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婦人科疾患について

婦人科疾患について

産婦人科受診しようかなあと思うきっかけ

産婦人科に受診しようかなあと思うきっかけは色々ですが、中学生高校生でもご自身で通っていただくことができるように、産婦人科の基本の「基」を説明しようと思います。

月経不順
月経は12歳くらいから開始しますが(最近早く始まる方も多くいらっしゃいますが)、初めの頃は時期もバラバラで、出血量も多かったり少なかったりします。18歳くらいまでに月経が順調になってくれるといいかなあと思っております。
月経は28日ごとに発来することが多いですが、21日~35日とやや個人差があります。また、月経をコントロールする卵巣は2つあり、右と左の一か月ごとにサイクルが異なることがあります。
ご心配あれば、基礎体温を測定していただくか、外来受診してください。採血でホルモン検査を行い、女性ホルモンの状態を確認します。状況により超音波検査で子宮や卵巣の形態を確認することがあります。

不正出血
月経以外の時期に膣から出血することを不正出血といわれます。原因は、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、卵巣嚢腫、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮頚管ポリープ、子宮内膜ポリープ、子宮内感染症、性感染症など様々です。排卵時期に出血する方もいらっしゃいます。大きな病気から、少しの炎症による出血まで病態は様々ですので、ご心配あればいつでも受診されてください。
子宮がん検診、超音波検査、膣分泌培養検査など検査は状況によって異なりますが、痛みを伴う検査は多くはありませんので、まず、お気軽にご受診ください。

PMS(月経前症候群)
最近、月経前の症状や月経に伴う症状で婦人科を受診されることが多くなってくました。科腹痛だけでなく、頭痛肩こり、気分の沈み、過食、眠気など月経周期に伴い様々な不快な症状がある方がいらっしゃいます。症状により、内服治療、漢方薬処方、状況によりピルの内服をお勧めする場合があります。まず、十分な睡眠とお食事、ストレスをなくす生活スタイル、ゆっくりお休みをとることが一番の解決策になることもありますので、受診をためらっている方は、お試しください。治療希望の方は、ご受診ください。

子宮筋腫
子宮筋腫とは、子宮にできる腫瘤です。小さなものから大きなものまで様々ですが、月経量が多い方、おなかが痛い方、トイレが近くなってきた方、時には尿が出なくなってしまう方や便秘がひどくなってしまう方は、受診が必要です。子宮筋腫はほとんどの場合良性ですが、月経を重ねるにつれ症状が悪化する場合は、治療が必要です。ホルモン内服治療、注射、漢方などが選択されますが、症状がひどい場合は手術療法も選択肢の一つです。筋腫のできている位置、年齢、出産の希望などにより治療の選択は様々なので、ライフプランを外来でぜひお話しください。

卵巣嚢腫
子宮の両側にあり、ホルモンを分泌しているのが卵巣。これが腫大しているのは卵巣嚢腫。
毎月、月経後2週間くらいの時期に排卵するので、2㎝くらい晴れている卵巣を超音波検査で確認できます。これは卵巣嚢腫でなく卵胞。また、この排卵に伴って出血するのが卵巣出血。時々痛みを伴いますが、卵巣嚢腫との鑑別のため経過観察が必要です。これらは卵巣嚢腫ではないので、翌月には自然に消失することが多いです。消失せずに卵巣が腫れている状態を卵巣嚢腫と診断します。
卵巣嚢腫の種類はたくさんありますが、とくに有名なのは内膜症性卵巣嚢腫。子宮内膜症により卵巣内にチョコレート様の内容物のため、チョコレート嚢胞と呼ばれることもあります。これは、ピルによる治療がとてもよく効くので、内膜症の治療や卵巣嚢胞の治療はピルと思っていらっしゃるかもしれません。でも、実際的には、内膜症ではない卵巣嚢胞は、大きくなると手術療法しかなく、状況により悪性の卵巣がんとの鑑別が難しいこともあり、定期検診は重要です。
卵巣がんは婦人科疾患で最も発見が難しいといわれている疾患。ご心配な方は、ぜひお気軽にご受診ください。

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