腟内フローラは年齢で変わる?更年期の乾燥・かゆみとケア
更新日:2026.06.28
女性の一生とラクトバチルス、そして毎日のケア
女性の体は、一生を通じて大きく変化していきます。
子どもの頃、思春期、妊娠・出産、そして更年期。そのたびにホルモンバランスが変化し、それに合わせて腟内フローラ(腟内細菌叢)も少しずつ姿を変えていきます。
「最近乾燥するようになった」
「以前よりにおいが気になる」
「かゆみが治らない」
「性交時に痛みを感じるようになった」
このような悩みは、多くの女性が年齢とともに経験します。しかし、「年齢だから仕方ない」と我慢している方が非常に多いのも現実です。
実は、その背景にはエストロゲンの減少と腟内フローラの変化という、医学的に説明できる理由があります。
Check point
ラクトバチルスの基本的な働き、増やす方法、腟内フローラ・子宮内フローラとの関係については、ラクトバチルスとは?ラクトバチルス菌の働き・増やす方法で詳しく解説しています。
目次
女性を守っているラクトバチルス
健康な女性の腟には、ラクトバチルス(乳酸菌)が数多く存在しています。
このラクトバチルスは、腟上皮細胞に蓄えられたグリコーゲンを利用して乳酸を産生し、腟内をpH 3.8〜4.5程度の酸性に保っています。
この酸性環境のおかげで、
- 病原菌や雑菌の増殖を抑える
- 炎症を起こしにくくする
- 一部の感染症リスク低下との関連が報告されている
- 腟内環境を安定させる
つまりラクトバチルスは、女性の健康を守る「常在菌の守護者」ともいえる存在なのです。
思春期から妊娠中は最も安定しやすい時期
思春期になると、エストロゲンが増加します。すると腟粘膜は厚くなり、細胞内にはグリコーゲンが豊富に蓄積されます。
ラクトバチルスはそのグリコーゲンを利用して増殖するため、健康な女性ではラクトバチルスが優勢な状態になります。
妊娠中はさらにエストロゲンが高くなるため、ラクトバチルスが豊富になりやすい時期です。
これは偶然ではありません。
経腟分娩では、赤ちゃんは産道を通る際に、お母さんのラクトバチルスを受け継ぐと考えられています。
つまり腟内フローラは、お母さんから赤ちゃんへ受け継がれる最初のプレゼントでもあるのです。
30代後半から少しずつ始まる変化
30代後半から40代になると、女性ホルモンは少しずつ変化し始めます。月経がまだ規則的であっても、「以前より乾燥しやすい」「下着の擦れが気になる」「性交時が少し痛い」と感じる方が増えてきます。
この時期は、ラクトバチルスが徐々に減少し始める移行期です。
まだ症状は軽くても、腟内環境は少しずつ変化しています。
更年期で大きく変わる腟内フローラ
閉経前後になると、エストロゲンは急激に低下します。すると腟粘膜は薄くなり、血流も減少します。
細胞内のグリコーゲンも減るため、ラクトバチルスは栄養源を失い、急速に減少していきます。
その結果、
- 腟内のpHが上昇する
- 病原菌や雑菌が増えやすくなる
- 炎症を起こしやすくなる
- においが強くなる
- おりものが変化する
- かゆみが出やすくなる
- 尿路感染症が増える
これが現在、「GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)」として知られている病態です。
以前は「年齢だから仕方ない」と考えられていましたが、現在では適切なケアや治療の対象として、世界中で認識されています。
乾燥だけではない「皮膚の老化」
エストロゲンが減ると起こるのは、乾燥だけではありません。皮膚そのものが変化します。
- コラーゲンが減少する
- エラスチンが減少する
- ヒアルロン酸が減少する
- 毛細血管が減る
- 神経が刺激を受けやすくなる
「少し擦れただけで痛い」「ヒリヒリする」「下着が当たるだけでつらい」「何も異常がないのにかゆい」
という症状が出てきます。
これは単なる乾燥ではなく、皮膚そのものが菲薄化し、バリア機能が低下している状態なのです。
外陰部のスキンケアという考え方
私は外来で診療している中で、外陰部も顔と同じようにスキンケアが必要な時代になったと感じています。顔には美容液を使い、その上から保湿剤を重ねることが一般的になりました。
しかし外陰部は、毎日排尿や下着との摩擦を受けるにもかかわらず、ほとんどケアされていません。
年齢を重ねた皮膚だからこそ、必要なのは「洗うこと」だけではなく、「育てること」と「守ること」です。
EBINEフェミニンセラムに込めた想い
そのような考えから開発したのが、EBINEフェミニンセラムです。このセラムには、脂肪幹細胞培養上清液と神経幹細胞培養上清液を配合しています。
培養上清液には、多くの成長因子やサイトカインなどの生理活性物質が含まれるとされており、皮膚環境を整えることが期待されています。
私は臨床の中で、年齢とともに起こる外陰部の乾燥や菲薄化、色調の変化、慢性的なかゆみなどに対し、「保湿だけでは足りない」と感じる場面を数多く経験してきました。
EBINEフェミニンセラムは、年齢とともに変化するデリケートな皮膚を、健やかな状態へ導くことを目的として開発した製品です。
毎日のお手入れを続けることで、乾燥しにくく、刺激に負けにくい皮膚環境づくりをサポートします。
※なお、培養上清液による実感には個人差があり、疾患の治療を目的とするものではありません。
EBINEフェミニンセラム

EBINEウィメンズジェルで保湿を閉じ込める
美容液を塗った後は、時間とともに水分が蒸発しやすくなります。そこで重要になるのが、その上から保湿成分をしっかり閉じ込めることです。
EBINEウィメンズジェルは、そのために開発した高保湿ジェルです。
一般的にはオイルやクリームの方が保湿力が高いと思われがちですが、実際にはべたつきが強く、毎日続けることが難しいという声も少なくありません。
私は毎日の診療の中で、「続けられること」が何より大切だと感じています。
EBINEウィメンズジェルは、みずみずしい使用感でありながら、皮膚表面にうるおいのヴェールを形成し、セラムの保湿成分を包み込むように設計しました。
実際に使用された患者様からは、
「朝まで乾燥しなかった」「下着との擦れが気にならなくなった」「今まで使った保湿剤より長時間うるおいが続く」
というお声をいただいています。
私自身も、オイルやクリームとは異なる持続的な保湿感を実感しており、このジェルなら毎日のケアとして無理なく続けていただけると考えています。
EBINEウィメンズジェル

年齢を重ねても、快適に過ごすために
年齢とともに腟内フローラは変化します。エストロゲンが減少し、ラクトバチルスが減少することは、誰にも起こる自然な変化です。
しかし、「自然だから我慢する」必要はありません。
現在では、生活習慣の見直し、適切なスキンケア、保湿、必要に応じたホルモン治療やレーザー治療など、多くの選択肢があります。
私は、女性が年齢を理由に生活の質を諦める時代は終わってほしいと思っています。
外陰部も顔と同じように毎日やさしくケアし、腟内環境を整え、ラクトバチルスが働きやすい環境を守ること。
それは10年後、20年後の女性の健康にもつながる大切な習慣です。
女性は年齢を重ねるほど、自分の体と向き合う時間が増えていきます。
だからこそ、これからは「治療する医療」だけでなく、「守り育てる医療」も大切にしていきたいと考えています。
EBINEシリーズは、そのような想いから生まれました。
毎日の小さな積み重ねが、将来の快適さと笑顔につながることを願っています。
EBINEシリーズのご紹介
2026年7月開催 無料WEBセミナーのご案内
白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
産前産後から更年期まで、女性のライフステージに寄り添う診療と情報発信に取り組んでいます。性交痛、外陰部・腟まわりの痛み、デリケートゾーンの違和感など、相談しづらいお悩みにも丁寧に対応しています。



