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【性感染症マイコプラズマ・ウレアプラズマ検査】保険適応の有無・費用・結果まで解説

保険で受けられるようになった性感染症検査

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202261日から、性感染症のうち

「膣トリコモナス核酸検出検査」

「マイコプラズマ・ジェニタリウム核酸検出検査」

健康保険の対象になりました。

これにより、膣のかゆみやただれ、尿道炎、子宮頸管炎、骨盤腹膜炎などが疑われる方は、保険を使って検査ができるようになりました。

 

トリコモナス感染症とは

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トリコモナスは、世界で最も感染者数が多い性感染症の一つです。

これまでは「培養法」という方法で調べる必要があり、結果が出るまでに1週間以上かかっていました。

そのため、もっと早く正確に診断できる方法が強く求められてきました。

また、症状がなくても、子宮頸がん検診や細菌培養検査のときに偶然見つかることが多く、しっかりと治療を行うことが大切です。

今回の保険適応によって、PCR検査で短期間に診断できるようになり、早期の治療開始が可能になりました。

「トリコモナス感染症」について>

 

マイコプラズマ・ジェニタリウムについて

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マイコプラズマ・ジェニタリウムは1980年に初めて分離された細菌で、主に性感染症の原因となります。

世界の調査では人口の13%が感染しており、日本でも「非淋菌性尿道炎」と診断された患者さんの約1416%から検出されています。

これまで検査できる医療機関が限られていたため、パートナーが尿道炎で感染が確認されても、患者さん自身が検査を受けられないことも多くありました。

今回の保険適応により、女性の子宮頸管炎や原因不明の発熱の原因としてマイコプラズマ感染を調べることが可能になりました。

感染が関係すると考えられる病気

  • 子宮頸管炎
  • 骨盤腹膜炎
  • 早産
  • 自然流産

 
これらとの関連が研究で示されており、確実な治療が必要と考えられています。

その他の関連菌と研究

マイコプラズマ・ジェニタリウム以外にも、性感染症や不妊との関係が指摘されている菌があります。

・ウレアプラズマ・ウレアリチカム

日本でも非淋菌性尿道炎の患者さんから多く検出されています。

・マイコプラズマ・ホミニス

性感染症や骨盤内の炎症に関係することが報告されています。

・男性不妊との関連

複数の研究で、これらの菌と不妊症の関連が示唆されています。

 

当院での自費検査について

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こうした背景を踏まえ、当院ではマイコプラズマとウレアプラズマを迅速に調べられる検査を導入しました。

保険適応外ではありますが、感染者数が多く、また治療後の再検査を希望される方も多いため、自費での検査を行っています。

検査対象となる菌

  • マイコプラズマ・ジェニタリウム
  • マイコプラズマ・ホミニス
  • ウレアプラズマ・パルバム
  • ウレアプラズマ・ウレアリチカム

 検査方法と料金

  • 検査材料:尿、膣分泌液、咽頭うがい液
  • 結果:2〜3日で判明
  • 料金:4項目セット 13,200円(税込/自費)

 

よくある質問(FAQ

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Q1. マイコプラズマやウレアプラズマの感染は珍しいですか?

A. 珍しいものではありません。世界的には13%の人が感染しており、日本でも非淋菌性尿道炎の患者さんの1416%から検出されています。

Q2. 性交渉の経験がなくても感染しますか?

A. 基本的には性感染症ですが、まれに母子感染や接触感染の報告もあります。ただし、主な感染経路は性交渉です。

Q3. 検査はどのように行いますか?

A. 尿や膣分泌液を採取し、PCR法で検査します。結果は通常23日でわかります。

Q4. 保険が使える場合と自費になる場合の違いは?

A. 「膣トリコモナス」「マイコプラズマ・ジェニタリウム」の検査は保険適応ですが、その他の菌(マイコプラズマ・ホミニス、ウレアプラズマなど)は自費(13,200円/4項目)になります。

Q5. 感染を放置するとどうなりますか?

A. 子宮頸管炎や骨盤腹膜炎の原因となり、早産や流産、不妊につながる可能性があります。症状がなくても早めの検査と治療が安心です。

 

まとめ

  • 20226月から「トリコモナス」と「マイコプラズマ・ジェニタリウム」の検査は保険適応になった
  • PCR法の導入により、結果が早くわかり、治療開始までの時間が短縮された

  • マイコプラズマやウレアプラズマは子宮頸管炎、不妊、早産、流産などとの関連が示唆されている

  • 当院では4種類の菌をまとめて検査でき、23日で結果がわかる

 
性感染症は自覚症状が少ない場合も多く、放置すると将来の妊娠や健康に影響を及ぼす可能性があります。少しでも心配がある方は、早めにご相談ください。

女性が注意したい「性感染症」について>

 

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院長 海老根真由美

白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)

産婦人科医師・医学博士

埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。

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