女性のコンジローマは何科を受診すべき?婦人科を受診するメリットとは?
更新日:2024.07.16
コンジローマかなあと思ったら、
皮膚科に受診するのと婦人科に受診するのはどう違うのか?
時々、外陰部に小さい粒々が触れた時に、コンジローマかなあと思われる方もいらっしゃると思います。
1. まず、何科を受診するべきか?
産婦人科、皮膚科、肛門外科、泌尿器科などで受診する科を悩まれる方も多いと思います。
女性の場合、外から見える外陰部や膣口だけでなく、子宮鏡を用いた診察で膣壁や子宮頸部にまで広がる可能性があるため、病変の広がりが確認できる内診台での診察が可能な婦人科の受診をお勧めします。
2. 婦人科受診をお勧めする理由は?
確定診断は、組織を一部切り取り詳しく検査をします。これは、どの受診科であっても同じです。
しかしながら、コンジローマは性病であり、その他の性病であるクラミジアや淋菌など合併していることがあり、臨床症状によっては合併症の確認が必要です。
また、コンジローマはHPV感染症の一つで、関連HPV感染症に子宮頸がんがあることから、子宮頸がんの確認も必要です。
婦人科外来では、コンジローマの診察と同時にこれらの検査が可能です。
不妊症の原因になることも
クラミジア、淋菌などは腹膜炎を併発し、不妊症の原因になることから、感染後の早めの治療をお勧めしております。
気になることがあれば、いつでも婦人科を受診してください。
将来的に妊娠出産を考えていらっしゃる女性にとって、子宮膣を健康に保つことは大切です。
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白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。