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院長ブログ

性差医学

2025年5月13日、大手町の読売新聞ビルにある独立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)で、日本性差医学医療学会理事・NPO性差医療情報ネットワーク理事長 天野惠子先生のご講演を拝聴しました。 産婦人科ではない医師からの性差医学の内容は、とても興味深い内容でした。 循環器内科医でしかも、83歳というご年齢の医師としての知識と経験は膨大で、特にご自身の更年期体験から、熱心に更年期障害の治療に取り組んでいらっしゃる姿は、とても素敵でした。 講演内容は、40年前から始まるアメリカの男女別循環器疾患における死亡率の統計から始まり、1991年からアメリカ全土におけるNational Community Centers of excellence in Women’s Healthの設立、そして、セックス差とジェンダー差の生物を理解するための委員会報告をひとつひとつ読み上げてくださいました。 提言1:細胞レベルにおける性の研究を促進すべきである 提言2:子宮から墓場までの性差を研究すべきである 提言3:異なる種の情報を探求すべきである 提言4:自然の変異を探求すべきである 提言5:脳の構造と機能における性差の研究を発展させるべきである 提言6:両性が罹患するヒトの前疾患について、性による差異および類似点をモニターすべきである 提言7:セックスとジェンダーという言葉の明確な使い分けをすべきである 提言8:性差に関する追加研究を支援し、実行すべきである 提言9:性特異的データをより簡単に入手できるようにすべきである 提言10:生物学研究材料が由来するもともとの個体における性を決定し、開示すべきである 提言11:縦断研究は、研究結果の性による解析が可能であるように実行され、構成されるべきである 提言12:研究対象の内分泌状態を同定すべきである(データ解析において、可能な限り考慮されるべき重要な変数である) 提言13:性差における学際的研究を奨励し、支援すべきである 提言14:同定済みの性差をもとに、差別が行われる危険性を減らすべきである」 」 すべて納得。そして2019~2023年までの研究はかなり進んでいたようです。今回のトランプ政権により、研究は継続の危機にさらされているようですが。 その後、女性における虚血性心疾患の特徴を教えて頂き、日本人の男女別BMI、血圧、コレステロール値、血糖値のデータなどをお示しいただき、心血管疾患発症機序の違いを教えて頂きました。 その後、ご自身の更年期体験をリアルにお話しいただき、「症状緩和に身体を温めること(朝晩のお風呂15分つかるのがいい)」、「温める漢方が効く」、「適度な運動が必要などともにホルモン補充を積極的に行う」という治療法を提案なさっているようでした。 婦人科医でない医師による女性外来はどのような外来か、理解できた気がしました。天野先生は婦人科医より、ずーっと患者様に寄り添う診療を行っていらっしゃり、うれしくなりました。私も婦人科医として頑張ります。そしてホルモン補充療法をもっと実用的に、更年期に効くように外来で説明したいと思います。画像
院長 海老根真由美

白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)

産婦人科医師・医学博士

埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。

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