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くしゃみ・咳で尿漏れする女性へ|骨盤底筋のゆるみ・腹圧性尿失禁・ケア方法を解説

「くしゃみをした瞬間に尿が漏れる」

「咳や大笑い、運動をした時に少し漏れてしまう」

「尿漏れパッドで対処しているけれど、このままでよいのか不安」

このような尿漏れは、女性では決して珍しい悩みではありません。

特に、くしゃみ・咳・運動・重い物を持った時など、お腹に力が入った時に尿が漏れる場合は、腹圧性尿失禁が関係していることがあります。

腹圧性尿失禁には、骨盤底筋のゆるみ、妊娠・出産、加齢、更年期以降の変化、体重増加、便秘、慢性的な咳などが関わることがあります。

尿漏れは「年齢のせい」「産後だから仕方ない」と我慢されやすい症状ですが、生活の質に関わる大切な医療テーマです。自宅でできる骨盤底筋トレーニングから、医療機器やホームケアを用いたケアまで、症状や状態に合わせて相談できる方法があります。

この記事では、くしゃみ・咳で尿漏れする原因、骨盤底筋との関係、セルフケア、婦人科で相談できる治療・ケアについて解説します。

この記事のポイント

  • くしゃみや咳で尿が漏れる場合、腹圧性尿失禁が関係することがあります。
  • 背景には、骨盤底筋のゆるみ、出産、加齢、更年期、GSMなどが関係することがあります。
  • 軽い尿漏れでは、骨盤底筋トレーニングがケアの一つになります。
  • 尿漏れが続く、生活に支障がある、血尿や排尿痛がある場合は、医療機関で原因を確認しましょう。
  • 当院では、エリトーン、エムセラ、モナリザタッチ、尿もれプログラムなど、症状や状態に合わせた治療・ケアをご提案しています。

くしゃみ・咳で尿漏れするのは「腹圧性尿失禁」の可能性があります

くしゃみ、咳、大笑い、走る、ジャンプする、重い物を持つなど、お腹に力が入った時に尿が漏れるタイプを、腹圧性尿失禁といいます。

たとえば、次のような場面で尿漏れが起こることがあります。

  • くしゃみをした時
  • 咳き込んだ時
  • 大笑いした時
  • 走った時
  • ジャンプした時
  • 階段を下りた時
  • 重い荷物を持った時
  • 立ち上がった瞬間
  • ボールを蹴った時

少量の尿漏れでも、繰り返すと外出や運動、人との交流に影響することがあります。

パッドで対応できている場合でも、「また漏れるかもしれない」という不安が強くなると、生活範囲が狭くなってしまう方もいます。

尿漏れは生活の質に関わる問題です

尿漏れは命に関わる症状ではないと思われがちですが、実際には生活のさまざまな場面に影響します。

  • 外出先で、まずトイレの場所を確認してしまう
  • 電車、バス、映画館、旅行が不安になる
  • 運動や趣味を控えるようになる
  • パッドを持っていないと不安になる
  • においやムレが気になる
  • 「年齢のせい」と思い、誰にも相談できない

このような状態が続くと、尿漏れそのものだけでなく、外出や人との関わり、自分の身体への安心感にも影響します。

また、尿漏れが続くことで、パッドの使用頻度が増えたり、尿やムレによるかぶれが起こりやすくなったりすることもあります。夜間頻尿がある場合は、睡眠の質が下がり、日中の疲れにつながることもあります。

尿漏れは、我慢し続けるだけの症状ではありません。少量でも、外出や運動を控えるようになっている場合や、不安が続いている場合は、尿漏れのタイプや原因を整理し、自分に合ったケアを考えることが大切です。

女性に尿漏れが起こりやすい主な原因

女性の尿漏れには、いくつかの原因が関係します。

特に、くしゃみや咳で漏れる腹圧性尿失禁では、骨盤底筋のゆるみが関わることがあります。

骨盤底筋のゆるみ

骨盤底筋は、膀胱、尿道、子宮、直腸などを下から支えている筋肉群です。尿道を締める働きにも関わっているため、骨盤底筋が弱くなると、腹圧がかかった時に尿道を支えにくくなり、尿漏れが起こりやすくなります。

「くしゃみをした時だけ漏れる」「運動時だけ漏れる」という場合でも、骨盤底筋の働きが関係していることがあります。

妊娠・出産による骨盤底への負担

妊娠・出産では、骨盤底筋や周囲の組織に負担がかかります。産後に一時的に尿漏れが起こる方もいますが、時間が経っても続く場合や、運動・外出に支障がある場合は相談してよい症状です。

加齢・40代以降の筋力低下

40代以降になると、筋力の低下や体の変化によって、尿漏れが気になり始める方が増えます。これまで症状がなかった方でも、くしゃみや咳、運動時に尿漏れを感じることがあります。

更年期・閉経後のホルモン変化

更年期以降は、女性ホルモンの低下により、腟や外陰部、尿道まわりの粘膜が乾燥しやすくなります。頻尿、尿漏れ、排尿時の違和感、繰り返す膀胱炎のような症状が重なる場合は、GSMの視点からも整理することが大切です。

体重増加・便秘・慢性的な咳

体重増加、便秘によるいきみ、慢性的な咳は、骨盤底に負担をかけることがあります。尿漏れが気になる場合は、骨盤底筋だけでなく、生活習慣や身体全体の状態もあわせて見直すことが大切です。

更年期以降の尿漏れはGSMが関係することもあります

GSMとは、閉経前後の女性ホルモン低下によって起こる、腟・外陰部・尿まわりの不調をまとめた考え方です。

GSMでは、次のような症状がみられることがあります。

  • 腟や外陰部の乾燥
  • ヒリヒリ感
  • しみる感じ
  • かゆみ
  • 性交痛
  • 頻尿
  • 尿漏れ
  • 排尿時の違和感
  • 残尿感
  • 繰り返す膀胱炎のような症状

くしゃみや咳で漏れる腹圧性尿失禁では、骨盤底筋のゆるみが大きく関係することがあります。一方で、更年期以降に頻尿、乾燥、ヒリヒリ感、性交痛なども重なっている場合は、骨盤底筋だけでなく、GSMによる粘膜環境の変化もあわせて考える必要があります。

そのため、尿漏れのタイプを確認し、骨盤底筋へのアプローチと、腟・尿道まわりの環境を整えるケアを分けて考えることが大切です。

尿漏れ・頻尿・膀胱炎は同じではありません

尿漏れ、頻尿、膀胱炎は似て感じることがありますが、同じものではありません。

症状 起こり方 考えられる状態
くしゃみ・咳で漏れる 腹圧がかかった時に漏れる 腹圧性尿失禁
急に尿意が来て間に合わない 我慢できずに漏れる 切迫性尿失禁・過活動膀胱など
トイレが近い 尿の回数が多い 頻尿・GSM・過活動膀胱・膀胱炎など
排尿時に痛い・しみる 痛みや違和感がある 膀胱炎・尿路感染症・GSMなど
残尿感が強い 出し切れない感じがある 排尿障害などの確認が必要

尿漏れには、腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁、混合性尿失禁があります。この記事では、主に「くしゃみ・咳・運動時に漏れる腹圧性尿失禁」を中心に解説しています。

ただし、急な尿意で間に合わない、夜中に何度もトイレに起きる、排尿痛や血尿があるといった場合は、別の原因が関係している可能性もあります。症状だけで自己判断せず、尿漏れのタイプを整理することが大切です。

自宅でできる骨盤底筋トレーニング

軽い尿漏れや腹圧時の尿漏れでは、骨盤底筋トレーニングがケアの一つになります。

骨盤底筋トレーニングでは、尿道や腟、肛門まわりを引き上げるような感覚で、骨盤底筋を締めたりゆるめたりします。毎日少しずつ続けることで、骨盤底筋を意識しやすくなることがあります。

仰向けで行う自宅での骨盤底筋トレーニング方法
自宅で行う骨盤底筋の基本トレーニング

骨盤底筋トレーニングは自宅で始めやすいケアですが、実際には「正しく力を入れられているか分かりにくい」と感じる方も少なくありません。

たとえば、骨盤底筋を締めようとしても、お腹や太ももに力が入ってしまったり、息を止めてしまったりすることがあります。また、どの部分を意識すればよいのか分からず、続けていても変化を感じにくい場合もあります。

このような時は、トレーニングの方法だけでなく、尿漏れのタイプや、骨盤底筋以外の要因が関係していないかを確認することも大切です。骨盤底筋トレーニングを続けても不安が残る場合や、症状が変わらない場合は、婦人科で相談してみましょう。

当院で相談できる骨盤底筋ケア・GSMケア・ホームケア

当院で相談できるケアは、大きく分けると、骨盤底筋へのアプローチ、GSM・腟や尿道まわりのケア、日常のホームケアです。

ここからは、尿漏れの背景や症状に応じて相談できる主なケアを整理します。

自宅で骨盤底筋ケアを続けたい方へ|エリトーンという選択肢

自宅で骨盤底筋ケアを続けたい方には、エリトーンというホームケア機器を検討できることがあります。

エリトーンは、自宅で骨盤底筋トレーニングをサポートする機器です。咳・くしゃみなど、腹圧によって起こる尿漏れが気になる方のケアとして検討されることがあります。

エリトーンは、FDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を受けた機器です。自宅でマイペースに骨盤底筋ケアを続けたい方、通院頻度を抑えながら継続的にケアしたい方にとって、相談できる方法の一つです。

エリトーンを検討しやすいのは、次のような方です。

  • 軽度から中等度の尿漏れが気になる方
  • 自宅で継続的な骨盤底筋ケアをしたい方
  • 頻繁な通院が難しい方
  • 骨盤底筋ケアを習慣化したい方
  • くしゃみ・咳・運動時の尿漏れが気になる方

エリトーンは一般販売されておらず、取り扱い医療機関を通じて相談する必要があります。受診が難しい方は、オンライン診療で相談することもできます。

ただし、血尿、排尿痛、発熱、尿が出にくい、症状が急に悪化したといった症状がある場合は、ホームケアよりも先に医療機関で原因を確認しましょう。

医療機器で骨盤底筋にアプローチするエムセラ

エムセラは、骨盤底筋にアプローチする自費の医療機器です。高密度焦点式電磁技術により、骨盤底筋に筋収縮を促し、自分では鍛えにくい骨盤底筋のトレーニングをサポートします。

エムセラも、FDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を受けた機器です。

特徴として、服を着たまま専用チェアに座って受けられること、1回約28分の短時間施術であること、メス・注射・麻酔を使用しないことが挙げられます。高密度焦点式電磁技術により、骨盤底筋に強い筋収縮を促し、1回の施術で約17,000回の筋収縮が起こるとされています。

特に、くしゃみ・咳・運動時に漏れる腹圧性尿失禁や、腹圧性と切迫性が重なる混合性尿失禁などで、骨盤底筋へのアプローチとして検討されることがあります。

エムセラを検討しやすいのは、次のような方です。

  • 咳・くしゃみ・運動時に尿漏れする方
  • パッドの使用が増えてきた方
  • 産後や更年期以降の尿漏れが気になる方
  • 骨盤底筋トレーニングが続きにくい方
  • 骨盤底筋を正しく動かせているかわからない方
  • 腟のゆるみや締まりにくさが気になる方
  • 性機能に関わる骨盤底筋の低下が気になる方
  • 骨盤底筋や下半身の筋力低下が気になる方

エムセラは、薬に頼らない骨盤底筋ケアとして検討されることがあります。一方で、すべての尿漏れに同じように適しているわけではありません。尿漏れのタイプ、症状の程度、既往歴、現在の状態を確認したうえで、医師が適応を判断します。

効果の感じ方には個人差があり、自費診療となります。症状によっては、先に尿検査や別の治療を優先する場合もあります。

GSM・乾燥・尿道まわりの不調にはモナリザタッチ(腟レーザー)が選択肢になることも

くしゃみ・咳で漏れる腹圧性尿失禁では、骨盤底筋のゆるみが関係することがあります。

一方で、更年期以降の尿漏れに加えて、腟や外陰部の乾燥、ヒリヒリ感、頻尿、排尿時の違和感、性交痛などがある場合は、GSMによる粘膜環境の変化もあわせて考えます。

このような場合、モナリザタッチが検討されることがあります。

モナリザタッチは、腟や尿道まわりの粘膜環境、血流、うるおい、弾力などにアプローチする治療として検討されることがあります。尿道を支える周囲組織にアプローチし、尿漏れ、頻尿、違和感などの軽減を目指す選択肢です。

モナリザタッチを検討しやすいのは、次のような方です。

  • 腟や外陰部の乾燥がある
  • ヒリヒリ感やしみる感じがある
  • 頻尿や排尿時の違和感がある
  • 尿漏れに加えて性交痛もある
  • 保湿ケアやホルモン療法だけでは不十分に感じる
  • 子宮摘出後の乾燥・違和感・尿漏れ・性交痛が気になる

ただし、モナリザタッチはすべての尿漏れに対する治療ではありません。

腹圧性尿失禁では骨盤底筋へのアプローチも重要になるため、モナリザタッチだけで考えるのではなく、尿漏れのタイプやGSMの有無を整理したうえで、必要なケアを検討します。

効果には個人差があり、自費診療となる場合があります。適応は診察のうえで判断します。

当院オリジナルの尿もれプログラム

白金高輪海老根ウィメンズクリニックでは、尿漏れの程度や症状の背景に応じて、エムセラ、モナリザタッチ、レーザー尿もれ治療を組み合わせた「尿もれプログラム」をご用意しています。

尿もれプログラムは、相談だけのプログラムではなく、当院オリジナルの自費治療プランです。

尿漏れの状態に応じてSTEPが分かれており、軽い尿漏れの方にはエムセラを中心に、腹圧時の尿漏れや日常的な尿漏れが気になる方には、モナリザタッチ、レーザー尿もれ治療、エムセラを組み合わせて検討します。

STEP 対象 主な内容
STEP 01 軽い尿漏れの方 エムセラ6回
STEP 02 腹圧時の尿漏れの方 モナリザタッチ、レーザー尿もれ治療、エムセラ
STEP 03 日常での尿漏れの方 モナリザタッチ、レーザー尿もれ治療、エムセラをよりしっかり組み合わせるプラン

尿もれプログラムは、すべての方に同じ内容で行うものではありません。症状や原因、診察結果により適した治療は異なるため、医師が適応を確認したうえでご提案します。

また、自費診療となり、初診料・再診料・表面麻酔・シェービングなどが別途かかる場合があります。詳しい内容や費用は、診察時にご確認ください。

EBINEシリーズによるデリケートゾーンのホームケア

尿漏れがある方は、尿やムレの刺激によって、外陰部のかぶれ、におい、不快感が起こりやすくなることがあります。

また、更年期以降は、乾燥や刺激により、ヒリヒリ感、しみる感じ、違和感が出やすくなります。

このような不快感をやわらげるためには、治療だけでなく、日常のホームケアも大切です。

当院では、デリケートゾーンの状態を整えるホームケアとして、EBINEシリーズをご案内しています。

尿漏れパッドだけで様子を見てもよい?

尿漏れパッドは、外出時や仕事中の不安を軽くする助けになります。漏れやにおいへの不安がある方にとって、日常生活を支える大切な対策の一つです。

ただし、パッドは尿漏れの原因を確認するものではありません。

くしゃみや咳で漏れる状態が続いている場合、骨盤底筋のゆるみが関係していることがあります。また、更年期以降で乾燥、頻尿、ヒリヒリ感、性交痛などもある場合は、GSMの視点も必要です。

次のような場合は、パッドだけで対応し続けるのではなく、一度相談してみましょう。

  • パッドの使用量が増えてきた
  • 尿漏れの回数が増えている
  • 外出や運動を控えるようになった
  • くしゃみや咳のたびに不安になる
  • かぶれ、ムレ、においが気になる
  • 骨盤底筋ケアを始めたいが方法がわからない

市販薬・漢方で尿漏れは改善できる?

尿漏れについて、市販薬や漢方を検討する方もいます。ただし、尿漏れはタイプによって必要な対応が異なります。

くしゃみや咳で漏れる腹圧性尿失禁、急な尿意で間に合わない切迫性尿失禁、頻尿、膀胱炎では、考え方が違います。自己判断で薬や漢方を続けるよりも、まずは尿漏れのタイプを確認することが大切です。

特に、血尿、排尿痛、発熱、強い下腹部痛、尿が出にくい、症状が急に悪化したといった場合は、自己判断で様子を見ず、早めに医療機関へ相談しましょう。

早めに相談したいサイン

尿漏れは、少量でも生活に影響している場合は相談してよい症状です。

次のような場合は、婦人科での相談をおすすめします。

相談を検討したい目安

  • くしゃみや咳のたびに尿漏れする
  • 運動や外出を控えるようになった
  • 尿漏れパッドが手放せない
  • 尿漏れの量や頻度が増えている
  • 骨盤底筋トレーニングをしても変化が乏しい
  • 自宅でできる骨盤底筋ケアを知りたい
  • エリトーンやエムセラが自分に合うか知りたい
  • 産後の尿漏れが長く続いている
  • 更年期以降に尿漏れが気になり始めた
  • 頻尿や尿意切迫感もある
  • 腟や外陰部の乾燥、ヒリヒリ、性交痛もある
  • 膀胱炎・頻尿・尿漏れを繰り返している

一方で、次の症状がある場合は、早めの受診を優先しましょう。

早めの受診を優先したい症状

  • 血尿
  • 排尿痛
  • 発熱
  • 寒気
  • 腰や背中の痛み
  • 強い下腹部痛
  • 尿が出にくい
  • 強い残尿感が続く
  • 症状が急に悪化した
  • 改善しない状態が続いている

「年齢のせい」「いつものこと」と決めつけず、原因を確認したうえで、自分に合ったケアや治療を考えることが大切です。

女性の尿漏れは何科?婦人科で相談できるケース

女性の尿漏れは、婦人科、泌尿器科、女性泌尿器科などで相談できます。

特に、次のような症状が重なっている場合は、婦人科で相談しやすいことがあります。

  • 更年期症状がある
  • 腟や外陰部の乾燥がある
  • ヒリヒリ感やしみる感じがある
  • 性交痛がある
  • 頻尿や残尿感もある
  • 繰り返す膀胱炎のような違和感がある
  • 骨盤底筋のゆるみが気になる
  • エリトーンやエムセラなどの骨盤底筋ケアを相談したい

更年期症状やGSM、腟・外陰部の状態、骨盤底筋の状態をあわせて見ることで、必要なケアを整理しやすくなります。

当院で相談できる治療・ケア

白金高輪海老根ウィメンズクリニックでは、尿漏れのタイプや背景を確認し、骨盤底筋、GSM、感染症、膀胱・子宮の下垂など、原因に応じた治療・ケアをご提案しています。

症状・背景 相談できるケア・治療 ケアの考え方
尿漏れ 生活習慣の見直し/骨盤底筋トレーニング/必要な治療 原因やタイプに応じて検討
骨盤底筋のゆるみ 骨盤底筋トレーニング/エムセラ/エリトーン 骨盤底筋へのアプローチ
GSM・乾燥 ホルモン療法/モナリザタッチ/ホームケア 腟・尿道まわりの環境を整えるケア
頻尿・過活動膀胱 尿検査/生活指導/内服薬 尿意や回数のタイプを確認
膀胱炎・性感染症 尿検査・各種検査/必要な治療 感染や炎症の有無を確認
膀胱脱・子宮脱 保存的治療/手術相談・専門医療機関紹介 症状に応じて専門的に判断

症状や原因を整理したうえで、保険診療で対応できるもの、自費診療で検討するもの、ご自宅で取り組めるケアを分けて考えます。

来院とオンライン診療の使い分け

尿漏れは、来院での診察や検査が必要な場合もありますが、まず相談したい段階ではオンライン診療を活用できることもあります。

来院をおすすめするケース

  • 尿検査や診察で原因を確認したい
  • エムセラやモナリザタッチを具体的に検討したい
  • 尿もれプログラムを受けたい
  • 血尿、排尿痛、発熱、強い下腹部痛がある
  • 尿が出にくい、強い残尿感がある
  • 症状が急に悪化している
  • 膀胱脱・子宮脱などが心配

オンライン診療が向いているケース

  • 受診すべきか迷っている
  • 尿漏れのタイプを整理したい
  • 来院前に症状を整理したい
  • 骨盤底筋ケアについて聞きたい
  • エリトーンなど自宅ケアについて相談したい
  • エムセラや尿もれプログラムの概要を知りたい
  • ホームケアについて相談したい

オンライン診療では、触診や検査はできません。そのため、症状によっては来院が必要になることがあります。一方で、まず相談してよい症状か確認したい方、来院前に悩みを整理したい方には、オンライン診療が入口になることもあります。

尿漏れを我慢せず、まずは症状をご相談ください

検査や治療を希望する方は来院予約、受診前に症状を整理したい方はオンライン診療をご利用いただけます。

よくある質問

Q. くしゃみで少し尿漏れするだけでも受診してよいですか?

はい。少量でも、繰り返す場合や外出・運動・仕事に影響している場合は相談してよい症状です。くしゃみや咳で漏れる場合は、腹圧性尿失禁や骨盤底筋のゆるみが関係していることがあります。

Q. くしゃみや咳の尿漏れは自然に治りますか?

一時的に軽くなることもありますが、骨盤底筋のゆるみ、出産、加齢、更年期などが関係している場合は、自然に改善しにくいこともあります。尿漏れが続く場合や、外出・運動に影響している場合は、原因を確認してみましょう。

Q. 尿漏れは何科に相談すればよいですか?

女性の尿漏れは、婦人科、泌尿器科、女性泌尿器科などで相談できます。更年期症状、GSM、腟や外陰部の乾燥、性交痛、頻尿などもある場合は、婦人科でまとめて相談しやすいことがあります。

Q. 骨盤底筋トレーニングをしても変化がない場合はどうすればよいですか?

骨盤底筋を正しく動かせていない、継続が難しい、尿漏れのタイプが異なる、GSMや他の尿トラブルが重なっているなど、複数の可能性があります。自己流で続けても不安がある場合は、婦人科で相談してみましょう。

Q. エリトーンとエムセラは何が違いますか?

エリトーンは、自宅で骨盤底筋ケアを続けるためのホームケア機器です。一方、エムセラは医療機器を用いて骨盤底筋にアプローチする自費診療のケアです。エリトーンよりエムセラの方がしっかり骨盤底筋にアプローチしますが、通院のしやすさなどによって選択は異なります。

Q. エムセラはどのような治療ですか?

エムセラは、高密度焦点式電磁技術により骨盤底筋に筋収縮を促す医療機器です。服を着たまま専用チェアに座って受けられ、1回約28分で、約17,000回の筋収縮が起こるとされています。尿漏れのタイプや状態によって適応が異なるため、医師が診察のうえで判断します。

Q. モナリザタッチは尿漏れにも関係しますか?

くしゃみ・咳で漏れる腹圧性尿失禁では、骨盤底筋のゆるみが関係することがあります。一方で、更年期以降の尿漏れに加えて、腟や外陰部の乾燥、ヒリヒリ感、頻尿、性交痛などがある場合は、GSMによる変化もあわせて考えることがあります。そのような場合、状態に応じてモナリザタッチなどが有効なことがあります。複数回行うことにより効果が得られる場合が多いです。

Q. 尿もれプログラムとは何ですか?

尿もれプログラムは、尿漏れの程度や症状の背景に応じて、エムセラ、モナリザタッチ、レーザー尿もれ治療を組み合わせる当院オリジナルの自費治療プランです。すべての方に同じ内容で行うものではなく、医師が適応を確認したうえでご提案します。

Q. 尿漏れパッドだけで様子を見てもよいですか?

パッドは外出時の不安を軽くする助けになります。ただし、尿漏れの原因を確認するものではありません。量や頻度が増えている場合、生活に支障がある場合、外陰部の皮膚が荒れてしまう方、においが気になる方、骨盤底筋ケアを始めたい場合は、一度相談してみましょう。

まとめ|くしゃみ・咳の尿漏れは、骨盤底筋から見直せる症状です

くしゃみ・咳・運動時の尿漏れは、腹圧性尿失禁が関係していることがあります。背景には、骨盤底筋のゆるみ、出産、加齢、更年期、体重増加、便秘、慢性的な咳などが関わることがあります。

また、更年期以降は、GSMによる腟や尿道まわりの変化が、頻尿、尿漏れ、排尿時の違和感、乾燥、ヒリヒリ感、性交痛などに関係することもあります。

尿漏れは、パッドで我慢し続けるだけの症状ではありません。自宅での骨盤底筋トレーニング、エリトーン、エムセラ、モナリザタッチ、GSM治療、EBINEシリーズによるホームケア、尿もれプログラムなど、状態に応じて相談できる治療・ケアがあります。

「年齢のせい」「産後だから仕方ない」と決めつけず、まずは尿漏れのタイプと背景を整理することが大切です。

白金高輪海老根ウィメンズクリニックでは、女性医師が尿漏れ、頻尿、GSM、更年期以降のデリケートゾーン症状について、症状や生活への影響を確認しながら、状態に応じた治療・ケアをご提案しています。

くしゃみ・咳・運動時の尿漏れが続く方、骨盤底筋ケアを始めたい方、エリトーンやエムセラが自分に合うか知りたい方は、まずはご相談ください。

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白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)

産婦人科医師・医学博士

埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
産前産後から更年期まで、女性のライフステージに寄り添う診療と情報発信に取り組んでいます。性交痛、外陰部・腟まわりの痛み、デリケートゾーンの違和感など、相談しづらいお悩みにも丁寧に対応しています。

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