【新しい取り組み】聖心女子大学とともに「オープンユースクリニック」を開催します
更新日:2026.10.16
このたび、白金高輪海老根ウィメンズクリニックでは、聖心女子大学グローバル共生研究所と共催で、東京都ユースクリニック連携 講演会・研修会シリーズを企画することになりました。
2026年10月から2027年3月にかけて、全6回の講演会・研修会を予定しています。
テーマは、
「からだ・こころ・これからを、ひとりで抱えない」
です。
私は産婦人科医として、長年多くの女性の健康や人生に関わってきました。
その中で感じてきたことがあります。
それは、もっと若いときに正しい知識を持ち、安心して相談できる場所があれば、防ぐことのできた悩みや苦しみがたくさんあるのではないか、ということです。
目次
思春期から始まる、からだと心の悩み
思春期になると、男女ともにからだが大きく変化します。
月経が始まること、月経痛、PMS、からだの発達、性に関する疑問、恋愛、人間関係、将来の妊娠への不安。
男の子にも、成長や性に関するさまざまな悩みがあります。
しかし、こうした悩みを誰に相談したらよいのかわからず、ひとりで抱えてしまう若者が少なくありません。
学校の先生や保護者の方に相談できることもあれば、身近な人だからこそ話しにくいこともあると思います。
そんなとき、医療機関が気軽に相談できる場所であってほしい。
「病気になったら病院へ行く」のではなく、「困ったとき、迷ったときにも医療を頼ってよい」
そんな考え方を若い世代に伝えていきたいと思っています。
東京都ユースクリニック事業との連携
当クリニックは、東京都の「ユースヘルスケア推進事業(ユースクリニック補助事業)」の実施医療機関に採択されました。
都内に在住・在学・在勤する24歳以下の方を対象に、からだや性、妊娠などに関する相談を無料で受け付けています。
また、対象となる学生の方には、初回の妊娠判定や緊急避妊に関する費用助成もあります。
若い方が学校を休まずに相談できるよう、当クリニックでは土曜日・日曜日・祝日にも診療を行っています。
そして、今回の取り組みでは、医療機関で相談を待つだけでなく、大学や地域に医療者が出向き、正しい知識を届けることを大切にしたいと考えています。
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聖心女子大学とともに、全6回の講演会・研修会を企画
今回のシリーズでは、若い世代だけでなく、保護者や教育関係者、若者を支える大人の皆さまにも参加していただける内容を考えています。
第1回「からだのこと、いつ・誰に聞く?」
月経痛やPMS、月経不順、婦人科受診のタイミングなどについてお話しします。
「生理痛は我慢するもの」という思い込みをなくし、婦人科をもっと身近に感じていただきたいと思います。
第2回「妊娠のほんとうのところ」
妊娠する力と年齢の関係、プレコンセプションケア、HPVワクチン、将来のライフプランについて考えます。
妊娠するかしないかを決めるためではなく、将来どのような人生を選んでもよいように、今から自分の健康について知る機会にしたいと思います。
第3回「妊娠・出産で心はどう変わるか」
妊娠中や産後の心の変化、マタニティブルーズ、産後うつ、周囲の人ができるサポートについて、精神科の専門家とともに考えます。
第4回「ひとりで抱えない」
予期せぬ妊娠、避妊、緊急避妊、性に関する悩み、そして相談先についてお話しします。
誰にも言えずに困っているとき、医療機関ができることを具体的に知っていただきたいと思います。
第5回「働きながら産み育てる」
妊娠・出産と仕事の両立、経済的な不安、育児休業や社会制度について考えます。
若い世代が将来の選択肢を狭めることなく、希望する人生を歩める社会について、参加者の皆さまと考えたいと思います。
第6回「妊娠・出産の『いま』を知る + オープンユース」
最終回は、妊娠・出産を取り巻く日本社会の現状について学ぶとともに、相談を受けたときにどのように応えるかを考える研修会を予定しています。
さらに、オープンユースクリニックとして、実際に医療者と話し、相談できる場を設けたいと考えています。
講演を聞いて終わるのではなく、必要なときに医療へつながるきっかけをつくることが目標です。
※各回の開催日時、参加方法などの詳細は、決まり次第ご案内いたします。
若者だけでなく、若者を支える大人にも知ってほしい
今回、私が特に大切にしたいのは、若者本人だけでなく、保護者や学校の先生方、地域の皆さまにも正しい知識を共有していただくことです。
若者が勇気を出して相談したとき、大人がどのように受け止めるかによって、その後の行動が変わることがあります。
「そんなことをしてはいけない」と否定するのではなく、まず話を聞くこと。
そして、必要なときには専門家につなぐこと。
医療者だけで若者を支えることはできません。
教育機関、家庭、地域、行政、医療機関がつながることで、初めて安心して相談できる環境が生まれるのだと思います。
産婦人科医として、これからの社会にできること
私は、産婦人科医療は妊娠や出産だけを支えるものではないと考えています。
思春期から成熟期、更年期、老年期まで、人生のさまざまな場面で健康を支える役割があります。
そして、その第一歩は、若い世代が自分のからだを知り、自分自身を大切にすることから始まると思っています。
今回の取り組みは女性の健康を中心としたテーマも多くありますが、男の子も女の子も、性別にかかわらず安心して相談できる社会を目指していきたいと思います。
聖心女子大学グローバル共生研究所の皆さまとご一緒できることを、大変うれしく思っております。
大学という学びの場と、実際に患者さんの悩みに向き合う医療の現場がつながることで、新しい形の若者支援が生まれることを期待しています。
「知らなかったから困った」
「誰にも相談できなかったから苦しかった」
そんな若者を、ひとりでも減らしたい。
そして、将来の妊娠や出産、仕事、人生について、誰もが自分らしい選択をできる社会をつくりたい。
今回のオープンユースクリニックが、その小さな一歩になれば幸いです。
白金高輪海老根ウィメンズクリニック
院長 海老根 真由美
2026年10月開催 無料WEBセミナーのご案内
白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
産前産後から更年期まで、女性のライフステージに寄り添う診療と情報発信に取り組んでいます。性交痛、外陰部・腟まわりの痛み、デリケートゾーンの違和感など、相談しづらいお悩みにも丁寧に対応しています。



