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デリケートゾーン

「腟がゆるい」腟内にお湯や空気が入るなど腟のゆるみの原因・対策を女医が丁寧に徹底解説。

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「腟がゆるい感じがする」「腟内にお湯や空気が入る」といったことでお悩みの方はいませんか?

親しい友人であっても、デリケートゾーンの悩みを打ち明けることは少ないかもしれませんね。平均的には10〜20%、中高年以降では40%以上の方が腟のゆるみに関連した症状でお悩みだと言われています。

腟のゆるみはさまざまな影響を起こしますので、あなたがお悩みの症状も、腟のゆるみによるものかもしれません。

今回は、腟のゆるみの原因や症状、対処法をご紹介いたします。当てはまるという方は、お気軽にご相談ください。

 

腟のゆるみの原因と症状

「腟のゆるみ」と聞くと、「性的に奔放な方に起こるもの」というイメージをお持ちの方がいらっしゃいます。

ですが、実際には誰にでも起こりうることで、恥ずかしいものではありません。
まずは、腟のゆるみの原因と、どのような症状が起きるのかについて解説します。

腟がゆるむ原因

腟のゆるみには、大きく分けて2種類の原因が考えられます。

原因① 出産

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出産では、約3000gの赤ちゃんが子宮口を直径10㎝程までに広がり、その後、腟を通る際に腟が引き伸ばされます。たくさんのホルモンが分泌されることにより腟は広がりますが、その後、ホルモン分泌が抑制され、約6週間の時間をかけてもとのサイズまでに戻るといわれております。

しかしながら、急激に進行する分娩や、無痛分娩で十分に腟が広がる準備ができていない状態での分娩によって、腟が元に戻りにくくなる場合があります。

また、無痛分娩では、胎児心拍が低下する病態が生じることにより、吸引分娩や鉗子分娩になることがあります。そうした場合に腟壁裂傷をきたすと、腟のゆるみが生じる場合があります。

原因② 骨盤底筋のゆるみ

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腟や尿道を引き締めたり、膀胱や子宮などの臓器の位置を保ったりする役割の骨盤底の最も下部を支える「骨盤底筋」が弱くなることで、腟のゆるみに繋がります。
骨盤底筋のゆるみには、以下のような原因が考えられます。

加齢

エストロゲンの減少に伴って、筋肉のゆるみが生じることにより、腟のゆるみを感じる方が増えます。

運動不足

デスクワーク中心であまり運動をしない方は、骨盤底筋が弱くなりやすいです。若くても、運動不足の場合には、腟のゆるみを感じるかもしれません。

姿勢が悪い

姿勢が悪いと、骨盤底筋を正しく使うことができず、筋力が衰えてしまうことがあります。猫背や反り腰の方は、正しい姿勢を維持するように意識づけましょう。

肥満

肥満の方は、骨盤底筋に圧力がかかり続け、骨盤底筋が常に引き伸ばされた状態となります。そのため、骨盤底筋がゆるみやすいです。

分娩

上記のように出産によって骨盤底筋が緩むことがあります。

 

腟のゆるみによるトラブル

腟のゆるみは、さまざまなトラブルに繋がります。何かお心当たりがないか、確認してみましょう。

・尿もれ、頻尿、便もれ

「骨盤底筋」には尿道や肛門を引き締める働きがあります。そのため、骨盤底筋がゆるむと、尿もれや頻尿、便もれを生じることが多いです。

・腟から空気が漏れる/腟ナラ(ちなら)

運動時や性交時などに空気が入り込み、オナラのような音が鳴ってしまうことがあります。「腟ナラ(ちなら)」などと呼ばれているようです。

・お湯漏れ

入浴後に、腟からお湯が漏れてきて下着を濡らしてしまうことはありませんか?お湯漏れも、骨盤底筋のゆるみが原因です。

・性交時の満足度低下

腟がゆるむことで、男女ともに性交時の満足度が低下してしまう場合があります。また、腟のゆるみや、腟から空気が漏れる音が気になってしまい、女性としての自信が失われてしまうことも。

・骨盤臓器脱(性器脱)

骨盤底筋がゆるむことで、骨盤底筋に支えられていた子宮や膀胱、直腸などの位置が下がり、腟から出てきてしまう状態です。お股に何か挟まったような感覚、尿が出にくい、座ったときの違和感、便秘などがあれば、骨盤臓器脱かもしれません。40〜50代では、半数近い方に骨盤臓器脱がみられるほど、よくある症状の1つです。

腟のゆるみをチェックするには?

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一人でできる膣圧チェック法!

腟のゆるみは、自分でチェックしてみましょう。

腟の中に指を第一関節くらいまで挿入して、膣を締めてみてください。

骨盤底筋を使って腟を締めることができない場合は、骨盤底筋がゆるんでいる可能性がありますので、症状が気になる場合には婦人科でご相談いただくのがよいでしょう。

 

腟のゆるみの改善方法

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腟のゆるみ、骨盤底筋のゆるみは、改善させる方法があります。

お一人で悩まず、ぜひご相談ください。

骨盤底筋トレーニング

骨盤底筋のセルフトレーニングを、日々の生活の中で取り入れてみましょう。当院で指導をいたします。
即効性はありませんが、数か月続けていただくことで、ある程度の改善が期待できます。ただし、骨盤底筋のゆるみが大きな場合や、正しくトレーニングをできない場合には、ご自身で骨盤底筋を意識して締めるのが難しい方では、なかなか狙った効果が得られにくいかもしれません。

エムセラ

エムセラは、世界25か国で認可を取得した骨盤底筋を鍛えるための、椅子型の高密度焦点電磁機器です。
1回30分ほど座っているだけで、107,040回もの骨盤底筋の筋収縮が誘発され、筋肉を効果的に鍛えることができます。
セルフトレーニングだけでは難しい方、ゆるみによる症状へのお悩みが強い方などには、エムセラがおすすめです。

エムセラの詳細はコチラ

モナリザタッチ(腟レーザー)

お顔のリフトアップやたるみ改善に使うフラクショナル炭酸ガスレーザーの技術を、デリケートゾーン用に応用したレーザーによる医療機器です。表皮を蒸散してその周囲に発生する熱エネルギーが真皮層まで届くことにより、腟内のコラーゲン生成を促し、ふっくらと潤いのある状態へと導きます。腟のゆるみのほか、腟の乾燥、会陰部の菲薄化、ひりつき、尿もれなどさまざまな症状に効果が期待できます。

当日は少しひりひり感が残るかもしれませんが、翌日以降は問題なくお過ごしいただけることが多いです。施術から数日〜2週間程度で、効果を実感できるでしょう。3回目までは、月に1度の施術をおすすめしております。

モナリザタッチの詳細はコチラ

 

腟のゆるみに関するよくあるご質問

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腟のゆるみに関して、よくあるご質問にお答えします。相談しにくいお悩みかもしれませんが、当院ではすべて女医が担当いたしますので、お気軽にご相談をいただければと思います。

性交渉の回数が多いと腟がゆるくなる?

「性交渉の回数や、経験人数が多いことで腟がゆるくなる」というのは、誤解です。

むしろ、女性のオーガズム時には腟がぎゅっと収縮しますので、性交渉の経験があると腟を意識的に動かすトレーニングがしやすいかもしれません。

20代ですが、腟がゆるいと言われ気になっています。

デスクワーク中心で運動不足の方や、出産経験のある方などは、若くても腟のゆるみを感じることはございます。運動不足の女性は年々増えているため、若くして腟のゆるみやそれに伴う尿もれを感じる方が増えているように感じます。
また、男性パートナーに「腟がゆるい」と指摘された場合、必ずしも女性側に原因があるとは限りません。男性が自慰の際に強い刺激を与えることに慣れてしまっていると、女性器での刺激を弱く感じることがあります。

骨盤底筋のトレーニングができていないと感じる方は、日常から腟を締めるトレーニングをしましょう。朝昼晩に10~30回程度を1か月おこなうことにより、効果が出てくると思います。キックボクシング、バレエ、水泳など足を動かすスポーツもおすすめです。



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白金高輪 海老根ウィメンズクリニック
https://ebine-womens-clinic.com/
東京都港区高輪1-2-17 高輪梶ビル5,6,7F
03-5789-2590
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院長 海老根真由美

白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)

産婦人科医師・医学博士

埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。

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