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【排卵時頭痛】生理前の強い頭痛の症状と治療法を女医が丁寧に解説!

【排卵時頭痛】生理前の強い頭痛の症状と治療法を女医が丁寧に解説!

排卵時の頭痛

時々生理前、排卵時期と思われるタイミングで、頭痛を感じる方がいらっしゃいます。

病態的にはよくわかっていないのですが、相談されることもあるのでこの病態について解説させていただきます。

 

問診で知る生理前(排卵時)の頭痛【32歳/製薬会社勤務/子供4歳】

患者さん:もともとたまに頭痛があったのですが、子供を産んでから、排卵日にだけ頭痛がするのです。吐き気もあって、その日一日寝込んでしまいます。

医師:そのほか、お天気が悪いときとか、生理の時は頭痛になりますか?

患者さん:以前は、雨が降る前は重い感じがしていたのですが、今はありません。生理の時も生理痛だけです。

医師:出産後に生理の重さは変わりましたか?

患者さん:生理はあまり重くなく、生理痛も一回薬飲んだら大丈夫です。

医師:排卵日に起こる頭痛は、頭痛の前に特定の症状はありますか?

患者さん:やたらと眠くて、たまに腰が痛かったり、なんとなくむくんで、怠くなります。吐き気があることもあります。

医師:頭痛になると頭痛以外にどんな症状がありますか?

患者さん:腹部が腫れて、便秘になります。暗い部屋で静かにしていたいですが、子供がいるので、一緒に遊んだりお世話があって辛いです。

医師:頭痛はどれくらい続きますか?

患者さん:長くても一日くらいです。一晩寝るとすっきりします。これからもう一人子供がほしいので、排卵日の頭痛は本当に困ります。

医師:婦人科の先生とも相談して頭痛改善しつつ、妊活しましょう。

 

排卵時頭痛の症状・予防・治療・処方薬に関して

排卵時の頭痛

症状

排卵日のみ片頭痛がみられる症例です。

頭痛と共にお腹が張ったり、吐き気が強い、というプロスタグランジン関連の腹部症状をともない、頭痛も強いです。

診断

問診から、排卵時片頭痛と診断できます。
頭部MRI,MRAで、脳血管に異常がないことを確認、採血で肝機能、腎機能、甲状腺ホルモンをチェックして治療に進みます。

治療

急性期薬
排卵時の片頭痛は、通常の三叉神経血管説だけでなく、プロスタグランジンが関与するため、NSAIDsの併用が有効です。

処方例

イブプロフェン 200mg 3T/3x
トリプタン ナラトリプタン(アマージ)またはゾルミトリプタン(ゾーミック)2T/2x

排卵時の頭痛でお悩みの方へ

妊娠希望がない場合

月1日程度なので、通常は予防薬を使いませんが、生活に支障が出る場合には、ピルの服用で排卵抑制も考慮します。

妊娠希望の場合

排卵を抑制できないため、患者さんの症状をみながら、NSAIDsの使用を考えます。

ホルモンバランスにより、女性は様々な症状が出ますが、それぞれの状態に対応して診察させていただきたいと思います。

 

診療に関して

当クリニックでは、LINEドクターを使ったオンライン診療も受け付けております。

時間がない・遠方にいる等、ご来院が難しい方はオンライン診療をご利用下さい。
※土日祝日も診療しています。

 

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