外陰部が切れてしまうきっかけ
更新日:2025.01.31
外陰部が切れてしまうきっかけ
性交時に外陰部が切れてしまう20代~30代の方の受診が増えました。今までは、外陰部裂傷といえば、更年期以降の乾燥や外陰部膣萎縮が背景にある性交時の裂傷が主でした。最近、若い女性の会陰部の裂傷を見るとどうしてそうなるのか気になります。
いくつかの質問してみると、
この2つが圧倒的に多い。この性病は、ヘルペスが一番多く、その次はクラミジア。特にヘルペスに関しては、皮膚が潰瘍化して上皮が欠損し、その後上皮化しても性交渉に耐えうる十分な皮膚の強度が保てないということなのか。
結局、保湿、マッサージで対応できない場合は、レーザー治療を行っている。レーザー治療で今までの患者さんは全例よくなっているが、今までにないタイプの患者さんが増えて、なんとなく違和感を覚える。
ほとんどがやせ型のきれいな女の子。現代病なのかな。
白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。