妊産婦死亡について
更新日:2021.09.19
妊産婦死亡の言葉は、総合周産期母子医療センターの病棟医長をしていた私にとっては、とても気になる言葉です。
私が病棟医長をしていた時には、妊産婦死亡となる妊婦さんはおりませんでいたが、どんなに必死になっても救うことができないことがある周産期医療。
高度周産期医療に携わっていない今でも、目が離せません。
平成22年から24年の妊産婦死亡登録事業報告を読みました。
全死亡153例中21例 (14%) が脳出血が原因とのこと。
妊娠高血圧症候群とHELLP症候群で11人。
以前血圧管理と言えば、降圧剤。
でも、開業した今思うことは、血圧が上がらない生活指導、食生活指導。
やっぱり、母親学級のお料理教室。頑張ってもらおう。
妊婦のお休みは大切だなあ。
白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。