更年期の膣の乾燥感と小陰唇縮小術後のお悩みに関して女医が丁寧に解説。
更新日:2024.02.02
更年期における膣の乾燥感は、多くの女性が直面する悩みの一つです。
特に小陰唇縮小術後の方は、その影響に苦しむことがあります。
本記事では、この問題に対する解決策としてエビネジェルやモナリザタッチといった治療方法を探ります。
1. 更年期と膣の乾燥感
更年期に入ると、女性の体は様々な変化に直面します。
その中で膣の乾燥感は一般的な症状の一つであり、エビネジェルのような保湿ケアが効果的なことがあります。
しかし、すべての方に同じ方法が有効とは限りません。
2. ホルモン療法の限界
ホルモン療法は一部の女性には効果的ですが、中には効果が得られない方もいます。
特に喉の渇きと同様に、膣の乾燥感は非常に辛い症状となります。
3. 小陰唇縮小術後の課題
小陰唇縮小術を受けた方は更年期において外陰部の血流が減少して、外性器萎縮が起こる可能性があります。
手術後の小陰唇萎縮による膣の露出と乾燥感は、治療が難しい場合があります。
4. モナリザタッチの効果
モナリザタッチは医療的な手段として、効果的な治療となる可能性があります。乾燥感の解消を期待した治療です。
5. 小陰唇縮小術の検討
小陰唇縮小術を検討している方は、婦人科医との相談が重要です。
手術の前にリスクやメリットを十分に理解し、適切な決断をするために専門家の意見を仰ぎましょう。
小陰唇縮小術のご検討の方へ
小陰唇の大きさには生まれつきの個人差があるほか、妊娠や出産・加齢などさまざまな要因により伸びて大きくなる場合があります。小陰唇縮小術をご希望の方は、デザインは医師と相談の上、慎重に決めるようにしてください。
ご要望のある方は、ご予約のうえご受診ください。技術力の高い女性医師が施術をおこないます。
まとめ
更年期の女性にとって、膣の乾燥感や小陰唇縮小術後の悩みは深刻な問題です。
エビネジェルやモナリザタッチなどの治療法が一部の方に効果的である一方で、小陰唇縮小術を検討する際は慎重な相談が必要です。医師の助言を受けつつ、適切な対策を講じることが大切です。
白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。