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乳がん手術の部分切除と全摘の違いは?
乳がん手術の部分切除と全摘の違いは?
乳がん手術で、一部と全部の切除の違いは?(乳癌の術式選択について)
乳癌の手術は大きく
1 乳房部分切除術(乳腺の一部を切除)
2 乳房全切除術(乳頭乳輪、皮膚を含む乳腺を全て切除)に分けられます。
どの術式を選択するかは主に、乳癌の病変がどのくらい広がっているか、また乳房のどこに存在しているかによって検討されることが多いです。
局所病変かつ乳頭に近くない乳がんの場合は、部分切除が選択される場合があります。
部分切除術を施行した場合、切除した乳腺の切れ端に癌がないか手術中に病理検査に提出して確認することが多いです。もし切れ端に癌を疑う所見を認めた場合は追加で切り足して再度病理で確認しますが、術前に予想した範囲よりも病気の範囲が広い場合があります。その際は前述したように乳房の変形が強くなることが考えられますので、手術中に術式を部分切除から全摘術に移行することがあります。
病変が広い範囲にあると考えられる場合は切除する範囲も広くなります。広く切除したあとはその部分の乳腺は欠損しますので、切除範囲が広く術後の乳房の変形が強くなることが予想される場合は全摘術を検討します。
また乳頭に病変が近い場合は乳頭を残して手術することが難しいため、その場合も全摘術を検討します。
また術後治療も異なります。乳房部分切除術をおこなった後は再発予防目的に、温存乳房に対し放射線治療をおこなう必要があります。基礎疾患などで放射線治療が不可な場合は病変の大きさに関わらず全摘術が選択される場合があります。
他にも、乳頭乳輪を残す乳房全切除術など術式はいくつかありますが、ご自身の乳房の大きさや病変の大きさ・性質によって選択される術式は異なりますので、主治医の先生とよくご相談ください。
白金高輪 海老根ウィメンズクリニック
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(白金高輪海老根ウィメンズクリニック) 2023年11月16日12:24