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デリケートゾーン

デリケートゾーンがきれいってどういうこと?

デリケートゾーンがきれいってどういうこと?

婦人科の領域の専門家として、25年以上過ぎました。
婦人科の疾患を診るのが婦人科医。医師は疾患を診るものですが、本来勉強しなければならないのは、正常。
正常から逸脱した病態が疾患。

であれば、正常をもっと極める必要があるのでは?
以上の理由で、正常かつきれいかつ美しいデリケートゾーンを追求しようと思いました。

「デリケートゾーンといわれる臓器」

画像

ちょっと見えないけど

クリトリス

膣と尿道の前にある突出物。クリトリスもサイズや包皮の状況は様々ですが、婦人科医にとって大切なことは、清潔を保ち、感染症を防ぐこと。包皮の内側に雑菌が繁殖してかゆみや痛みを引き起こすことがあります。

このような場合、まず、入浴中にデリケート専用ソープでひだの内側まで洗います。難しいようであれば、綿棒で洗うのも一つだと思います。その後、ひどい場合は、抗菌剤の外用薬を使用したいのですが、この場合婦人科受診が必要です。

尿道口

尿が出る場所です。クリトリスの後方にありますが、よく見ないと見えにくいのが尿道口。年齢を重ねると尿道の入り口が赤く浮腫んでくることがあります。尿道脱、尿道カルンケルといいますが、尿道の外側が萎縮して、内側の粘膜面が見えてしまう病態。この粘膜が下着に当たるとひりひりしたり、出血したりすることがあります。

下着が汚れる、デリケートゾーンからの出血と言われた時には、膀胱炎?尿道脱?膣からの不正出血?痔?など様々な想像をしながら診察を行います。

尿道脱の場合、外用薬で経過観察、状況によって外科的治療を行ったりしますが、心配しすぎないで大丈夫です。

尿道の後ろ側にあるひだのある管。子供が生まれてくる場所です。つまり、精子を注入する場所でもあります。小さい頃は、膣はあまり発達していず、一般的に処女膜といわれる膜が膣口にあるため、外界にある雑菌が入りにくい構造になっています。その狭い管ですが、成熟するにしたがって広がります。

子供を授かるためには、この空間は、男性性器に一致したサイズであることが理想だなあと思っています。この不一致はしばしば生じますが、膣はとても有能な臓器のため、パートナーのサイズに合わせて形状は変化します。この膣の向こうに子宮という子供が育つお部屋があるのですが、その入り口はとても狭いです。指を入れるとその入り口を触れることができます。ここが、子宮頸がんが発生する場所でもあります。子宮頸がん検診はこの部分の細胞を採取して行います。お産を経験すると膣の空間は広がりますが、出産のためのホルモンによるものなので、産後6週間頃には、一般的な空間に戻ります。

見た目にかかわる

小陰唇

尿道口から膣までを覆っているひだ。この膣の両サイドにあるかわいらしいひだは、大切な膣を守ってくれる大切な臓器です。このひだがあることにより、膣口や膣内の湿度を保てる構造になっています。というわけで、ある程度ひだの長さがあるほうが、良い膣内環境を保持できます。小さすぎると乾燥感がつらくなるわけなのですが、年齢とともに小陰唇の萎縮が強い場合、レーザー治療を行う場合もあります。

その一方、大きすぎると気になる方に、下着からはみ出してしまうとか、衣服とのこすれが気になるという方もいらっしゃいます。小陰唇縮小術を行う方もいらっしゃると思いますが、くれぐれも膣を守るくらいの大きさは保ってほしいと思います。

私が思うきれいな小陰唇は、ある程度ボリュームがあって、膣の湿潤とクリーンな環境を作ってくれる小陰唇です。

大陰唇

小陰唇の外側を覆う弾力性のある皮膚。この部分が年齢とともに薄くなると、座ったり、自転車に乗ったり、歩いたりするときに違和感を生じます。外陰部の違和感は、とても不快で日常生活に影響します。現代人は外陰部に行く血流を遮断する座位を長時間強いられることが多く、また、運動不足による血流不全もあいまって、状態が悪化している方も少なくありません。

しかしながら、この部分の血流障害のためのレーザー治療や電磁装置の発達により、治療ができるようになりました。日常生活での清潔保持、マッサージは重要です。

私が思うきれいな大陰唇は、ある程度ボリュームがあって、長時間座っても苦痛ない状況を作り出してくれる大陰唇です。皮膚の柔らかさ、ハリ、弾力がある皮膚はやはり美しいです。

肛門

膣後方にある、排泄物を出す管。日常はしっかり閉まっていて、外陰部や臀部を雑菌がない状態にしてくれている。ここがひりひりしたり、切れたり、膨れたりする疾患が痔。できるだけ便秘にならないように心がけて、腸の調節能を助けてあげたい。

私が思うきれいな肛門は、閉じて開いてスムーズな排泄を自由自在に行う肛門。切れないよう、出血しないよう。大事に大事に。
院長 海老根真由美

白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)

産婦人科医師・医学博士

埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。

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