安全な膣ヒアルロン酸注入について
更新日:2024.09.13
ルナクリニックの中村先生とスワンクリニックの福澤先生とヒアルロン酸注入について、勉強しました。
大切と思ったことは
1. 患者さんの意思を良く聞くこと。
どんな内容の処置をしたいのか?その目的に沿った治療をすること
2. インフォームドコンセント。
メリットデメリットをキチンと伝えること
3. 麻酔方法。
体位を保持することは、良い処置のために大切
4. 局所観察をキチンとすること。
その評価により、治療や合併症が異なる 皮膚の薄さや骨盤底筋群の評価をすること
5. 正しい砕石位が取れること。
足の圧迫により、後遺症が残ることも
6. ヒアルロン酸の種類とカテラン針の径を決めること
7. 有効な注入位置を決めること
8. リスクの高い部位を認識すること
9. 直腸診をして、膣壁から直腸に瘻孔ができないように注入すること
10. ヒアルロン酸注入時に患部の視野を確保すること
11. バルーンカテーテルを挿入して膀胱の位置を確認すること
12. Gスポットに注入する時には、膀胱脱に留意すること
13. 処置後に血尿も有無や直腸膣瘻がないことを確認すること
その他、沢山の議論をさせていただきました。
是非、安全性の高いヒアルロン酸注入が普及する事を願います。
白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。