貧血
更新日:2024.04.21
「くらくらする」「顔色が悪い」「朝起きられない」「やる気が出ない」
こんな症状を20歳くらいから血良く訴える方がいらっしゃいます。
・体力がない
・ダイエットをしている・
・心配事があり、よく眠れない
・運動不足がある
こんな場合は、日常生活を子供の頃にリセットして「早寝早起き、よく眠る、よく食べる」という生活スタイルに変えてみてください。一日一回はたっぷりお料理して、お惣菜やサラダや野菜スープを作って、毎食取り入れてみてください。
それでも、体調が悪いなあという方に、貧血の検査をお勧めしております。月経量は多くありませんか?貧血の場合、貧血の原因検索およびその対処法が重要です。
貧血の大きな理由は、
栄養不足、骨髄疾患、腎疾患
細菌感染や免疫異常、激しい運動による赤血球破壊
消化管出血
過多月経を起こす婦人科疾患(子宮筋腫、子宮内膜症、過多月経、子宮内膜ポリープ)
婦人科疾患の場合の貧血に関して、ご説明させていただきます。
まず、婦人科受診した場合、問診、月経周期を確認した後に、超音波検査で子宮筋腫、子宮内膜症、子宮内膜ポリープなどの有無を確認します。出血が多い理由で貧血になっている場合、止血が必須です。
筋腫および子宮内膜症の場合、以下のような治療があります。
子宮内膜ポリープの場合は、ポリープ切除により止血できることがあります。
どの婦人科疾患に関しても、年齢、症状、病態、挙児希望の有無により治療が異なりますので、外来で医師にご相談ください。
また同時に貧血の確認のために血液検査を行い、鉄欠乏性貧血の場合は鉄剤の処方をいたします。お食事では、鉄分、亜鉛、葉酸、ビタミンB12の摂取を多くするように心がけましょう。
鉄剤の処方で問題になるのは、鉄剤の内服による悪心嘔吐、むかつき、胃痛、便秘、下痢になることです。2価鉄の内服によりこの症状が出現するのですが、3価鉄の内服薬も発売されており、鉄剤の副作用が強い方には3価鉄の内服薬がお勧めです。ご希望の場合は、外来でご相談ください。
白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。