妊娠中や産後の頻尿・尿漏れの原因と治療法を解説。
更新日:2024.01.31
妊娠中の頻尿・尿漏れ
妊娠初期より、トイレが近い気がするという方は多いです。
理由は、膀胱という尿の袋の背中側に子宮があり、その子宮が妊娠が進むにつれて大きくなり、膀胱が上方に引き伸ばされ違和感を感じる方が少なくありません。
妊娠後期になるとさらに大きくなった子宮で膀胱が圧迫され、頻尿、尿漏れの症状が出ることがあります。時には、破水と見分けがつかない場合もあります。
出産後約1~2カ月経ちますと、子宮が元の大きさに戻り、こういった症状が出なくなる方が多いのですが、中には分娩により骨盤底筋群が緩み、その後も頻尿・尿漏れの症状に悩む方もいらっしゃいます。
そんな時は、一度、当院に受診がおすすめです。
尿漏れの治療
膀胱炎等の病的な原因がないか検査をしてから、尿道周囲の組織のゆるみに対するアプローチとしてのモナリザタッチ、骨盤底筋の強化による尿失禁治療の高密度焦点式磁器を使用したエムセラなどをご紹介させていただきます。
40代、50代と年齢を重ねると症状はさらに強くなり、尿漏れパットでのこすれによる外陰炎も悪化するので、早めに筋肉を鍛え始めましょう。
ご希望の方は産婦人科でご予約をお取りください。
CHECK!
尿失禁とは
頻尿・尿漏れは、医学的には「尿失禁」と呼び、尿がもれるのをコントロールできない状態を指します。
健康な女性であっても、尿もれの経験がある方は40%以上にのぼります。女性は男性よりも尿道が短いこと、排尿に関係する骨盤態底筋群が女性ホルモンからの影響を受けること、妊娠・出産にてこの骨盤底筋群が緩むことなど、生涯を通して男性よりも尿もれが起きやすいのです。
尿もれにより自信を失ってしまったり、日常生活に制限が出てしまったりと、自分らしく暮らすことができないのはかなしいこと。当クリニックでは、女性が心身ともに生き生きと暮らすための尿もれに関するトータルサポートを目指しております。
尿失禁の原因
骨盤底筋が充分に機能することにより、私たちの排泄はコントロールされています。
しかし、老化、出産、閉経などの様々な原因により、骨盤底筋が弛み機能が低下することで尿失禁が発生することが知られています。尿失禁を改善するためには、骨盤底筋を意識的に強化しなければなりません。
ただ、日常で自分の骨盤底筋を正確にとらえトレーニングすることは難しく、多くの人は挫折します。つまり、尿失禁には骨盤底筋のトレーニングが必要と誰しもが理解しているのに現実的にはそれを行えないのです。
重度の尿もれであれば手術による治療を行うこともありますが、軽度の尿もれの方や合併症のため手術ができない方、手術後の再発の方などは手術適応も難しく、多くの女性が頻尿によるトラブルに頭を抱えています。
診療のご案内
ちょっと言いにくいお悩みかもしれません。 お気軽に一般婦人科外来にご相談にいらしてください。
担当医師は全て女性になります。
当クリニックでは、LINEドクターを使ったオンライン診療も受け付けております。
時間がない・遠方にいる等、ご来院が難しい方はオンライン診療をご利用下さい。
※土日祝日も診療しています。
白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。