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はじめての生理が来たら産婦人科に行こう!

初めての生理が来たら婦人科に行こう!

 

昨日素敵な女学生さんが来ました。初めての月経が来たことのご報告と、月経困難症、PMSがあるというお悩みでした。月経って何だろう?と思っていたようです。

 

大事な臓器は大切に守られています。

まず、脳。硬い頭蓋骨の中に脳は収められております。

次に、心臓。硬い胸郭の中にあります。

そして、子宮。骨盤の中に大切に収まっています。しかも大きくなれるように、おなかの中のスペースにはゆとりがあります。

 

子宮はどうして大切なのでしょうか?それは、そこで赤ちゃんが育つからです。子孫繁栄はとても大切なことです。人間が絶滅しないのは、赤ちゃんが生まれるからです。しかも、子宮は女の人しか持っていません。赤ちゃんを産むのは女の人だけの特権なのです。男の人、女だけが産めてごめんなさい。

 

女の子が成長すると、脳下垂体から卵巣に命令して、女性ホルモンを作らせます。そして、赤ちゃんのもとになる卵子を排卵します。その卵が精子と出会い、受精卵になって、卵管を通り、子宮の中に入って子宮内膜に定着すると妊娠が成立します。

子宮内膜に定着するには、栄養のある温かい子宮内膜が大切です。そこに居心地のいい真新しい子宮内膜のベットがあると赤ちゃんは居心地よく育ちます。

そこに、受精卵が来なかった場合は2週間ほど待って子宮内膜は古いベットとして子宮から剥がれ落ち、子宮の外に出ます。これが生理です。ちょっと茶色い色になるのは、古い内膜って感じですね。

 

この子宮が受精卵がやって来るのを待つ時期を黄体期とも言いますが、月経前ということもあります。よく言われるPMSの時期です。この時期は、子宮が揺れないように、子宮にたっぷり血液が来るように、なるべく女性の活動性を低くしようとする傾向があります。これがPMSです。血液が子宮に集まるのでおなかが張った感じがして、腸の動きがゆっくりになって便秘になり、体中の水分を保持しようとしてむくみが出ます。脳がむくんで頭痛が出ることもあります。これらはすべて、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの仕業です。

 

子宮が受精卵を待ちきれなくなって、生理を起こすとき、子宮を収縮させて内膜を排出させようとします。この生理の時子宮の動きは小さな出産に似てますね。この若い女性の子宮が収縮する準備運動は、本番の出産前にとても大切な経験だと思っております。すから、月経が不思議~って感じで受け止めてもらえると嬉しいです。

 

時々、怖い、気分が悪い、イライラする、痛い、だるいなどの心配で心がいっぱいになることも多いと思いますが、ちょっと気持ちを切り替えてもらえるといいなあ。

 

はじめての生理は大人の女性の始まりです。

 

院長 海老根真由美

白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)

産婦人科医師・医学博士

埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。

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