寝たきりの女性の外陰部のかぶれ
寝たきりの女性の外陰部のかぶれにどう対応したらいいですか?
寝たきりの方の介護している方が沢山いらっしゃると思います。在宅医療をサポートする婦人科医は非常に少なく、外陰部及び膣のケアにお困りの方も多いという声を聴きました。
私が大学病院に勤めているとき、様々な病棟からおむつでかぶれている外陰部ケアをしてほしいと、婦人科の女医に要請がありました。実際に訪問してみると、おむつ生活の方で清潔に保つように努力しても、膣炎がひどいために外陰部の炎症が取れないという悩みが多かったように思います。免疫が下がり、蒸れがひどく外陰炎だけでなく、膣炎を併発している方が沢山いらっしゃいました。
今、在宅で介護されている方がどうしたらこの状況をサポートできるか考えると、オンライン診療をしてみてはと思いました。本人またはその家族がオンライン診療でその状況を相談して、外陰部を清潔に保つことに加えて細菌性膣症の治療薬である抗生物質の膣錠を使用してみるのがいいと思います。正確には膣分泌培養を行い、それに適した抗生剤を使用するのが医学的に正しいのですが、そこまで検査するのが状況的に難しい場合は、膣錠を処方してもらうのはいかがでしょうか?一般的には、クロラムフェニコール含有膣錠を使用するのが一般的と思います。膣の奥まで挿入する必要はなく、膣のいる口から1~2㎝くらいのところに一日一回入れるだけ。自然に溶けて膣内に広がります。広域の抗生物質であるため、様々な細菌に有効です。ただし、発赤などのアレルギー症状が出現したら、使用を中止してください。また、難治性の外陰炎の場合、抗生物質含有の軟膏も保険適応で処方できます。また、かゆみが非常に強い場合、または、外陰部に白い大量の帯下が付着する場合はカンジダなどの真菌が原因のこともありますので、炎症の原因の帯下の色も教えていただくと抗菌剤の選択に役立ちます。
今、オンライン診療はずいぶん簡単に予約ができるようになりました。ホームページからオンライン診療の画面を開いて、氏名、住所などの基本情報、薬剤を受け取る薬局の選定、クレジットカード情報の入力後にご予約を取っていただき、医師と直接相談することができます。困っている状況を教えていただき、診断後に医師が処方箋を近くの処方薬局に依頼して、薬のアレルギーがないことを確認できれば、膣錠も自宅近くの薬局で入手できるようになりました。通信費や郵送費がかかることがありますが、患者様を直接外来に連れていくことができない場合、とても簡便ないい方法だと思います。コロナ流行前は、なかなかオンライン診療を行うクリニックも多くありませんでしたが、当クリニックも含め、今では土曜日日曜日祝日も診療できるクリニックが増えました。ぜひ、ご利用してみてはと思います。
- 土日祝日診療
- 院内処方
- 女性医師
- 24時間予約
- 自動精算システム
- オンライン診療
白金高輪 海老根ウィメンズクリニック
婦人科・産科・内科・泌尿器科・小児科・頭痛外来・婦人科美容・美容医療
- 東京都港区高輪1-2-17
高輪梶ビル 7F(総合受付) - 03-5789-2590
- https://ebine-womens-clinic.com
- SNS