「骨密度が低い」と言われた40〜50代・産後の女性へ|検査はどこで受ける?数値の見方と放置リスクを女医が解説。
更新日:2025.12.06
健診や人間ドックの結果が届き、
封を開けてみると「骨密度が低い」「要精密検査」の文字。
「まだ若いと思っていたのに、まさか私が?」
「特に痛みもないのに、本当に病院に行かないといけないの?」
そんな戸惑いや不安を感じていませんか?
あるいは、出産後から続く腰や背中の痛みに、
「もしかして骨が弱くなっているのでは……」
と人知れず悩んでいるママもいるかもしれません。
「骨のことは整形外科?」
と思う一方で、更年期や産後の不調も重なっていると、どこに相談すればよいか分からなくなってしまうものです。
この記事では、白金高輪海老根ウィメンズクリニックが、女性の身体の専門家としての視点から以下のことを分かりやすく解説します。
- 骨密度が低いと何が問題なのか(放置するリスク)
- 「DEXA法」など、信頼できる検査はどこで受けられるか
- 手元の検査結果(YAM・Tスコア)の正しい見方
- 40代〜50代、産後の女性が今すぐ始めるべき対策
当院では、「骨」単体の数値を見るだけでなく、骨を支える「筋肉(骨盤底筋)」や、将来も美しく動ける身体づくりを含めたトータルサポートを行っています。
「骨粗鬆症の予防=将来への美容・健康投資」と捉え、前向きに対策していきましょう。
目次
こんな「骨密度が低い」不安はありませんか?
「骨密度」に関する悩みは、年齢やライフステージによってさまざまです。
当院にいらっしゃる患者様からも、よくこのようなご相談をいただきます。
健診で指摘された40〜50代の方
「D判定(要精密検査)が出たけれど、自覚症状がなくてピンとこない」
「整形外科に行くほど痛いわけではないし、大げさにしたくない」
「サプリメントを飲めば治るのか、病院に行くべきか迷っている」
産後、腰痛や背中の痛みが続く方
「赤ちゃんを抱っこすると背中がズキズキ痛む」
「授乳中だからカルシウムが不足している気がして不安」
「整体に行っても痛みがぶり返す。骨に異常があるのでは?」
更年期症状も気になっている方
「生理不順やホットフラッシュがあり、これって骨密度とも関係ある?」
「婦人科系のことと骨のこと、あちこちの病院に行くのが大変」
CHECK POINT
もし、これらに一つでも当てはまるなら、それは体が発している「ケアが必要なサイン」かもしれません。ここからは、なぜ骨密度が下がるのか、放置するとどうなるのかを整理していきましょう。
骨密度が低いとどうなる?放置すると起こりうること
骨密度が低い状態とは、簡単に言えば「骨の中身がスカスカになり、もろくなっている状態」のことです。
健康な骨は中身が詰まっていますが、密度が下がるとヘチマや軽石のように空洞が増え、強度が失われてしまいます。
怖いのは「いつの間にか骨折」と「寝たきりリスク」
「骨折」というと、高いところから落ちたり、激しく転んだりした時に起こるものだと思っていませんか?
骨密度が著しく低下していると、以下のような「脆弱性(ぜいじゃくせい)骨折」のリスクが高まります。
- くしゃみをしただけ、布団を持ち上げただけで背骨がつぶれる(いつの間にか骨折)
- 家の中でつまずいて手をついただけで手首が折れる
- 立った高さから転んだだけで、脚の付け根(大腿骨)が折れる
- ものを拾った拍子にあばら骨が折れる
放っておくとどうなる?
適切な治療をせずに放置すると、次のような未来につながる可能性があります。
・体型の変化
背骨がつぶれて背中が丸くなる、身長が縮む。
・慢性的な痛み
腰や背中の痛みが一生続く。
・将来の寝たきり
高齢になって大腿骨を骨折すると、そのまま要介護状態になるリスクが非常に高い。
今すぐ受診が必要なサイン
特に以下の症状がある場合は、すでに骨折が起きている可能性があります。ためらわずに受診してください。
・急に腰の痛みが出た(ぎっくり腰だと思っていたが治らない)
・ちょっと背中が痛い
・ここ数年で身長が2cm以上縮んだ
怖がらせてしまいましたが、これらは非常によくあることです。
骨密度が低下する時期から適切な栄養と生活、運動習慣により、これらのリスクは大幅に減らすことができます。
女性はなぜ骨密度が下がりやすい?ライフステージ別に解説
なぜ、男性に比べて女性の方が圧倒的に「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」になりやすいのでしょうか。 その鍵を握っているのが、女性ホルモン「エストロゲン」です。
エストロゲンには、「骨を作り出し、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ(骨を守る)」という重要な働きがあります。そのため、女性ホルモンの変動と骨密度は密接に関係しています。
10〜20代:骨の“貯金”を作る時期
一生のうちで骨量がピークになるのは20歳頃です。
この時期にしっかり「骨の貯金」を作れたかどうかが、将来の骨密度を左右します。この時期の骨密度の獲得が、美しい立ち姿を保った痛みの少ない生涯を過ごすためには重要です。
しかし、この時期に過度なダイエットや無月経により十分なエストロゲンが得られないと、骨量が蓄えられず、40代以降に影響が出ることがあります。
30〜40代:仕事・子育て・ダイエットで骨ケアが後回しになる時期
本来は骨量が安定している時期ですが、近年、日本女性がやせ型になっており、骨密度を10代で十分に獲得できていない女性が増えていることから、骨量減少症の女性が増えています。
また、生理不順や月経困難症治療で10代からのピルを長期服用する機会が増えており、今後若年からの骨密度の測定が必要と思われます。
妊娠・授乳期:赤ちゃんへのカルシウム供給で一時的に骨密度が低下
妊娠中や授乳中は、赤ちゃんにカルシウムを届けるため、食事から十分なカルシウムが摂取できない場合、母体の骨からカルシウムが溶け出し赤ちゃんにカルシウムが移行します。さらに授乳中はエストロゲンの分泌が抑えられているため、骨密度が減少します。
断乳後6か月経過するとともに母体血液中の電解質バランスが回復し、徐々に骨密度が回復していきますが、もともとの骨量が少ない方や、栄養状態が悪い方は、カルシウムやビタミンDの摂取と日光浴と運動をお勧めいたします。
40〜50代・閉経前後:エストロゲン低下で骨密度が急降下する時期
ここが最も注意すべき時期です。
閉経(日本人平均約50歳)の前後10年間、いわゆる更年期に入ると、エストロゲンの分泌が急激に変化するとともに骨密度が激減します。
CHECK POINT
「守り神」であったエストロゲンがいなくなることで、ブレーキが壊れたように骨からカルシウムが溶け出し、骨密度が急降下します。この時期にエストロゲンを保つホルモン補充療法が非常に骨塩維持に効果を発揮します。
「今まで健康だったのに、急に数値が悪くなった」というのは、このホルモンの変化が原因であることがほとんどです。
骨密度検査はどこで受ける?健診・整形外科・婦人科の違い
「骨密度が低い」と言われたとき、あるいは不安なとき、骨密度検査はどこで受けるのがよいのでしょうか。 インターネットで検索すると「整形外科」が多く出てきますが、実は目的によって選ぶべき場所が異なります。
・健診センター・自治体検診での骨密度検査
多くの自治体検診や簡易的な人間ドックで行われているのは、かかとや手首に超音波をあてる検査(QUS法など)です。
これらは手軽ですが、あくまで「スクリーニング(ふるいわけ)」です。
ここで「低い」と言われた場合は、一度、医療機関でDEXA法などの精密検査を受けることをおすすめします。
・整形外科での骨密度検査
骨折して痛みが強い場合や、すでに手足のしびれなどがある場合は、整形外科が第一選択です。
腰椎や大腿骨のレントゲン撮影と合わせて、専門的な診断および治療が受けられます。
・婦人科+女性内科で相談するメリット
当院のように、婦人科と女性内科を併設しているクリニックを選ぶメリットは、「骨だけでなく、女性ホルモンや全身の状態をトータルで診られる」点にあります。
ただし、高価な医療機器のため、DEXA法を行える施設は限られております。
検査施設を決定する場合、その点に注意してください。
・更年期世代の方
骨密度減少は更年期障害の一つです。
他の更年期障害の程度と骨密度の結果を総合的に判断して、治療を行うことができます。
・生理不順や無月経、低体重の方
無排卵によるエストロゲンレベルの低下が骨密度に影響している場合があります。
骨量低下の原因を精査することにより、骨粗鬆症の治療が可能となります。
・甲状腺疾患、膠原病や腎疾患による長期ステロイド投与された方
骨密度低下の原因となる他の内科的疾患をコントロールし、原因を明らかにして治療法を決定します。
CHECK POINT
「骨も心配だけど、最近体調も変化してきた」という40〜50代女性には、総合的な治療が必要ですので、女性内科での受診をおすすめします。
妊娠中・授乳中の骨密度検査について
妊娠中は、原則としてX線を使用する検査(DEXA法)は行いません。
妊娠中に骨密度を評価して、食事療法を行うことは非常に重要なことですので、超音波検査法(QUS法など)で測定します。
骨密度検査の種類と、当院で行うDEXA検査の流れ
「精密検査」と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、骨密度検査の方法(骨密度検査方法)は意外とシンプルで、痛みもなく短時間で終わります。
主な骨密度検査の種類
1.超音波(QUS)法
かかとなどを測定。
X線を使わないので妊婦さんでも検査可能ですが、精度の面では簡易的です。
2.MD法
手の骨をレントゲンで撮影する方法。
簡便ですが、骨粗鬆症の確定診断にはあまり用いられません。
3.DEXA(デキサ)法
骨粗鬆症の診断における「ゴールドスタンダード(標準)」とされる方法です。
微量のX線を使い、骨折しやすい「腰椎(腰の骨)」と「大腿骨頸部(太ももの付け根)」の密度を直接測定します。
当院で行うDEXA検査の特徴

※当院のGE社製のDEXA(DXA)測定装置
白金高輪海老根ウィメンズクリニックでは、専門病院や大学病院などでも導入されているGE社製のDEXA(DXA)測定装置を導入しています。
ガイドラインで推奨されている「腰椎」と「大腿骨」の2箇所を正確に測定することで、より確実な診断と、今後の骨折リスクの予測が可能になります。
検査当日の流れ
1.受付・問診
現在の症状や、生理の状況、生活習慣などをお伺いします。
2.検査(DEXA)
ベッドに横になっていただくだけです。痛みはありません。
着衣のまま(金具のない服であれば)検査可能で、所要時間は約5〜10分程度です。
3.結果説明
当日すぐに結果が出ます。
医師がモニターを見ながら、数値の意味を分かりやすく解説します。
骨密度検査の費用はどのくらい?
骨粗鬆症が疑われる症状や所見があり、医師が必要と判断した場合には、骨密度検査は健康保険の適用となります。3割負担の方で自己負担は1350円程度です(※別途、初診料や診察料などがかかります)。
一方、「健診で気になったので、自費で一度きちんと調べておきたい」という場合は、自費診療(ドック)としての検査も可能です。 費用は医療機関や検査内容によって異なりますので、詳しくは受診前にお問い合わせください。
検査結果の見方:YAM・Tスコア・Zスコアと正常値の目安
お手元の検査結果や、これから受け取る結果用紙には、専門的な数値が並んでいます。 ここでは「骨密度の数値の見方」を、YAM・Tスコア・Zスコアに分けて、重要なポイントを3つに絞って解説します。
YAM(若年成人平均値)とは?
最も重要なのが「YAM(ヤム)値」です。
これは「Young Adult Mean」の略で、「骨の強さがピークである20〜44歳の健康な若者と比べて、あなたの骨は何%あるか」を示しています。
- 80%以上:正常範囲(今のところ安心ですが、維持が大切)
- 70〜79%:骨量減少(骨密度が低下し始めています。要注意)
- 70%未満:骨粗鬆症(治療を検討すべきレベルです)
Tスコアの見方
YAM値を別の指標で表したものがTスコアです。
「0」を平均とし、マイナスになるほど骨密度が低いことを示します。
- -1.0以上:正常
- -1.0 〜 -2.5:骨量減少
- -2.5以下:骨粗鬆症
Zスコアが役立つ場面
Zスコアは、「あなたと同じ年齢の人の平均値と比べてどうか」を見る数値です。
同年代と比較して極端に低い場合は、加齢や閉経以外の原因(甲状腺の病気や薬の影響など)による「二次性骨粗鬆症」の可能性も考えます。
検査結果シートのどこを見ればよい?
用紙にはたくさんのグラフや数字がありますが、まずは「腰椎」と「大腿骨」の「YAM値(%)」を探してください。 ここが70%を切っているかどうかが、治療を検討する一つの大きな目安になります。
「骨密度が低い」と言われたら何をすべき?受診・治療までのステップ
「検査結果が悪かった」と落ち込む必要はありません。
早く分かったということは、それだけ早く対策が打てるということです。 明日からできる具体的なアクションを整理しました。
Step1:健診結果を整理する
受診の際は、健診結果(数値が書かれた用紙)を必ず持参しましょう。
「いつ」「どの部位を」「どの方法(超音波かDEXAか)で」測ったかは、医師にとって重要な情報です。
Step2:自分のリスク要因をチェックする
問診でスムーズに伝えられるよう、以下の項目をチェックしておきましょう。
- 閉経の時期(または生理不順の有無)
- 妊娠・出産・授乳の経験
- ご家族(特に母親)に、背中が曲がったり骨折した人がいるか
- ステロイド薬の服用歴、糖尿病や甲状腺疾患、透析の有無
- ダイエットの既往歴
- 子どものころからの食事内容
Step3:どの診療科で相談するか決める
- 骨折や激痛がある → 整形外科へ
- 更年期症状、生理不順、産後の不調など「女性特有の悩み」も併せて相談したい → 女性内科・婦人科へ
Step4:再検査・治療方針を一緒に決める
簡易検査で指摘された方は、まずDEXA法で「本当の骨密度」を測定します。
その結果に基づき、食事や運動で様子を見るか、お薬による治療を始めるか、医師と一緒に相談して決めましょう。一人で悩まず、専門家を頼ってください。
40〜50代・産後の女性が気をつけたい骨密度のサインと対策
40〜50代で骨密度が低いと言われた方へ
この年代での骨密度低下は、閉経によるエストロゲンの減少が大きく関わっています。
もし「ホットフラッシュ」や「イライラ」「不眠」などの更年期症状もある場合は、骨のケアと同時にホルモン補充療法を行うことで、QOL(生活の質)が劇的に改善することがあります。
妊娠・授乳期・産後の骨密度
「産後、ボロボロになった気がする」と感じるママは多いですが、授乳終了後に月経が再開し、十分な栄養の摂取と睡眠により、骨密度は徐々に回復することが多いです。
しかし、極端なダイエットをしたり、次の妊娠までの期間が短かったりすると、回復が追いつかないこともあります。 授乳中はカルシウムを意識して摂り(小魚、大豆製品、牛乳など)、無理のない範囲で日光を浴びる散歩などを心がけましょう。
産後の腰痛・背中の痛みと「妊娠授乳関連骨粗鬆症」
ごく稀ですが、妊娠後期から産後にかけて、背骨が押しつぶされてしまう「妊娠後骨粗鬆症」を発症する方がいます。
「抱っこのしすぎによる筋肉痛」だと思っていたら圧迫骨折だった、というケースもあります。
「じっとしていてもズキズキ痛い」
「体を起こせないほど痛い」
場合は、我慢せずに早めに医療機関を受診してください。
当院で行う骨粗鬆症・骨密度低下の治療とフォロー体制
白金高輪海老根ウィメンズクリニックでは、患者様のライフスタイルや希望に合わせた、無理のない治療プランをご提案しています。
生活習慣の見直し(食事・運動・日光)
いきなり強い薬を使うのではなく、まずは基本の「食事・運動・日光浴」のアドバイスを行います。
ビタミンDやカルシウムの摂取方法、骨に刺激を与える適度な運動や日光浴など、続けられる方法を一緒に考えます。
女性ホルモンを整える治療
女性内科・婦人科ならではのアプローチとして、必要に応じてHRT(ホルモン補充療法)や、骨を守りつつホルモンバランスを整えるお薬(SERM)などを選択肢に入れることができます。
「骨粗鬆症の予防」と「更年期症状の改善」を同時に目指せるのが大きなメリットです。
骨を守る薬物療法
骨密度が著しく低い場合や、骨折リスクが高い場合は、骨を壊す細胞の働きを抑える薬(ビスホスフォネート製剤やデノスマブなど)や、骨を作るのを助ける薬を使用します。
月1回の内服、半年に1回の注射など、ライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
妊娠を希望している方・妊娠中の方への配慮
将来の妊娠を希望されている方には、体内に長く残らないお薬を選ぶなど、慎重に薬剤選択を行います。
妊娠中・授乳中は、基本的にビタミン剤などの服用が中心で、お薬は使わず、栄養指導を中心としたサポートを行います。
定期フォローの大切さ
骨密度は「治療したらすぐ上がる」ものではありません。
しかし、「下がり続けるのを食い止める」ことは十分に可能です。
当院では、半年〜1年に1回の定期的なDEXA検査と血液検査を行い、治療の効果を確認しながら、長く健康な骨を保つための伴走をいたします。
女性ホルモンや甲状腺の状態も合わせてチェックしたい方は、当院の女性内科のページもご覧ください。
骨密度だけじゃない?更年期・産後の「筋肉・デリケートゾーン」もケア
骨密度が低下しているとき、体の中では同時に「筋肉の減少」や「粘膜の萎縮」が進んでいることが少なくありません。
これらはすべて、加齢や女性ホルモン(エストロゲン)の低下、産後のダメージという共通の原因を持っています。
「骨を守るには、骨を支える筋肉が必要」
「骨盤周りの筋肉が弱ると、骨格が歪み、見た目の美しさも損なわれる」
当院は「女性内科・婦人科」だからこそ、骨の治療と並行して、人に言いづらいお悩みも医療機器を用いてサポートすることが可能です。 (※エムスカルプト・エムセラ・モナリザタッチはいずれも保険適用外の自費診療です。)
運動不足や筋力低下が気になる方へ(エムスカルプト)
骨を守るためには、骨を支える「筋肉」も重要です。
「運動しなきゃいけないけど、腰が痛くてできない」
「産後でお腹の力が戻らない」
という方には、寝ているだけで効率的に筋肉を鍛えることを目指せる医療痩身機器「エムスカルプト」の活用もご提案しています。
尿漏れ・お湯漏れ・骨盤底筋の緩み(エムセラ)
咳やくしゃみで尿が漏れる、産後の緩みが気になる……
それは「骨盤底筋」が弱っているサインかもしれません。
服を着たまま座るだけで骨盤底筋を鍛えられる「エムセラ」は、骨密度検査(DEXA)と同じ日に受けて帰られる方も多い、当院でもご相談の多い治療です。
デリケートゾーンの乾燥・痛み・違和感(モナリザタッチ)
エストロゲンが低下すると、骨だけでなく膣などの粘膜も薄く弱くなります(萎縮)。
「更年期に入ってからヒリヒリする」
「性交痛がある」
といったお悩みには、痛みの少ないレーザー治療「モナリザタッチ」で、潤いや弾力の改善を目指すケアが可能です。
「骨のことだけで受診していいのかな?」と思わず、女性特有の身体の変化について、どうぞまるごとご相談ください。
よくある質問(Q&A)
最後に、診察室でよく聞かれる質問にお答えします。
Q:骨密度検査は何歳から受けるべきですか?
A: 閉経を迎える50歳前後が目安ですが、40歳を過ぎたら一度受けて自分の「ベースライン(基準値)」を知っておくことをおすすめします。また、無月経の期間があった方や、極端なダイエット経験がある方は、20〜30代でも一度チェックしておくと安心です。
Q:どのくらいの頻度で骨密度検査を受けるとよいですか?
A: 骨密度が正常な方は数年に1回でも構いませんが、骨量減少(予備軍)の方や治療中の方は、半年〜1年に1回が目安になります。経過や治療効果を判定するためです。
Q:妊娠中でも骨密度検査は受けられますか?
A: X線を使うDEXA検査は、赤ちゃんへの影響を考慮して原則行いません。どうしても必要な場合は、X線を使わない超音波検査を行うこともありますので、医師にご相談ください。
Q:骨密度検査だけ、自費で受けることはできますか?
A: はい、可能です。当院では自費診療(ドック)としての骨密度検査も承っております。料金等の詳細はクリニックまでお問い合わせください。
Q:一度下がった骨密度は元に戻りますか?
A: 若い頃のピーク時まで完全に戻すことは難しいですが、治療によって数%〜10%程度改善することはよくあります。何より大切なのは「これ以上下げないこと」と「骨の質を良くして骨折を防ぐこと」です。
一人で悩まず、まずは「自分の骨の状態」を知ることから
「骨密度が低い」と言われたとき、それは決して「もう手遅れ」という意味ではありません。
「今からケアを始めれば、将来の骨折や寝たきりを防げますよ」という体からのメッセージです。
特に40代〜50代、そして産後の女性は、ホルモンバランスの変化により骨の状態が揺らぎやすい時期です。
だからこそ、整形外科的な視点だけでなく、女性の体全体を診ることができるクリニックでのケアが役立ちます。
白金高輪海老根ウィメンズクリニックでは、女性医師とスタッフが、あなたの不安な気持ちに寄り添い、丁寧な検査と説明を行います。
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健診で骨密度が低いと言われて不安な方
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40〜50代で、将来の骨折リスクが気になる方
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妊娠・産後、更年期と骨の状態をまとめて相談したい方
まずは一度、お気軽にご相談ください。
あなたの「骨の健康」を守るパートナーとして、私たちがサポートいたします。
ご予約について
予約制となっております。
【土日祝日も診療】全ての医師やスタッフは女性です。ご安心してご来院ください。
平日受診できない方に通院していただきやすいよう、毎朝8時30分から診療を受け付けています。
※最新の診療情報は「お知らせ」よりご確認ください
オンライン診療も対応しておりますので遠方の方やご来院が難しい方は是非ご利用ください。
オンライン診療も実施中
白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。




