今、どうして産後うつなのか?産後うつを考える。
更新日:2026.04.08
今、どうして産後うつなのか?
数日前に、産後鬱の取材を受けました。
今から25年ほど前、産後うつ病自己評価票(EPDS)のデータを発表していたからかもしれません。
今日、産後うつ病のテレビ出演の取材にいらっしゃいました。
この偶然を不思議に思いました。
あらためて考えると、
今、どうして「産後うつ」なのでしょうか?
女性の行き方も多様性を受け入れられる時代が来て、女性は働くことが当たり前になり、女性の質も高い仕事は社会に認められるようになりました。そして、働く女性の育休制度や保育園などの支援も整ってきました。
20年前と比べると、信じられないほどです。
でも、産後うつについて、ちょっと考えてみると、私たち女性は本当に“幸せ”に近づいているのでしょうか。
自由になったはずの時代が到来して、かつては、女性の役割はある程度決まって家庭に入り、子どもを育てるという行き方から仕事も、結婚も、出産も、自由に選ぶことができる時代になりました。
これは女性にとって、大きな前進のように見えます。
しかしその一方で、こうした声も増えています。
仕事、結婚、子育て、とすべきことが多すぎて、どうすればいいのか分からない。
そして、全部やらなければいけない気がする。
そして、誰にも頼っていけない気がする。
自由に行き方を選べることは、素晴らしいことだと思います。
ただ同時に、
「これらの生き方に正解がない」
ということも事実です。
誰かが決めてくれるわけではなく、自分で選び、自分で責任を持つ。
仕事も、結婚も、育児も、自分自身の人生もすべてを同時に抱えるようになってしまったように思います。
そして気づかないうちに、
「ひとりで抱えている状態”」
が生まれてしまうことがあります。
このような状況の中に、産後うつが生まれてしまったのかもしれない。
精神科学とは異なる考え方かもしれませんが、
私がこの産後うつに没頭していた30年くらい前と状況は変わったのに、悩みは深くなる。
女性はもっともっと強くならなければならないのかなあと思いました。
もっと社会とこの問題に取り組まなくてはいけないとも思いました。
母親がもっともっと強くなり、
目標を持って社会に突き進むこども達を育てたいと思った今日でした。
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白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。



