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院長ブログ

なぜ私は更年期以降の女性のための「性交痛外来」を始めたのか

更年期以降の性交痛外来を開設した理由を、今日は少し個人的なお話も交えながら書いてみたいと思います。

私は長い間、「アンチエイジング」という言葉をあまり使わないようにしてきました。

もちろん、若々しく健康でいたいという気持ちは誰にでもあります。
でも、年齢を重ねることは自然なことです。

どこかで私は、「年齢に抗う」という考え方に少し違和感を持っていました。
そして正直に言うと、「更年期」という言葉にも少し抵抗がありました。

更年期というと、何となく
老いていく
女性としての役割が終わる
といったイメージがつきまといます。

私自身も、そのような変化が少し怖かったのだと思います。

診療を続ける中で気づいた「老化」と「痛み」の関係

しかし、診療を続ける中で気づいたことがあります。

それは、老化とは、見た目の変化だけではなく、「痛み」が増えてくることなのだということです。

関節が痛くなる。
腰が痛くなる。
肩が痛くなる。

そして女性の場合は、性交時に痛みが出る
これもまた、加齢によって生じる大切な症状の一つです。
ところが、この痛みについて相談できる場所は、驚くほど少ないのです。

「年齢だから仕方ない」と我慢している女性たち

痛いけれど我慢する。
年齢だから仕方ないと思う。
誰にも相談できない。

そんな女性を、私は20代の頃からたくさん診てきました。

でも、本当にそれでいいのでしょうか。
私はそうは思いません。

年齢を重ねても、人とつながりたい気持ちはなくならない

人類は長い進化の過程の中で、雌雄同体から雌雄異体へと進化してきました。
そして私たちは誰もが、人とつながりたい、愛し合いたいという本能を持っています。

年齢を重ねても、その気持ちはなくなりません。

だからこそ、多くの人が健康でいたいと願い、若々しくありたいと思うのだと思います。

それは単なる見た目の問題ではありません。

誰かと手をつなぐこと。
抱きしめ合うこと。
愛する人と心と身体を通わせること。

そうした人間らしい営みを大切にしたいという願いなのではないでしょうか。

性交痛外来で支えたいこと

私は性交痛外来を通して、単に痛みを治療したいわけではありません。

女性が年齢を重ねても、自分らしく生きること。
パートナーとの関係を大切にすること。
そして人生の後半を、我慢ではなく笑顔で過ごせるようにすること。

そのお手伝いがしたいのです。
今日のウェビナーでは時間の関係でお話しできませんでしたが、これが私が更年期以降の性交痛外来を始めようと思った本当の理由です。

年齢を重ねることは、悪いことではない

年齢を重ねることは、悪いことではありません。
ただ、その過程で生じる痛みや苦しみは、医療で支えることができます。
これからも私は、女性の人生に寄り添う医療を続けていきたいと思います。

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第3回ウェビナー 更年期の性交痛
院長 海老根真由美

白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)

産婦人科医師・医学博士

埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。

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