性交痛って本当に膣壁が痛いのでしょうか?
更新日:2026.03.15
性交痛って、本当に膣壁が痛いの?性交痛の原因は膣壁ではないことが多い
性交痛の方が、毎日クリニックを訪れます。
「どこが痛いですか?」とお聞きすると、ご自身では疼痛の部位がわからない方が沢山いらっしゃいます。性交するときは痛いけどどこが痛いかわからない。
診察してみると、最も多い場所が膣から会陰部にかけての正中の薄い組織とその周辺。膣壁は痛覚神経が少なく、疼痛は膣前庭や会陰部に生じることが多いとされています。この部分の次に尿道口の脇が痛い方が多い。診察すると、皮膚の薄い部分は少し赤味を帯びている。このような組織変化は、小陰唇の内側に多く、少し触っただけでも痛い。
臨床的な判断では、この粘膜萎縮による疼痛、知覚過敏のような症状を呈する方が多いです。エストロゲンが少ないことが原因なのか、更年期以降の方に多く、乳がん治療後の方、長期に低用量ピルを内服していた方、最近は普通の若い女性のこの症状の方がいらっしゃいます。
いろいろなクリニックを受診してから、セカンドオピニオンを求めて様々な患者さんがいらっしゃいます。そこで、私の知らない世界観で診療が行われていることを知りました。
性交痛の診察は重要です。診察時に乾燥しているようであれば、保湿剤を使用しながら、診察します。
まず、自分で疼痛部位を確認してください。
このように、ご自身で確認していただき、婦人科医と相談すること診察がスムーズに受けられます。疼痛部位がわかったら、洗浄、保湿、マッサージを毎日行ってみてください。強い痛みのある状態でダイレーターを使用すると、膣前庭や膣壁に裂傷を起こすことがあります。時々、膣壁裂傷で、外来を訪れる患者さんがいらっしゃいます。もし、ダイレーターを使用したい方は、婦人科でご相談ください。
処女膜強靭症は、ご自身でも判断できることがあります。
医師任せにせず、他人任せにせず、ご自身の大切な生殖器をご自身で確認することは大切です。
白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。



