潤滑剤を使っても性交痛が続くのはなぜ? 濡れにくさ・GSM・腟の狭さ感を女医が解説。
更新日:2026.06.20
性交時の痛みがあり、潤滑剤を使っているのに痛みが続く。
そのようなお悩みはありませんか。
潤滑剤は、性交時の摩擦を減らすために役立つものです。
しかし、性交痛の原因が「濡れにくさ」や「摩擦」だけではない場合、潤滑剤を使っても痛みが残ることがあります。
特に更年期以降は、女性ホルモンの低下により、腟や外陰部が乾燥しやすく、刺激に弱くなることがあります。また、腟粘膜の萎縮、腟の柔軟性低下、炎症、皮膚トラブル、骨盤底筋群の緊張などが複合的に関係している場合もあります。
この記事では、潤滑剤を使っても性交痛が続く理由について、腟が濡れる仕組み、更年期・GSMとの関係、潤滑剤の選び方や使い方、腟が狭くなったように感じる理由、婦人科に相談した方がよいサインまで、医師の視点から解説します。
この記事でわかること
- 潤滑剤を使っても性交痛が続く主な理由
- 更年期・閉経後に濡れにくくなる身体の変化
- GSMと性交痛・腟の乾燥の関係
- 潤滑剤の種類・成分・使い方で注意したいこと
- 「腟が狭くなった」と感じる背景
- 婦人科に相談した方がよいサイン
目次
潤滑剤を使っても性交痛が続くのはなぜ?
潤滑剤を使っても性交痛が続く場合、痛みの原因が「滑りの不足」だけではない可能性があります。
潤滑剤は、性交時の摩擦を減らすための補助として使われます。濡れにくさや一時的な乾燥による痛みであれば、潤滑剤によって痛みが軽減することもあります。
一方で、次のような状態がある場合、潤滑剤だけでは痛みが十分に改善しないことがあります。
潤滑剤だけでは痛みが十分に改善しないケース
- 腟や外陰部の粘膜が薄く、刺激に弱くなっている
- 更年期や閉経後の変化により、腟が乾燥しやすくなっている
- 腟や外陰部、尿まわりの皮膚に不調が起きている
- 腟の柔軟性が低下し、挿入時に伸びにくくなっている
- 炎症、感染、皮膚トラブルがある
- 痛みへの不安で、骨盤底筋群に力が入っている
- 潤滑剤の成分や使用感が粘膜に合っていない
- 性交中に潤滑剤が乾き、途中から摩擦が強くなっている
チェックポイント
つまり、潤滑剤を使っても痛い性交痛は、単なる「濡れにくさ」だけでなく、腟や外陰部の状態、ホルモンの変化、筋肉の緊張、潤滑剤そのものの相性など、複数の要因が関係していることがあります。
痛みを我慢して性交を続ける必要はありません。
潤滑剤を使っても痛みが続く場合は、原因を確認し、ご自身に合ったケアや治療を考えることが大切です。
そもそも腟はなぜ濡れる?性交時の潤いが起こるメカニズム
「腟が濡れる」という現象は、単に分泌腺から液体が出るだけで起こるものではありません。
性的な興奮が起こると、外陰部や腟まわりの血流が増えます。これにより、腟周辺の血管に血液が集まる「血管充血」が起こります。
血管充血とは、性的刺激によって腟や外陰部まわりの血管に血液が集まり、組織の水分含有量が多くなる状態になる反応のことです。その結果、血液中の液体成分が腟壁を通して腟表面ににじみ出る「滲出」が起こります。この滲出によって腟内の潤滑が高まり、性交時の摩擦を減らす働きにつながります。
また、腟の入口付近では、バルトリン腺などからの分泌も潤いに関係します。バルトリン腺は腟口の近くにある分泌腺で、腟入口部の潤滑に関わります。
つまり、腟の潤いは、次のような要素が関係して起こります。
- 性的興奮
- 外陰部や腟まわりの血流
- 血管充血
- 腟壁からの滲出
- バルトリン腺などの分泌
- 腟粘膜の厚みや状態
- 女性ホルモン
- 体調、緊張、ストレス
チェックポイント
そのため、腟の潤いは「気持ち」だけで決まるものではありません。気持ちはあっても、血流、ホルモン、腟粘膜の状態、体調、緊張などの影響により、十分に濡れにくいことがあります。
また、快感やオーガズムがあっても、ストレスや疲れなどの要素が加わり、腟の潤いが十分でない場合もあります。濡れにくいことは、愛情がない、性的な気持ちがない、パートナーに魅力がないという意味ではありません。
「気持ちはあるのに濡れにくい」と感じる方は、自分を責めるのではなく、身体の変化や腟の状態として考えることが大切です。
Check 1|更年期以降に濡れにくくなるのはなぜ?
更年期以降に濡れにくくなる大きな理由の一つに、エストロゲンの低下があります。
エストロゲンは、腟や外陰部のうるおい、粘膜の厚み、血流、弾力、腟内環境などに関わる女性ホルモンです。
更年期から閉経後にかけてエストロゲンが低下すると、腟や外陰部では次のような変化が起こりやすくなります。
- 腟上皮が薄くなる
- 腟粘膜が萎縮しやすくなる
- 腟や外陰部が乾燥しやすくなる
- 腟分泌が低下しやすくなる
- 腟まわりの血流が低下しやすくなる
- 腟の弾力や柔軟性が低下しやすくなる
- 腟内pHが上昇しやすくなる
- 乳酸桿菌が減少し、腟内環境が変化しやすくなる
チェックポイント
これらの変化により、性交時に腟や外陰部が摩擦に弱くなり、ヒリヒリ感、しみる感じ、灼熱感、痛み、性交後の違和感や出血につながることがあります。
このような状態では、潤滑剤で一時的に滑りを補っても、腟粘膜そのものが刺激に弱い状態であるため、痛みが残ることがあります。
更年期以降の性交痛は、「年齢のせいだから仕方ない」と我慢されやすい症状です。しかし、医学的には腟や外陰部の変化として説明できる場合があり、必要に応じてケアや治療を検討できます。
GSMとは?潤滑剤だけでは改善しにくい性交痛との関係
更年期以降の腟や外陰部、尿まわりの不調は、GSMとして捉えられることがあります。
GSMとは「閉経関連泌尿生殖器症候群」のことで、更年期や閉経後のエストロゲン低下に伴って起こる、性器や尿路まわりの不調をまとめた考え方です。
GSMでは、次のような症状がみられることがあります。
GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)の症状例
- 腟の乾燥
- 性交痛
- ヒリヒリ感
- 灼熱感
- かゆみ
- しみる感じ
- 性交後の痛みや出血
- 頻尿
- 尿もれ
- 繰り返す膀胱炎のような症状
チェックポイント
GSMで問題になるのは、単なる潤滑不足だけではありません。
低エストロゲン状態により、腟上皮が薄くなり、腟粘膜が乾燥し、腟の弾力や柔軟性が低下し、腟や外陰部が刺激に弱くなっていることがあります。
そのため、潤滑剤で滑りを足しても、腟粘膜の菲薄化、乾燥、微小な傷、炎症、柔軟性の低下などが残っていると、性交痛が続くことがあります。
GSMが関係している場合は、潤滑剤だけでなく、保湿ケア、局所ホルモン療法、GSM治療、腟レーザー治療などを症状やご希望に応じて検討することがあります。
ただし、すべての方に同じ治療が必要なわけではありません。まずは痛みの原因や腟・外陰部の状態を確認することが大切です。
Check 2|潤滑剤の種類・成分・使い方が合っていないこともある
潤滑剤を使っているのに痛みが出る場合、身体側の問題だけでなく、潤滑剤そのものの種類や成分、使い方が合っていない可能性もあります。
潤滑剤には、水性、シリコン系、油性などの種類があります。製品によって、滑りやすさ、乾きやすさ、持続性、洗い流しやすさ、使用感は異なります。
また、香料、清涼感のある成分、防腐剤、添加物などが、腟や外陰部の粘膜に刺激となることもあります。特に更年期以降は腟や外陰部が乾燥しやすく、刺激に敏感になっている場合があるため、以前は問題なく使えていた製品でも、しみる、ヒリヒリする、かゆみが出ることがあります。
「オーガニック」「天然由来」と表示されている製品であっても、すべての方に低刺激とは限りません。植物由来成分や香料が粘膜に合わない場合もあります。
また、潤滑剤は使用中に滑りが弱くなることがあります。特に水性タイプは、時間の経過や摩擦によって乾きやすく、長時間の性交では途中から滑りが悪くなることがあります。
最初は痛みがなくても、途中で滑りが悪くなると摩擦が増え、性交中や性交後のヒリヒリ感、痛み、微小な傷につながることがあります。
潤滑剤を使う際は、次の点に注意しましょう。
- 使うたびにしみる製品は無理に使い続けない
- ヒリヒリ感やかゆみが出る場合は使用を中止する
- 滑りが悪くなったら途中で追加する
- 痛みを感じたら無理に性交を続けない
- デリケートゾーン専用ではない製品を代用しない
- コンドームを使用する場合は、製品との相性も確認する
チェックポイント
潤滑剤を変えても痛みが続く場合は、潤滑剤の問題だけではなく、腟や外陰部の状態、GSM、炎症、骨盤底筋群の緊張などが関係している可能性があります。
Check 3|「腟が狭くなった」と感じるのはなぜ?
潤滑剤を使っても痛い方の中には、
「腟が狭くなった気がする」
「壁があるようで入らない」
「入口で強い痛みがある」
と感じる方もいます。
この場合、腟そのものが急に狭くなったとは限りません。
腟の乾燥、腟粘膜の萎縮、柔軟性の低下、骨盤底筋群の緊張などによって、狭くなったように感じることがあります。
更年期以降は、エストロゲン低下により腟粘膜が薄くなり、腟が乾燥しやすくなります。さらに、腟の弾力や伸展性が低下すると、挿入時に腟が伸びにくくなり、痛みや抵抗感につながることがあります。
また、痛みへの不安も大きく関係します。一度性交痛を経験すると、「また痛いかもしれない」という不安から、挿入時に無意識に体に力が入ることがあります。このとき、骨盤底筋群が緊張すると、腟の入口が狭く感じられたり、挿入時の痛みが強くなったりすることがあります。十分に股関節が開かないというのも原因の一つです。
もともと骨盤底筋群の緊張が強い方、骨盤まわりの筋肉を緩めるのが苦手な方では、挿入時に筋肉がこわばり、痛みや挿入困難につながる場合があります。このような場合、潤滑剤で滑りを補っても、筋肉の緊張やこわばりが残っていると痛みが続くことがあります。
骨盤底筋は「鍛える」だけでなく「緩める」視点も大切
性交痛や挿入困難では、必ずしも「骨盤底筋を鍛える」ことが正解とは限りません。
尿もれなどでは骨盤底筋トレーニングが有効なことがありますが、骨盤底筋が過緊張になっている場合は、状態によって「緩める」「力を抜く」「痛みへの不安を減らす」という視点が大切になることもあります。スイミングや乗馬などで過度に骨盤底筋を鍛えている方は、意識してゆるめることをおすすめします。
「腟が狭くなった」と感じる場合は、乾燥やGSMだけでなく、骨盤底筋群の緊張や痛みへの不安も含めて考えることが大切です。
潤滑剤を使っても痛いときに考えられる主な原因まとめ
潤滑剤を使っても性交痛が続く場合、原因は一つとは限りません。複数の要因が重なっていることもあります。
考えられる主な原因には、次のようなものがあります。
- 潤滑剤の量が足りない
- 性交中に潤滑剤が乾いて摩擦が増えている
- 潤滑剤の成分や使用感が粘膜に合っていない
- 腟や外陰部が乾燥している
- 更年期・閉経後の低エストロゲン状態に伴う腟粘膜の萎縮・乾燥・柔軟性低下(GSM)
- 腟入口部や外陰部の炎症
- 感染症
- 皮膚トラブル
- 性交への不安や緊張
- 骨盤底筋群の過緊張
- 子宮、卵巣、骨盤内の病気
- 性交時の姿勢、深さ、スピード、刺激の強さ
痛みの場所によって、考えられる原因
| 痛みの場所・タイミング | 考えられる背景 |
|---|---|
| 腟の入口が痛い場合 | 外陰部や腟入口部の乾燥、炎症、皮膚トラブル、GSM、骨盤底筋群の緊張などが関係することがあります。 |
| 腟の奥が痛い場合 | 子宮、卵巣、骨盤内の病気、性交時の姿勢や深さ、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫などが関係することもあります。 |
| 性交後にヒリヒリする場合 | 摩擦による微小な傷、腟粘膜の乾燥、GSM、炎症などが考えられます。 |
| 性交後に出血がある場合 | とくに閉経後の出血や繰り返す出血がある場合は、自己判断せず婦人科で確認することが大切です。 |
セルフケアで見直せること
潤滑剤を使っても性交痛がある場合、まずセルフケアとして見直せることもあります。
ただし、痛みが強い場合や、出血、ただれ、できもの、おりものの異常などがある場合は、セルフケアで様子を見すぎず、婦人科に相談しましょう。
セルフケアとして見直せることは、次の通りです。
- 刺激の少ない潤滑剤を選ぶ
- しみる、ヒリヒリする製品は無理に使わない
- 必要に応じて性交中に潤滑剤を追加する
- 痛みを感じたら無理に続けない
- 腟や外陰部の保湿ケアを検討する
- 洗いすぎを避ける
- 丁寧に洗う
- 日頃のデリケートゾーンのお手入れをまめにする
- デリケートゾーン専用ではない製品を使わない
- 下着やナプキンによるムレ、摩擦を減らす
- 性交時の姿勢や深さ、スピードを調整する
- パートナーに痛みの有無を伝える
チェックポイント
特に大切なのは、痛みを我慢して性交を続けないことです。
痛みを我慢して続けると、腟や外陰部に傷がつくだけでなく、「また痛いかもしれない」という不安が強まり、骨盤底筋群の緊張につながることがあります。その結果、さらに痛みを感じやすくなる悪循環に入ることがあります。
セルフケアで改善する場合もありますが、潤滑剤を変えても痛い、保湿をしても痛い、性交のたびに痛みを繰り返すという場合は、婦人科で原因を確認することをおすすめします。
婦人科に相談した方がよいサイン
性交痛は、婦人科で相談してよい症状です。特に、次のような場合は婦人科での相談を検討してください。
- 潤滑剤を使っても毎回痛い
- 痛みが続く、または繰り返す
- 性交後に出血する
- 閉経後に出血がある
- 外陰部に潰瘍がある
- 腟の入口や奥に強い痛みがある
- ヒリヒリ感、しみる感じ、かゆみが続く
- 外陰部や腟まわりにただれがある
- おりものの色、量、においが変化している
- できもの、しこり、腫れがある
- 腟が狭くなったように感じ、挿入が難しい
- 性交が怖くなっている
- パートナーとの関係や生活に影響している
早めの受診を検討したい症状
特に、閉経後の出血、性交後の出血が続く場合、強い痛み、急な悪化、できもの・しこり・ただれ、強い悪臭を伴うおりもの、発熱感や下腹部痛がある場合は、早めの受診が大切です。
「この程度で婦人科に行ってよいのか」と迷う方も少なくありません。しかし、性交痛や腟の乾燥、濡れにくさ、挿入時の痛みは、婦人科で相談できる症状です。
婦人科ではどのように原因を確認する?
婦人科では、まず問診で痛みの状況を確認します。
たとえば、次のような内容を伺います。
- いつから痛みがあるか
- 性交のどのタイミングで痛むか
- 入口が痛いのか、奥が痛いのか
- 性交中だけか、性交後も痛みが残るか
- 出血があるか
- おりものの変化があるか
- ヒリヒリ感、かゆみ、灼熱感があるか
- 潤滑剤や保湿剤を使っているか
- 更年期症状や尿トラブルがあるか
- 過去の婦人科疾患、手術歴、出産歴
- 性交への不安や挿入困難があるか
チェックポイント
必要に応じて、視診、内診、超音波検査、おりもの検査、感染症検査、子宮頸がん検査などを行うことがあります。
ただし、すべての方に同じ検査を行うわけではありません。症状、年齢、出血の有無、痛みの場所、診察時の状態に応じて、必要な確認を行います。
性交痛の原因には、保険診療で対応できるものと、自費診療を含めて検討するものがあります。たとえば、感染症や炎症、皮膚トラブル、子宮や卵巣の病気が疑われる場合は、まず必要な検査や治療を行います。洗浄剤や保湿剤は保険診療では、カバーされません。
そのうえで、GSMや腟の乾燥、腟粘膜の萎縮、性交痛に対して、保湿ケア、局所ホルモン療法、腟レーザー治療などの選択肢を検討することがあります。
婦人科受診は、いきなり治療を決める場ではありません。まずは痛みの原因を確認し、症状やご希望に合わせて、必要なケアや治療を一緒に考えていきます。
当院で相談できる治療・ケアの選択肢
白金高輪海老根ウィメンズクリニックでは、性交痛、腟の乾燥、GSM、更年期以降のデリケートゾーンの不調についてご相談いただけます。
性交痛の原因は一つではありません。腟の乾燥、GSM、炎症、感染、皮膚トラブル、骨盤底筋群の緊張、痛みへの不安、子宮や卵巣の病気など、さまざまな要因を確認しながら、症状に応じた対応を検討します。
当院で相談できる主な選択肢には、次のようなものがあります。
| 選択肢 | 内容 |
|---|---|
| 診察・検査 | 問診、診察、必要に応じた検査を行い、痛みの原因を確認します。 |
| 保険診療での治療 | 感染症や炎症、外陰部や腟まわりの皮膚トラブルなどがある場合は、状態に応じて必要な治療を行います。 |
| ホームケア | 清潔ケア、保湿ケア、皮膚再生、腟内環境改善など、日常的なケアを見直します。 |
| 潤滑剤・保湿ケアの見直し | 潤滑剤の使い方や、腟・外陰部の保湿ケアについて確認します。 |
| GSM治療・局所ホルモン療法 | GSMや腟の乾燥、萎縮性変化が関係している場合に、症状やご希望に応じて検討します。 |
| 腟レーザー治療モナリザタッチ | 腟や外陰部の不調に対する自由診療の選択肢の一つです。診察結果やご希望に応じて検討します。 |
| 性交痛外来 | 性交痛の場所、症状、背景を確認し、その方に合った治療やケアを考えます。 |
| オンライン診療・来院相談 | まず相談したい方はオンライン診療、検査や治療を希望する方は来院相談をご検討いただけます。 |
モナリザタッチは、腟や外陰部の不調に対する自由診療の選択肢の一つです。
すべての方に必要な治療ではなく、症状、診察結果、ご希望に応じて検討します。
また、ホームケアや保湿ケア、潤滑剤の見直しで対応できる場合もあります。一方で、症状が続く場合、出血がある場合、痛みが強い場合は、まず原因を確認することが大切です。
性交痛は、我慢するものではありません。
- 潤滑剤を使っても痛い
- 腟が狭くなったように感じる
- 気持ちはあるのに濡れにくい
- 性交が怖くなってきた
このようなお悩みがある方は、一度婦人科でご相談ください。
性交痛・GSM・腟の乾燥でお悩みの方へ
潤滑剤を使っても痛みが続く場合、原因は一つとは限りません。性交痛外来では、痛みの場所や症状、腟・外陰部の状態、GSMの可能性などを確認しながら、お一人おひとりに合った治療やケアを検討します。
まとめ|潤滑剤を使っても痛い性交痛は、婦人科で相談できます
潤滑剤を使っても性交痛が続く場合、原因は単なる潤滑不足だけとは限りません。腟の潤いは、性的興奮だけでなく、血流、腟粘膜の状態、女性ホルモン、体調、緊張、不安などに影響されます。
更年期以降はエストロゲン低下により、腟や外陰部が乾燥しやすく、粘膜が薄くなり、刺激に弱くなることがあります。GSMが関係している場合は、潤滑剤で滑りを足しても、腟粘膜の萎縮や柔軟性低下、痛みが残ることがあります。
また、潤滑剤の種類や成分が合わない場合、性交中に滑りが悪くなる場合、骨盤底筋群の緊張がある場合にも、痛みが続くことがあります。
濡れにくいことは、気持ちや愛情の問題とは限りません。快感やオーガズムがあっても、腟の潤いが十分に起こらないこともあります。
性交痛を我慢して続ける必要はありません。潤滑剤を使っても痛みが続く場合、性交後に出血する場合、腟が狭くなったように感じる場合、性交が怖くなっている場合は、婦人科で原因を確認し、ご自身に合ったケアや治療を相談しましょう。
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白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
産前産後から更年期まで、女性のライフステージに寄り添う診療と情報発信に取り組んでいます。性交痛、外陰部・腟まわりの痛み、デリケートゾーンの違和感など、相談しづらいお悩みにも丁寧に対応しています。



