日本人女性がもっとも罹患する乳がんと「乳がん検診」の受診率
更新日:2024.01.31
日本人女性がもっとも罹患する「乳がん」
乳がんは日本女性の9人に1人がかかるといわれ、「がん」の中で日本人女性がもっとも罹患するのが「乳がん」です。
2019年には年間97,142人が乳がんにかかり、2020年に14,650人が乳がんで亡くなっています。※1
※1:出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/14_breast.html
また、年齢階級別の罹患率(下記図参照)では、30代頃から罹患率が急激に上昇し、40代から70代前半まで高い状態を維持し70代後半から減少します。
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/14_breast.html
【2022年】部位別予測がん罹患数
また、「国立がん研究センターがん情報サービス/がんの統計 2023」のデータでは、2022年の部位別予測がん罹患数も、「乳がん」がもっと多いと予測されています。
※がん罹患数予測は、全国がん登録(2018年実測値)の性・年齢階級・部位別罹患率に2022年の性・年齢階級別将来推計人口を乗じて予測した。
※わが国のがん罹患数の2022年推計値は、約101万9千例である(男性58万4千例、女性43万4千900例)。部位別では男性で前立腺(17%)、胃(16%)、大腸(15%)、肺(15%)、肝臓(5%)の順、女性で乳房(22%)、大腸(16%)、肺(10%)、胃(9%)、子宮(7%)の順となっている。
出典:国立がん研究センターがん情報サービス/がんの統計 2023
伸び悩む「乳がん検診受診率」
続いて、乳がん検診受診率(国民生活基礎調査による推計値)をご紹介します。
受診率の算定対象年齢は、「がん対策推進基本計画」(平成24年6月)に基づき40~69歳。
- 2022年:受診率47.4%
- 2019年:受診率47.4%
- 2016年:受診率44.9%
- 2013年:受診率43.4%
国内の乳がん検診受診率は低い状況が続いています。一方で欧米のがん検診受診率70~80%と言われています。
出典
※2019年国民生活基礎調査(2016年は熊本県は含まない)
※「国民生活基礎調査」においてがん検診受診率は3年に1度調査されています。
※国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/screening/screening.html
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白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。