母娘で婦人科検診はいかがでしょうか
更新日:2025.02.11
最近、母娘で婦人科を受診される方が多くなったと思います。特に、HPVワクチン接種でお母様もご一緒にいらっしゃることが多く、一緒にワクチンの説明をするのがいいなあと思っています。
子宮頚がんの説明をするときに、まず最初に膣の奥に子宮があり、子宮には頸部と体部があるとお話しをはじめます。子宮頸部は子宮頸がん、子宮体部は子宮体がんのがん検診があります。頚がんは10〜20代のがん、体がんは40〜50代のがん、と説明すると、母娘同時にすべき婦人科がん検診がある。急に母娘とも真面目な顔になる。
最近、頚がんの検診率が上がって、体がんの検診率はそこまで上がらない。その理由は、子宮体がんのがん検診の手技が技術を要するからと思われますが、体がんは早期発見が大切と思うとちょっともどかしい気がします。
何はともあれ、HPVワクチンの普及でお母様方に説明できる機会ができて、良かったです。

白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。