第8回婦人科形成研究会に参加して
更新日:2026.06.06
今回のテーマ
・福山千代子先生
「デリケートゾーンの三大悩みの一つ 黒ずみの当院での治療」
・二宮典子先生
「女性泌尿器科医のデバイス使い分け術 ~女性器のミカタ~」
福山先生のご講演では、デリケートゾーンのお悩みとして特に多いものに、「におい」「かゆみ」「黒ずみ」があることが紹介されました。
黒ずみの原因としては、炎症性色素沈着、ホルモンバランスの変化、摩擦、遺伝的要因、アンダーヘアの不適切な処理、加齢、妊娠などが挙げられます。今回は、主にピーリング治療について学ばせていただきました。
私自身、最近特に気になっているのが、セルフケアによる摩擦の問題です。何度もシェービングを繰り返すことで色素沈着が起こったり、黒ずみを気にするあまり刺激の強い洗浄を続けてしまい、かえって外陰部の状態を悪化させてしまう方もいらっしゃいます。
当院では、ウォーターピーリング、エレクトロポレーション、フォトシルクなどを組み合わせながら、患者様お一人おひとりに合わせた治療をご提案しております。
続いて二宮典子先生からは、GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)を中心とした性交痛や膣乾燥に対する治療についてご講演いただきました。
女性泌尿器科医の視点から見ても、数多くのエビデンスが蓄積されているモナリザタッチは、非常に有力な治療選択肢であるとのお話がありました。また、近年注目されているMPPS(筋筋膜性骨盤疼痛症候群)についても学ぶことができました。
特に印象的だったのは、泌尿器科医であっても内診技術が非常に重要であるという点です。婦人科と泌尿器科では共通する視点もあれば、それぞれ異なる視点もあり、新たな知見を数多く得ることができました。
そして今回、理事長の佐野仁美先生より、婦人科形成研究会が今後「日本婦人科形成学会」へと発展していく予定であることが発表されました。
女性のQOL向上に寄与するこの分野は、今後ますます発展していくことでしょう。私自身も理事の一人として、女性の健康と幸せに貢献できるよう、引き続き学びを深めていきたいと思います。
日々進歩する医療を学び続け、その知見を患者様へ還元することこそが、私たち医療者の使命です。今回の学びも、明日からの診療にしっかり活かしてまいります。
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白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。



