若い世代の性交痛
更新日:2025.02.09
20代30代の性交痛
最近、20代30代の若い女性の性交痛の患者様が多い。今まで、性交痛といえば、50代以降が多かった。それなのに、どうしてなのだろう。
10代の頃から、月経痛が酷くて婦人科でピルを処方されていた。20代になって徐々に性交痛がひどくなり、そろそろ結婚、妊娠をと望まれる年齢となるが、どうしても性交痛のことを考えると乗り気になれない。人によっては、この問題が解決できないと破談になってしまう。と相談される。
性交痛で性交できず、妊娠できない。
結婚前提に考えるとこれは大きな問題である。どうにかしてあげたいと思う。
まず、保湿。EBINEジェルを毎日朝晩使うだけで、つっぱり感がかなり軽減される。
皮膚が薄く、切れてしまう人はEBINEセラムをEBINEジェルと一緒に使用してみて欲しい。20代の方の30%の人はこれで性交痛が軽減されていると教えていただいている。
オリモノが少ない人や膣炎を繰り返す人や膀胱炎を繰り返す人は、ラクトバチルスのフリーズドライの膣ピル、EBINEフローラを併用して欲しい。
これでかなり性交痛が良くなったら、このホームケアを続けてほしい。
よくなってきても、まだ痛みが完全に取れない人には、膣レーザーモナリザタッチをオススメしている。血流を良くして、膣壁のコラーゲン線維を増やして、皮膚をしっかりさせる。3回繰り返す事で、ほぼ痛みは消失することが多い。
何度も切れて、どうしても1点だけ痛みが取れない方には、グロースファクターの局所注射を併用している。これは、特別に好評を得ている。悩んだ末の治療法だ。
痛くて痛くて困っている方に、こっそりクリニックメニューをお伝えします。困っている若い患者さんに、是非お力になりたいと思っています。
お気軽にお越しください〜。
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白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。