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デリケートゾーン

閉経後の女性に多い萎縮性膣炎の症状と予防や治療方法について女医が丁寧に解説。

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萎縮性膣炎について、質問を受けることがあります。

この病名は聞き慣れないかもしれませんが、以下のようなケースで知る方が多いようです。

子宮がん検診の結果に余白として書かれている。
がん検診を受けようと婦人科を訪れたが痛みのため検査ができず、理由として萎縮性膣炎と診断された。
外陰部の違和感で婦人科を受診し、医師から萎縮性膣炎と診断された。

この萎縮性膣炎(老人性膣炎とも呼ばれる)は、閉経後の女性によく見られる膣の炎症です。
この状態は、エストロゲン分泌の減少によって引き起こされます。以下に詳しく説明します。

萎縮性膣炎の発生頻度

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どれくらいの人が萎縮性膣炎になるかについての正確な統計データはありませんが、60歳以上の女性の多くがこの状態にあると考えられます。このことを考えると、日本では約2000万人の女性が萎縮性膣炎に悩まされている可能性があります。これは驚くべき数です。

病態の原因

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萎縮性膣炎の主な原因は加齢によるエストロゲン分泌の減少です。

若い女性が萎縮性膣炎を主訴として来院することはほとんどありません。閉経後、エストロゲンの低下により女性性器が委縮し、この状態が萎縮性膣炎の原因となります。

女性性器の変化と影響

女性性器は一般的に生殖に必要な臓器であるため、生殖年齢が過ぎると自然に退化するようになっていると思われます。

しかしながら、女性性器である膣や外陰部は、機能性を維持しなければならない尿道や肛門に近い臓器であるため、可能であれば機能が維持ざれることが望ましいと思います。近年、閉経以降の人生が長いことから、この膣や外陰部委縮が頻尿の原因となったり、排泄物が接触しやすい場所であることから免疫力の低下により膣炎を繰り返すと生活しにくい状況になります。

主な症状

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老人性膣炎の主な症状は以下の通りです。

膣の乾燥感

膣内が乾燥しているため、不快感やかゆみを感じることがあります。

違和感や痛み

膣内や外陰部に痛みや違和感を感じることがあります。性交時には特に痛みが強くなることがあります。

異常な分泌物

黄色や緑色の異常な分泌物が出ることがあります。

悪臭

不快なにおいを伴う場合があります。

頻尿や排尿時の痛み

膀胱炎に似た症状が現れることがあります。

このように、嫌なにおいがしたり、擦れたりこすれたりすることによって痛みが生じ、状況によっては座ることや下着をつけることができない状態になってしまったりすることもあります。

対策と治療法

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上記の症状を感じた場合は、婦人科を受診することをお勧めします。

自宅でのケアとしては、洗浄後の保湿が重要です。
特にウォッシュレットを頻繁に使用する方は注意が必要で、使用後は必ず保湿を行うことが大切です。朝晩のデリケートゾーンのスキンケアに加え、ウォッシュレット使用後の保湿もお勧めします。

当クリニックで販売しているエビネジェルは、使用感が良く保湿効果が高いため、好評を得ています。ぜひお試しください。

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外来治療

外来治療として最も一般的なのは、ステロイド軟膏の塗布です。

一時的には効果がありますが、長期使用には注意が必要です。細菌性膣炎が合併している場合は、抗生物質の膣錠や軟膏で治療を行います。また、ホルモン剤の膣錠も有効な場合があります。

モナリザタッチ

難治性の場合、膣レーザーのモナリザタッチは非常に有効です。

外陰部や膣の萎縮している部位に炭酸ガスレーザーを照射することにより、血流を回復させ、上皮細胞分裂を促進させ、さらにコラーゲン線維の再生を促します。

自費診療で1回5万円(税別)の施術になりますが、2-3回の治療で多くの方が症状緩和します。

モナリザタッチの料金について

「モナリザタッチ」とは?その効果、副作用、施術後の変化まで徹底解説

まとめ

これまでに2000人以上の患者様に施術を行っており、皆様から一定の評価を頂いています。萎縮性膣炎は分かりにくい病態かもしれませんが、生活に支障をきたす場合は、ためらわずに専門医を受診することをお勧めします。

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院長 海老根真由美

白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)

産婦人科医師・医学博士

埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。

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