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院長ブログ

【女性の貧血の対処法】婦人科疾患(消化管出血)の場合の貧血治療も女医が丁寧に解説。

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「くらくらする」「顔色が悪い」「朝起きられない」「やる気が出ない」

こんな症状を20歳くらいから訴える方がいらっしゃいます。

体力がない
ダイエットをしている
心配事があり、よく眠れない
運動不足である

こんな場合は、日常生活を子供の頃にリセットして「早寝早起き、よく眠る、よく食べる」という生活スタイルに変えてみてください。一日一回はたっぷりお料理して、お惣菜やサラダや野菜スープを作って、毎食取り入れてみてください。 

それでも、体調が悪いなあという方は貧血の可能性があります。
少しでも気になる方は貧血検査をお勧めしております。

そもそも貧血って?

「貧血」とは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンが不足した状態を指します。ヘモグロビンは酸素を血流に乗せて全身に運ぶ役割を果たしています。

そのため、ヘモグロビンが不足すると、体内の組織に十分な酸素が供給されず、さまざまな不調が生じることになります。

貧血の主な症状

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女性に特有の貧血症状は、特に月経や妊娠と関連して現れることが多いです。
女性の貧血の主な症状には以下のようなものがあります

過度な疲労感

日常生活で疲れやすく、エネルギーが低下していると感じることが多い。

月経異常

月経が重く、長引く(月経過多)ことで血液を失い、貧血が悪化することがある。

めまい

特に立ち上がったときにふらつきやめまいを感じることが多い。

息切れ

軽い運動や日常の活動でも息切れしやすくなる。

頭痛

頻繁に頭痛を感じることがある。

蒼白

顔色や唇、爪の色が青白くなることがある。

冷え性

特に手足が冷たく感じることが多い。

動悸

心拍数が増え、心臓が激しく脈打つ感じがすることがある。

集中力の低下

学業や仕事で集中力が続かず、注意力が散漫になることがある。

爪や髪の問題

爪が脆く割れやすくなったり、髪が抜けやすくなる。

特に女性の場合、月経や妊娠、出産などのライフイベントに伴って貧血が発生しやすくなるため、これらの症状に注意し、必要に応じて医師の診断を受けることが重要です。

貧血の原因

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月経量は多くありませんか?

貧血は「鉄分」の不足によるものというイメージが強いかもしれませんが、実際にはさまざまな原因が考えられます。貧血の場合、貧血の原因検索およびその対処法が重要です。

貧血を引き起こす主な原因は、下記2つです。

1. 赤血球およびヘモグロビンの産生量の減少

赤血球・ヘモグロビンを作れないことによる貧血
→栄養不足、骨髄疾患、腎疾患

2. 赤血球およびヘモグロビンの消費量の増加

赤血球・ヘモグロビンがなくなってしまうことによる貧血
→月経異常や胃・十二指腸潰瘍やがんなどによる大量出血や出血持続
→細菌感染、免疫異常、激しい運動による赤血球破壊

貧血の基準

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貧血は血液検査で調べます。
ヘモグロビン濃度が基準値未満だと貧血が疑われます。

WHO貧血の基準値

成人女性:ヘモグロビン濃度12.0g/dL未満
成人女性(妊婦):ヘモグロビン濃度11.0g/dL未満
成人男性:ヘモグロビン濃度13.0g/dL未満

 

婦人科疾患(消化管出血)の場合の貧血治療

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過多月経を起こす婦人科疾患(子宮筋腫、子宮内膜症、過多月経、子宮内膜ポリープ)。

婦人科疾患の場合の貧血に関して、ご説明させていただきます。

まず、婦人科受診した場合

問診、月経周期を確認した後に、超音波検査で子宮筋腫、子宮内膜症、子宮内膜ポリープなどの有無を確認します。

出血が多い理由で貧血になっている場合、止血が必須です。
子宮筋腫および子宮内膜症の場合、以下のような治療があります。

1. ホルモン剤の内服(排卵を抑制して月経量を減らす)

2. ホルモン剤の注射(排卵を抑制して月経血をなくす)

3. 外科的治療(子宮筋腫核出術、子宮全摘術)

4. 漢方や止血剤の内服

子宮内膜ポリープの場合は、ポリープ切除により止血できることがあります。
どの婦人科疾患に関しても、年齢、症状、病態、挙児希望の有無により治療が異なりますので、外来で医師にご相談ください。

また同時に貧血の確認のために血液検査を行い、鉄欠乏性貧血の場合は鉄剤の処方をいたします。

お食事では、鉄分、亜鉛、葉酸、ビタミンB12の摂取を多くするように心がけましょう。

鉄剤の処方で問題になるのは、鉄剤の内服による悪心嘔吐、むかつき、胃痛、便秘、下痢になることです。

2価鉄の内服によりこの症状が出現するのですが、3価鉄の内服薬も発売されており、鉄剤の副作用が強い方には3価鉄の内服薬がお勧めです。

ご希望の場合は、外来でご相談ください。

院長 海老根真由美

白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)

産婦人科医師・医学博士

埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。

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