性犯罪の被害に遭われたお子さまをもつお母さまへ
更新日:2026.01.18
性犯罪の被害に遭われたお子さまをもつお母さまへ
― どうか、ご自身もお子さまも責めないでください ―
まず最初にお伝えしたいことがあります。
お母さまは、何も悪くありません。
お子さまも、何ひとつ悪くありません。
これは「しつけ」や「家庭の問題」ではありません。
明確な犯罪行為であり、母子ともに完全な被害者です。
■ 母親としての責務を怠ったのではありません
「もっと気づいてあげられたのではないか」
「守ってあげられなかったのではないか」
そう自分を責めてしまうお母さまがとても多くいらっしゃいます。
しかし、性犯罪は 加害者が意図的に隠れて行う犯罪です。
どんなに注意深い親御さんでも、防げないケースはあります。
どうか、ご自身を責めないでください。
■ 絶対に、お子さまを責めないでください
お子さまは恐怖や混乱の中で、
・何も言えなかった
・抵抗できなかった
・逃げられなかった
それは「弱さ」ではありません。
命を守るために、体がとった自然な反応です。
「どうして言わなかったの?」
「どうして逃げなかったの?」
この言葉は、お子さまを二度傷つけてしまいます。
お子さまは すでに十分に傷ついています。
■ すぐに警察に行って、被害届を提出してください
性犯罪は、時間がとても重要です。早い段階では、DNA鑑定が可能です。また、病院では、身体状況を確認し、証拠を保持します。迷わず、すぐに警察へ相談してください。警察と一緒に医療機関を受診することで、お子さまの心と体を守るための手続きが始まります。被害届の提出を迷っている方はSARK東京に連絡してください。被害届を提出しない場合でも、病院の診療や緊急避妊薬の処方を無料で受けるサポートをしてくれます。
■ 警察と一緒に、病院で行うこと
病院では、以下を行います。
HIVや梅毒の検査は、すぐに抗体が「抗体が上がるまで待ったほうがいい」と言われることがありますが、待つ必要はありません。まず、検査を行い、その後陰性であっても血液検査は1か月後も行います。性病は、今すぐ検査・今すぐ治療が必要です。
■ 費用について:ご安心ください
性犯罪の被害者に対する医療行為や検査、緊急避妊ピルの費用は、原則として国が負担する制度があります。
「お金のことが心配で受診できない」と思わず、警察やSARK東京に相談して下さい。
白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。



