私の花粉症対策
更新日:2025.01.17
花粉症のシーズンになってまいりました。花粉症ランチはいかがでしょうか?
花粉症のシーズンになってまいりました。花粉症の発症は、私の母校の医学部受験当日。とても晴れた、青空の寒い日でした。もう、忘れられません。
こんなに気持ちのいい天気なのに、どうして私はくしゃみが止まらないのか。試験中に周囲の方に迷惑がかからないようにしたいのに、くしゃみが止まらない。涙目になる。のどが痛い。大事な試験なのに、これはなぜだろう。
試験が終わり、ふと我に返ると、思いつく。
「これは、うわさに聞く花粉症ではないのだろうか?」
花粉症初心者の私は、これが花粉症の症状かどうかわからないものの、どうも聞いた話にとても似ている。自分は花粉症ではないと友人に自慢していたのに、どうしたことか。
ということで、母校の入試当日から花粉症患者になりました。入学した母校は、春には秩父から吹き降ろす風が非常に強く、花粉症の私には最低の環境の学校であります。ですが、抗うこともできない事情のまま、大学生活が開始いたしました。
それから、35年の花粉症バリキャリの女医であります。
私のクリニックで用意している、花粉症の対策はたくさんあります。
特に今、力を注いでいるのは、花粉症の患者様のための食事療法。私と「Y.A.Bar」の経営をしている私の妹の薬剤師と管理栄養士の3人で知恵を絞って試作中。3人とも花粉症なので、「Y.A.Bar」の花粉症ランチメニューを本気で取り組んでいます。ここ数年気に入っている花粉症のサプリメントは、たかくら産業さんの隠岐の西ノ島「ツルアラメ」。ツルアラメとは食用海藻である褐藻の一種で、主に九州北部から青森周辺にかけての日本海沿岸に生息しています。胞子による増殖に加えて、日本のコンブ科の藻類の中では唯一匍匐枝による増殖を行うため繁殖力が強く、ツルアラメが繁茂すると「藻場」として様々な魚介類を育む場となります。ウニが天敵でその忌避成分としてポリフェノールを多く含み、また粘りの元であるアルギン酸、フコイダンを多く含むなど、栄養価は高いことでその活用法が研究されていました。また大きく成長したものは苦味が強く食用には向かなかったのですが、その高栄養素が注目され、2005年より食品としての商品化が可能となったあたらしいサプリメント成分です。特許申請中の優れもの。苦みをなんとか克服して、これを食せば最高なのではないかと考えました。このサプリメントはよく効くのですが、できれば美味しく毎日摂取したいと思いまして。
まず、考えたのが、サラダのドレッシング。アレルギー反応を抑制するホウレンソウ、ハクサイ、ゴボウ、キャベツなどのサラダに使用する数種類のドレッシングで試してみました。一番合うと思っていた味噌ドレッシングにツルアラメを混ぜるとは、味が強くなりすぎる。レモンハニードレッシングに混ぜてみると、バジルドレッシングのような見かけで、味も良い。そして意外にも、豆乳ゴマドレッシングに混ぜてみると美味しい!
さらに、ドレッシングに使用するオイルも花粉症に効くものを使用したい。ナチュラルリンク特製えごまオイルは、日本産のえごまを手絞りで抽出した最高のえごまオイル。これを使用して、ドレッシングを作ることに成功しました。サラダだけでなく、ナチュラルリンクの「絹子の黒豚」は人気メニュー。この豚肉に含まれる必須アミノ酸の一種「メチオニン」は、花粉症などのアレルギー誘発物質として知られる「ヒスタミン」に対し、その働きを抑制することが、近年分かってきました。 この「ツルアラメドレッシングを使った豚しゃぶ」は、これからの春の花粉症シーズンに絶対にお勧めです。この春はこれで何とか乗り切りたいです。
残念ながら、どうしてもくしゃみのシーズンになると、尿もれ注意報が出てしまいます。婦人科でこのシーズンに最も重要な女性の悩みは尿もれ。
当クリニックでは、保険外診療になりますが、モナリザタッチという膣レーザーは、定評があります。また、エムセラという骨盤底筋群をトレーニングする医療機器も3か月前から承認医療機器となり、多くの患者さんの信頼を得ています。そして、新たに当クリニック尿もれアイティムに加わった、「エリトーン」。外陰部にパットを張って、骨盤底筋群をトレーニングするホームケア製品です。いろいろな尿もれのアイティムがありますが、遠方の方や自宅での効果を感じたい方、恥ずかしくてクリニックに通えない方は、ぜひご相談ください。過活動性膀胱の方には、保険診療での内服薬処方もできます。
花粉症のシーズンになってまいりました。いろいろな面で花粉症対策に取り組んでおりますので、外来でぜひご相談ください。繰り返しになりますが、花粉症歴35年。
克服できるように、今年も頑張ります。
白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。