モナリザタッチは痛い?腟内・腟入口部の痛みと麻酔を医師が解説
更新日:2026.08.27
「モナリザタッチに興味はあるけれど、レーザーを腟に当てるなんて痛そう……」
診察室でも、とてもよく聞かれる質問です。
インターネットで調べると、
「全然痛くなかった」
という方がいる一方で、
「痛かった」
という体験談も出てきます。
なぜ、こんなに感想が違うのでしょうか。
実は、ここにはとても大切なポイントがあります。
「腟の中への照射」と「腟の外・入口付近への照射」が、同じ“モナリザタッチ”として語られていることがあるからです。
この記事のポイント
- 腟内へのモナリザタッチは、一般的に麻酔を必要としない程度の治療として行われています。
- 腟入口部・腟前庭部・外陰部は、腟内よりも痛みを感じやすい場所です。
- 当院では、腟外の痛みを感じやすい部位へ照射する際には、麻酔クリームを使用しています。
- 「モナリザタッチが痛かった」という体験談は、どこに照射したのかも含めて考えることが大切です。
腟内のモナリザタッチは、通常ほとんど痛みを感じません
モナリザタッチは、専用のプローブを腟内に挿入し、フラクショナルCO₂レーザーを腟粘膜に照射する治療です。
腟内への照射については、一般的に麻酔を必要としない程度の治療として行われています。
当院でも、腟内のモナリザタッチは原則として麻酔なしで行っています。
照射そのものについて「痛い」とおっしゃる患者さんはほとんどいません。
もちろん、腟の萎縮が非常に強い方、入口が狭くなっている方、もともと性交痛や挿入痛が強い方では、プローブを挿入するときに違和感や痛みを感じることがあります。
そのため、患者さんの状態を確認しながら、無理なく施術することが大切です。
モナリザタッチについて詳しく知りたい方へ モナリザタッチとは?効果・費用・副作用・治療回数を解説 治療の対象となる症状、照射部位、治療回数、費用などをまとめてご案内しています。一方、「腟外」は痛みを感じやすい場所です
ここが、ぜひ知っていただきたいところです。
モナリザタッチでは、症状によって腟入口部、前庭部、外陰部など、腟の外側にもレーザーを照射することがあります。
この部分は腟内とは違います。
特に腟前庭部は知覚が非常に敏感な場所です。
そのため、当院では腟外にレーザーを照射するときには麻酔クリームを使用します。
麻酔を十分に効かせてから照射することで、できるだけ痛みの少ない状態で治療を受けていただけるようにしています。
実際、腟前庭部へのフラクショナルCO₂レーザー治療を扱った臨床研究でも、照射前にEMLAクリームなどの局所麻酔を使用するプロトコルがあります。
腟内への照射
当院では原則として麻酔なし
レーザー照射そのものについて、痛みを訴える方はほとんどいません。ただし、萎縮が強い場合や入口が狭い場合などは、プローブ挿入時に違和感や痛みを感じることがあります。
腟入口部・前庭部・外陰部への照射
当院では麻酔クリームを使用
腟内に比べて知覚が敏感なため、麻酔を十分に効かせてから照射し、できるだけ痛みに配慮して治療を行います。
「モナリザタッチは痛かった」という口コミを見るときに
私はここが少し混同されているのではないかと思っています。
「モナリザタッチが痛かった」という体験談を読んでも、
腟内照射が痛かったのか、腟外・腟入口部への照射が痛かったのか
までは分からないことがあります。
また、腟外照射についても、麻酔クリームを使用して十分に麻酔を効かせてから行う場合と、麻酔を使用せずに行う場合では、患者さんが感じる痛みに違いが出る可能性があります。
つまり、単純に
「モナリザタッチ=痛い治療」
と考える必要はありません。
「腟にレーザー」という言葉が怖い
もう一つ大きいのは、治療そのものよりも、
「腟にレーザーを照射する」
という言葉から受けるイメージではないでしょうか。
「レーザー」と聞くと、
- 「焼くの?」
- 「ものすごく熱いの?」
- 「痛そう……」
と心配になるのは当然だと思います。
モナリザタッチは、CO₂フラクショナルレーザーを腟や外陰部などに照射する治療です。
腟内への照射は通常、麻酔なしで受けられる程度です。
そして、痛みを感じやすい腟入口部や外陰部を治療するときには、当院では麻酔クリームを使用しています。
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私は、モナリザタッチで大切なのは「レーザーを当てること」だけではないと思っています。
どこがつらいのか。
腟内なのか、腟入口部なのか。
乾燥なのか、性交痛なのか、灼熱感なのか。
症状の場所をきちんと診察して、その場所に合った治療を選ぶことが大切です。
そして、痛みを感じやすい場所を治療するのであれば、きちんと麻酔をして、できるだけ怖くない治療にする。
「痛いのが怖くて治療を受けられない」ということがないようにしたいと思っています。
モナリザタッチの痛みについて覚えておいていただきたいこと
- 腟内は、原則麻酔なし。
- 腟外・腟入口部は、麻酔クリームを使用。
この違いを知っていただくだけでも、「モナリザタッチは痛そう」というイメージは少し変わるのではないでしょうか。
モナリザタッチの痛みや適応が不安な方へ
「自分の場合は痛いのか」「腟内と入口のどちらを治療するのか」「そもそもモナリザタッチが合うのか」など、治療を決める前の段階からご相談いただけます。
※出血、強い痛み、急な悪化などがある場合や、診察・検査が必要な症状については、対面での受診をご案内することがあります。
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白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
産前産後から更年期まで、女性のライフステージに寄り添う診療と情報発信に取り組んでいます。性交痛、外陰部・腟まわりの痛み、デリケートゾーンの違和感など、相談しづらいお悩みにも丁寧に対応しています。



