばかり、排卵期に当たりそう、という場合は周期との関係も考えます。一方で、周期と関係なさそうなのに性交後だけ出るなら、別の原因も考えたいところです。

4.茶色だけで終わるか、鮮血になるか

最初は茶色だったのに、赤い血が増えてくる、ナプキンが必要になるほど量が増える場合は、早めに相談したい状態です。

5.痛み・におい・かゆみ・排尿症状がないか

下腹部痛、においの強いおりもの、かゆみ、発熱、排尿時のしみる感じ、頻尿などがある場合は、炎症や感染、乾燥による粘膜の傷つきやすさ、あるいは尿路症状が背景にあることもあります。

 

こんなときは婦人科を受診しましょう

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性交後の茶色い出血が何度も繰り返す場合は、一度確認しておきたいサインです。

軽い摩擦だけでなく、ポリープ、炎症、乾燥、子宮頸がんやびらんなど、背景に原因があることがあります。

1日で止まらず数日続く場合や、鮮血が混じる、量が増える場合も、受診を考えたい状態です。

また、においの強いおりもの、かゆみ、下腹部痛、発熱を伴う場合は、炎症や感染のこともあります。こうした場合は、自然に様子を見るより、原因に応じて治療した方が早く楽になることもあります。

閉経後の出血は、少量でも自己判断しないことが大切です。乾燥や萎縮が原因のこともありますが、それだけとは限らないため、一度確認しておくと安心です。

また、妊娠の可能性がある場合や、強い下腹部痛がある場合も早めの相談が必要です。

 

どこまで様子見?受診の目安

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数日以内に相談したいケース

  • はっきりした原因が思い当たらない
  • 茶色い出血が2〜3日続く
  • 毎回ではないが繰り返している
  • 乾燥や性交時の痛みも気になる
  • 排卵期や生理前後だけでは説明しづらい
Check point

このあたりは、急いで救急ということではなくても、婦人科で整理しておくと安心です。

早めに受診したいケース

  • 鮮血が混じる、または量が増える
  • 強い下腹部痛がある
  • におい、かゆみ、発熱を伴う
  • 閉経後である
  • 妊娠の可能性がある
  • 子宮頸がんや子宮体がん、卵巣がん検診がしばらくあいている
Check point

迷うときは、「色」よりも「繰り返しているか」を目安にすると整理しやすいです。

 

婦人科では何を確認する?相談だけでも大丈夫?

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婦人科では、まず次のような点を整理していきます。

  • いつからか
  • 性交のたびか、たまたまか
  • 生理と関係しそうか
  • どれくらいの量か


あわせて、
妊娠の可能性、性交時の痛み、においやかゆみの有無、子宮頸がん検診の受診状況なども確認します。

そのうえで、必要に応じて外陰部・腟・子宮頸部の診察を行い、擦れた傷、炎症、ポリープ、頸部からの出血がないかをみていきます。症状によっては、おりものの検査、尿検査、超音波検査などを行うこともあります。

すべての方に同じ検査をするわけではありません。
症状や経過に応じて、必要な確認をしていきます。

出血が少量でも、「まず相談したい」という受診で問題ありません。少量の出血でも、気になることがあれば相談して大丈夫です。

 

よくある質問

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・性交後に茶色いおりものが少しだけ出ました。1回だけなら様子見でもいいですか?

1回だけ、ごく少量で、その後すぐ止まり、痛みやにおいなど他の症状がない場合は、少し様子を見ることもあります。ただし、同じことを繰り返す場合は、軽い擦れだけでなく、ポリープや炎症、乾燥などが背景にないか確認した方が安心です。

・性交後に茶色い出血が毎回ではないけど時々出るのは大丈夫ですか?

毎回でなくても、繰り返すなら一度相談したい状態です。1回きりの軽い擦れとは違い、ポリープや子宮頸部の変化、乾燥、炎症などが関係していることがあります。

・性交後に茶色いおりものが2〜3日続くのは受診した方がいいですか?

はい、数日続くなら相談をおすすめします。とくに、鮮血が混じる、量が増える、痛みやにおいを伴う場合は、早めに相談したいサインです。

・茶色なら鮮血より安心ですか?

茶色い出血は少量の古い血であることもありますが、色だけで安全とは言い切れません。繰り返す、長引く、閉経後に起こる場合は確認が必要です。

・子宮頸がん検診が異常なしでも、性交後に茶色い出血は出ますか?

あります。乾燥、ポリープ、炎症、子宮頸部の表面の変化などでも性交後出血は起こります。ただし、症状が続く場合は「検診で異常なしだったから大丈夫」と決めつけず、相談しておくと安心です。

・更年期の乾燥でも茶色い出血は出ますか?

はい、あります。更年期以降は粘膜が薄く乾燥しやすくなるため、性交時にこすれて軽い出血が起こることがあります。

・茶色い出血と血尿の違いは?

下着やシートに付くなら腟からの出血を考えやすく、排尿のときにだけ見える、尿そのものが赤茶色に見える、排尿痛や頻尿がある場合は血尿も考えます。迷うときは婦人科で相談して大丈夫です。

・性交後に茶色い出血があっても、痛みがなければ様子見でいいですか?

1回だけ、ごく少量で、すぐに止まり、他の症状がない場合は少し様子を見ることもあります。ただし、痛みがなくても繰り返すなら、一度確認しておくと安心です。

・性交後に茶色い出血があったあと、生理が来れば気にしなくていいですか?

生理前後と重なっていた可能性はあります。ただし、性交後に同じことを何度か繰り返す場合や、生理とは別に気になる出血が続く場合は、周期だけで説明できないこともあります。迷うときは婦人科で相談してください。

 

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まとめ

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性交後の茶色い出血は、生理前後や排卵期と重なった少量出血のこともあれば、摩擦や乾燥、ポリープや筋腫、炎症、更年期以降の粘膜の変化が背景にあることもあります。

多くは、すぐに重い病気を意味するものではありません。

ただ、繰り返す場合、数日続く場合、痛みやにおいを伴う場合、閉経後に起こる場合は、一度婦人科で確認しておくと安心です。

 

「これくらいで相談していいのかな」

と迷う方もいらっしゃいますが、少量の出血でも、気になるときは相談して大丈夫です。

 

色だけで判断せず、タイミング・量・続く日数・繰り返し・他の症状を目安に、無理なく受診を考えてみてください。

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