20代の尿漏れが増えている?
更新日:2024.01.31
実は意外と多い若年層の尿漏れ
尿漏れ=出産を経験した高齢者、というイメージがあるようですが、必ずしもそうではありません。
海外の報告では、20−45歳までの女性にアンケートを行ったところ、
腹圧性尿失禁(くしゃみで尿漏れ)、切迫性尿失禁(尿意をもよおすと間に合わない)の症状があると答えた女性が3割以上いたそうです。
高齢者と異なるのは、仕事等に支障がでるという理由から、
切迫性尿失禁の方が腹圧性尿失禁に比べてより困っているという回答が多いことです。
また、この年齢層では、症状のある方のほとんどが受診をしていませんでした。
若年者の尿漏れ患者さんが増えている理由として、
現代人は日常的な運動不足のため筋肉量が減少しているから出産を経験しなくても尿漏れする女性が増えている、
という説や、(実際の人数は変わらなくても)尿漏れがあると答えやすい環境になってきたことなどが考えられます。
治療方法は、骨盤底筋体操と内服治療が一般的です。
ぜひ泌尿器科へご相談ください。
白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。