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院長ブログ

卵子凍結

臨床に参加させていただきました。演題「プレコンセプションケアが日本の少子化を救うー生殖医療の現状と卵子凍結」の演者は山王病院名誉病院長:堤 治先生でした。

卵子凍結とは、「将来の妊娠に備えて、卵子を人工的に取り出し、受精前の状態で凍結すること」です。

卵子凍結には、医学的卵子凍結と社会的卵子凍結があります。医学的卵子凍結とは、がん患者に行う妊孕性温存療法、社会的卵子凍結とは、未婚女性による妊孕性温存療法。

医学的卵子凍結に関しては、卵巣がん、その他の癌患者さんのためにがん治療で卵子が無くなる前に、積極的に卵子凍結を行っておりました。
しかしながら、社会的卵子凍結に関しては、採卵負担が大きいこと、さらに卵子凍結から出産までの道が長いことから、あまり積極的におすすめしておりませんでした。採卵の負担は肉体的と金銭的にの二つの側面がありますが、金銭的負担に関しては、FacebookやGoogleなどの大手企業や東京都や神奈川県などの自治体が助成するようになり、そのハードルは一気下がった感じがします。実際、東京都では社会的卵子凍結は、医学的卵子凍結の8倍になったとの統計が提示されておりました。

ただし、凍結卵から受精卵を作り出し、その受精卵の着色率は30-50%であること、45歳以上の着床率は5%未満であること、さらに45歳以上の流産率は50%。凍結卵を沢山キープしていても、母体の安全性や出産後の子供の教育へのパワーをキープするためにも、早めの出産をおすすめしたいなあと感じました。

私のこととして考えると、結婚妊娠が36歳、出産がほぼ37歳、二人目がほぼ40歳での出産でした。出産までは順調でしたが、その後の子育ての体力がこんなにも必要なのかと実感する日々を過ごしています。また、子供との年齢差とともに時代の移り変わりが激しく、教育面に関しても、今後生きていく子供達を取り巻く世界観がなかなか想像できないため、親としての意見が定まらず、精神的にもとても苦労しました。是非、子供を育てるという立場からも、卵子凍結する時期、出産する時期を想像してみていただきたいと思います。


しかしながら、卵子凍結という言葉が話題になることにより、さまざまな世代で妊娠、出産に関心が集まり、日本の少子化対策になることは良いことだと思いました。
院長 海老根真由美

白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)

産婦人科医師・医学博士

埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。

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