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デリケートゾーン

性交渉中に会陰部が切れるのはなぜ?繰り返す痛みの原因・予防・治療法を女性医師が解説!

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パートナーとの大切なスキンシップであるはずの性交渉が、痛みや不安で苦痛になっていませんか?


「性交中に会陰部が切れてしまう」

「性交後にヒリヒリして座るのもつらい」

「性交そのものが痛い」


といった悩みは、恥ずかしさから人に相談しづらく、ひとりで抱え込んでしまう女性が少なくありません。

 

実は、婦人科の外来ではこの相談は非常に多く、年齢や性交経験に関係なく、誰にでも起こり得ます。

一度切れると「また切れるかも」という恐怖心で体に力が入り、余計に裂けやすくなる悪循環に陥る方も多いのでが、会陰部が切れるのには原因があり、適切なケアや治療で改善できます。

この記事では、女性医師が医学的根拠に基づき、

  • 痛みや裂傷が起こる原因
  • 自分でできる予防法
  • 男性パートナーが知っておくべきこと
  • 婦人科で可能な治療法

まで、分かりやすく解説します。

症状や原因を理解することで、再発防止と安心できる性生活の回復につながります。

 

目次

会陰が切れたときの症状

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会陰部が切れる(会陰裂傷)ときには、以下のような特徴的な症状が見られます。

軽度でも放置すると悪化する可能性があるため、見逃さないことが大切です。 

瞬間的な鋭い痛み

挿入時に腟口の後ろ側(会陰部)に「ピリッ」と裂けるような痛みを感じます。

持続的なヒリヒリ感や熱感

性交後も数日間、ジンジン・ヒリヒリとした痛みが残ります。

排尿時のしみる痛み

尿が傷口に触れることで鋭い痛みが走ります。

少量の出血

下着やティッシュに血が付くことがあります。

日常生活での違和感

座ると圧迫感がある、歩くと擦れて痛い、下着の縫い目が当たるだけでしみるなど、生活動作にも影響します。

 留意点

目に見える傷がなくても、皮膚や粘膜に微細なダメージがある場合があります。
こうした軽い損傷も繰り返すと、本格的な裂傷に発展することがあるため、早めの対処が必要です。

その他の症状や性交痛が気になる方へ

「性交痛」を詳しくみる>

 

切れたときの応急処置

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性交後に痛みやヒリヒリ感を感じた場合は、次のような応急ケアを行いましょう。

1.清潔を保つ

ぬるま湯でやさしく洗浄し、刺激の少ない弱酸性のデリケートゾーン専用の洗浄剤を選びます。

2.摩擦を避ける

当日はタイトな下着やジーンズを避け、通気性のよいコットン素材を選びます。

3.保湿

デリケートゾーン用の保湿剤を薄く塗り、乾燥を防ぎます。感染がある場合には、抗生剤含有軟膏を使用します。

4.性交渉は控える

傷や痛みがある間は性交を避け、完全に治ってから再開します。

 留意点

これらはあくまで応急的な対応です。
同じ場所が繰り返し切れる場合や痛みが長引く場合は、性病が背景にある場合があるので、疼痛が持続する場合は早めに婦人科を受診しましょう。

 

会陰部が切れる主な5つの原因

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性交渉中に「会陰部(膣と肛門の間の部分)」が切れてしまうケースは、珍しくありません。会陰部が切れやすい背景には、身体構造の特性・皮膚や粘膜の状態・外的刺激など、複数の要因が関わっています。

ここでは、婦人科診療でよく見られる代表的な原因を詳しく解説します。

1.会陰部の構造的な弱さ

会陰は胎児期に左右から発達した組織が中央で癒合して形成されるため、その中央部分は結合組織が他の部位より弱く、引き伸ばされる力に対して脆い構造をしています。

特に腟口の真下は伸展時の負荷が集中しやすく、裂傷が起こりやすい部位です。

2.腟入口が狭い、皮膚が薄い体質

  • 生まれつき腟口が狭い
  • 出産や手術後の瘢痕で伸びにくくなっている
  • 皮膚や粘膜が薄く、弾力性が少ない


こうした体質や既往歴は、わずかな摩擦でも裂傷につながります。

3.潤い不足(乾燥)

腟内や外陰部の潤いは、性行為時の摩擦を和らげる重要な役割を果たします。
乾燥の原因はさまざまです。

  • 性的興奮不足(前戯不足・心理的緊張)
  • 加齢や更年期によるエストロゲン低下
  • 低用量ピル・授乳・閉経後などによる女性ホルモン低下
  • 体内の水分不足や慢性的な血流不全


乾燥した状態での性交は、紙を引き裂くような感じで粘膜を傷つけやすくなります。

4.性交時の物理的負担

  • 急激な挿入や動き
  • 挿入角度の不一致による局所的圧迫
  • 潤滑不足での長時間または頻回の性行為


こうした要因が重なると、会陰部に過剰なテンションがかかり裂傷を起こします。

5.炎症や感染症

腟や外陰部の炎症は粘膜のバリア機能を低下させます。
炎症によって以下のような変化が起こり、通常よりも裂けやすくなります。

  • 粘膜の腫脹(腫れ)、発赤(赤み)

  • 潤滑機能の低下

  • 粘膜の菲薄化(薄くもろくなる)

  • 組織の脆弱化(破れやすくなる)

そのため、膣炎や外陰炎がある状態で性交渉を行うと、軽い摩擦や伸展刺激でも会陰部に裂傷が生じやすくなります。
代表的な原因には以下があります。

・カンジダ膣炎

強いかゆみと白いカス状のおりもの

・クラミジア感染症

自覚症状が少ないが粘膜を弱らせる

・淋菌感染症

黄色〜緑色の膿性のおりもの、排尿時痛や下腹部痛を伴うこともある

・ヘルペス

小さな水ぶくれやびらんを伴う

・トリコモナス膣炎

泡状・悪臭のあるおりもの

ポイント
膣の炎症によって組織が脆くなると、普段なら耐えられる摩擦でも簡単に切れてしまいます。

「膣炎」を詳しくみる>

 

【再発理由】なぜ何度も同じ場所が切れるのか?

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一度会陰部が切れると、その部分は瘢痕(はんこん)化して柔軟性を失い、再び裂けやすくなります。さらに以下の悪循環が起こります。

①裂傷が発生して、新しい組織ができあがる

②瘢痕化で伸びにくくなる
※瘢痕化(はんこんか):皮膚や粘膜などの組織が損傷や炎症のあとに修復される際、正常な組織ではなく硬くて柔軟性の低い「瘢痕組織(=傷あと)」に置き換わること

③わずかな摩擦で再裂傷

④「また切れるかも」という心理的緊張

⑤筋肉がこわばり、膣口が狭くなることで、膣粘膜にテンションがかかり、さらに裂けやすくなる

 この流れを断ち切るためには、原因の特定と根本的な治療が必要です。

 

治癒期間と受診目安|自己判断は禁物!

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軽度の裂傷の場合

浅い傷であれば通常3日〜1週間程度で自然に治癒します。

しかし「治ったと思っても性交のたびに再発する」場合は、乾燥や炎症など根本的な原因が残っているサインです。

受診をおすすめするケース

  • 3日以上痛みが続く、または悪化している
  • 潰瘍ができている
  • 出血量が多い、もしくは止まらない
  • 毎回同じ場所が切れる
  • 強いかゆみやおりものの異常を伴う
  • 歩行・着座・排尿が困難なほどの痛みがある 


こうした場合は我慢せず、早めに婦人科を受診しましょう。
放置すると慢性的な性交痛や性生活の回避につながり、心身への影響も大きくなります。

 

【原因別】再発予防の早見表|セルフケア+婦人科治療

症状や原因に合わせてケアを行うことが、再発防止の近道です。

下記の早見表を参考にしてください。

原因 セルフケア 婦人科での治療
乾燥・潤滑不足 ・入浴後の保湿(デリケートゾーン専用ジェルやオイル)
・性交前の潤滑剤使用
・水分補給・下着や衣類での擦れ防止
・保湿効果のある外用薬処方
・腟レーザー治療(モナリザタッチ)で粘膜の厚み・潤い改善
炎症・感染症 ・外陰部を清潔に保つ(洗浄)
・通気性の良い下着
・症状悪化時は性交を控える
・原因菌に応じた薬物治療(内服・外用)
・必要に応じてパートナーへの同時治療
皮膚の硬さ・腟の狭さ(体質・萎縮) ・保湿剤を用いたマッサージ
・会陰部に負担の少ない体位に変更
・ホルモン補充療法(局所エストロゲン)
・腟レーザー治療で柔軟性改善
性交時の物理的負担 ・ゆっくり時間をかける
・潤滑剤併用
・痛みが出る体位を避ける
・性交痛改善のための姿勢指導・リハビリ
・必要に応じて痛み止め外用

 

自分でできる8つの予防法|今日から始めるセルフケア

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会陰裂傷の予防には、日々の習慣と性交時の工夫が重要です。

以下は婦人科医が推奨する、即実践できる8つの方法です。

1.毎日のデリケートゾーン保湿

毎日のシャワーやお風呂の後のデリケートゾーンのケアが最も大切です。

顔と同じように、外陰部も乾燥ケアが必要。入浴後に専用保湿剤を塗布し、皮膚の柔軟性を保ちましょう。裂傷の原因は乾燥が主なので、美容液や保湿ジェル、オイルなどをお顔のケアと同じように、頻回に丁寧に行うことが大切です。

当クリニックで開発・販売しているエビネジェルは使用感もよく、保湿効果が高いため好評を得ております。ぜひ、お試し下さい。

2.会陰マッサージ

指の腹でやさしく円を描くように膣口周囲をマッサージし、血行を促進。妊婦さんにも安産のため推奨される方法です。

弱い会陰に力がかからないように、膣の左右や前側を伸ばすようにマッサージするのもいいでしょう。自分の指などを挿入して、少しずつ伸ばしてください。弱くて切れやすい会陰は優しくマッサージして血流改善に努めましょう。

性交渉の回数が少ない女性は、毎日のケアと同じようにマスターベーションなどで挿入の練習をしたり、皮膚を柔らかくキープするように心がけてください。膣口を伸ばすとともに、自分の気持ちのよい場所を探り、感度も磨いておけば、さらに効果満点。

3.水分補給

水分が不足すると汗をかかなくなるのと同じく、膣の分泌液が減ります。

喉が渇いているときは膣も乾いている状態です。ですから水をしっかり飲むと、膣が濡れやすくなります。毎日の十分な食事や飲水は大切です。※カフェインやアルコールは利尿作用があるため飲み過ぎに注意。

4.リラックス習慣

ストレスがかかり、リラックスすることができないと、皮膚が乾燥して性交渉時陰部がきれやすくなります。緊張は保湿効果が失われるため、リラックスする会話をしたり、音楽を聴いたり、お風呂に入って暖めたり、パートナーと楽しいコミュニケーションをとることが大切です。

その他に、呼吸法・ストレッチ・アロマなどで心身をほぐし、性交時の緊張を減らすこともよいでしょう。

5.潤滑剤の活用

性交前には必ず潤滑ゼリーを使用し、摩擦を最小限に。多くの潤滑ゼリーや保湿剤が入手できるようになってきております。可能であれば、防腐剤の少ないもの、使用感のいいもの、オーガニックのものをお勧めします。

さらにコンドームの表面にオイルやローションのついた「うるおいタイプ」に変えるのも一法です。パートナーに頼んでみてください。※ラテックスアレルギーには注意が必要です。

6.感染症予防

違和感やおりものの異常を感じたら性交を中止し、早めに受診。

特に膣炎や性感染症を発症している場合、デリケートゾーンの健康な防御機能が損なわれているため、通常よりも会陰部が切れやすくなります。違和感や症状がある場合は、早めに婦人科を受診し、適切な治療を受けることが大切です。

外陰部の膣炎やヘルペスなどの感染症の場合、治療により疼痛はかなり良くなります。

7.性行為時の体位の工夫

個人差がありますが、会陰に負担のかかる体位があります。性行為中に痛みを感じる場合、パートナーと相談し、体位を工夫すると良いでしょう。

痛い場合にちゃんと伝えることが大切です。
会陰部への圧迫が少ない体位を選択。痛みが出たらすぐ中断する勇気も大切です。

8.萎縮性膣炎(長期間ピルを服用している方)の治療

長期に低容量ピルを内服している方、エストロゲンが低下している方の場合、会陰部の血流障害が生じて会陰裂傷となる可能性があります。ホルモン補充療法や膣レーザーなど有効な治療があるので、ぜひ、婦人科受診をお勧めいたします。

「萎縮性膣炎」を詳しくみる>

 

男性パートナー向けガイド|思いやりで痛みを防ごう

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会陰部の裂傷は、女性だけでなくカップル双方の性生活に影響します。
男性が知っておくことで防げるケースも多いため、以下の点を意識しましょう。

1)前戯を十分に行う

女性の腟は性的興奮とリラックスが揃って初めて十分に潤います。
潤滑不足での挿入は裂傷の最大要因です。

2)挿入の角度と速度に配慮

腟口の下側(会陰部)を強く押し付けないよう、やや上向きの角度を意識。
初めはゆっくり動き、膣の角度と痛みの有無を確認しましょう。

3)潤滑剤の積極的使用

女性からは言いにくい場合もあるため、男性側から提案する姿勢が大切です。

性交前に膣の湿度を確認して、乾燥が強い場合は潤滑剤を積極的に使用するようにしましょう。潤滑剤入りコンドームを選ぶのも有効です。

4)痛みのサインを見逃さない

体のこわばり・表情の変化・声のトーンなどから違和感を察知し、すぐにペースを調整しましょう。

 

婦人科でできる治療(セルフケアで改善しない場合の選択肢)

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「毎日保湿しているのに、また切れてしまった

セルフケアを続けても痛みが繰り返される場合、ご自身での完治は難しいかもしれません。

そんな時は、我慢せずに婦人科にご相談ください。
専門家の視点で原因を突き止め、あなたに合った治療法をご提案します。

炎症や感染症を治す【お薬での治療】

かゆみやおりものの異常、独特のにおいなどがある場合、カンジダやヘルペスやその他の感染症が隠れていることがあります。まずは検査で原因を特定し、飲み薬や塗り薬でしっかりと治療します。 再発を防ぐために、パートナーの方も一緒に検査や治療をおすすめすることもあります。

・潤いと弾力を取り戻す【ホルモン補充療法】

年齢とともに女性ホルモン(エストロゲン)が減ってくると、腟の粘膜が乾燥して薄くなり、ちょっとした刺激でも切れやすくなります。(萎縮性腟炎) この場合、腟に直接作用するお薬(局所エストロゲン製剤)を使い、粘膜をふっくらとさせ、潤いと柔軟性を取り戻すという方法もあります。婦人科医にご相談ください。

・腟そのものを元気にする【レーザー治療】

モナリザタッチ」などの専用レーザーを腟や外陰部に照射する治療法です。

レーザーの力で、皮膚のコラーゲン生成を促し、血の巡りを良くします。 その結果、粘膜に厚みと弾力がよみがえり、潤いのある切れにくい状態へと導きます。性交痛の改善に高い効果が期待でき、数回の施術で効果が持続します。難治性の膣萎縮の方にもモナリザタッチは非常に有効です。

・心と体の両面からサポート【カウンセリング・指導】

痛みへの不安や緊張が、体をこわばらせ、さらに痛みを強くしてしまうこともあります。お薬だけでなく、心と体の両方からアプローチすることも大切です。

  • 痛みの少ない体位や挿入の角度など、具体的な工夫をアドバイスします。
  • 骨盤周りの筋肉をしなやかにする体操(骨盤底筋リハビリ)をご案内します。
  • 痛みに対する不安を和らげるためのカウンセリングも行います。

 

よくある質問(FAQ

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Q1. ちょっとヒリヒリするだけ。こんな症状で病院に行ってもいいの?

はい、もちろんです!その「ちょっとした痛み」が、実は体からの大切なサインかもしれません。乾燥や軽い炎症が隠れていることが多く、早めにケアすることで悪化を防げます。我慢せずに、ぜひお気軽にご相談ください。

Q2. 市販の薬で治せる?

保湿剤で症状が和らぐこともありますが、もし感染症が原因だった場合、かえって悪化させてしまうことも。自己判断で薬を使うのは少し危険なため、まずは一度、専門家に見てもらうのが安心です。

Q3. 繰り返さないための根本的な治療法はある?

あります。そのためには、まず「なぜ繰り返すのか」という原因を特定することが重要です。ホルモンを補ったり、レーザーで皮膚そのものを元気にしたり、感染症をしっかり治したりと、原因に合わせた治療を行うことで、根本的な解決を目指せます。

Q4. パートナーにどう説明すればいい?

「痛いからダメ」と拒絶するのではなく、「二人のためにもっと良くしたいから協力してほしいな」という前向きな気持ちで伝えてみてはいかがでしょうか。「潤滑剤を使ってみない?」「もう少し優しくしてほしいな」と具体的なお願いをすることで、パートナーもきっと理解し、協力してくれるはずです。

 

関連する特定のお悩みについて

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1.「腟の入口が狭くて痛い」と感じるときの原因と広げる方法

「自分だけが狭いのでは?」「昔は平気だったのに」と、腟の入口の狭さや、それによる性交痛に悩んでいませんか。その感覚には、いくつかの原因が考えられます。

【主な原因】

・生まれつきの体質
骨格や筋肉の付き方など、もともとの体の構造によるもの。

・出産や手術による変化
会陰切開の傷跡などが治る過程で、皮膚が硬く引きつれてしまうことがあります。

・加齢やホルモンの影響
更年期などで女性ホルモンが減少すると、腟の組織が薄く、硬くなり、潤いが失われます(萎縮性腟炎)。

・心身の緊張
「また痛いかも」という不安から無意識に力が入ってしまい、筋肉がこわばって入口を狭くしてしまうこともあります。

【セルフケア】

まずはご自身でできるケアから試してみましょう。

・保湿とマッサージ
お風呂上がりにデリケートゾーン専用の保湿ジェルやオイルを使い、入口周りを優しくマッサージして皮膚の柔軟性を高めましょう。

・潤滑ゼリーを十分に使う
性交時には、摩擦を減らすために潤滑ゼリーをたっぷりと使用してください。

【婦人科でできる専門的な治療】

セルフケアで改善が難しい場合は、専門的な治療が有効です。

・お薬(局所ホルモン剤)
腟の潤いと弾力を取り戻す塗り薬や腟錠を処方します 。

・レーザー治療(モナリザタッチ)
レーザーを照射して皮膚のコラーゲン生成を促し、内側からふっくらと柔らかくする治療法です。

 

2.会陰以外も「女性器の割れ目」が切れて痛い原因とケア

会陰部だけでなく、大陰唇や小陰唇の付け根といった、いわゆる「割れ目」の部分が切れてヒリヒリ痛む、というご相談もよくあります。この場所の痛みは、性交渉時以外にも起こりやすいのが特徴です。

【主な原因】

・乾燥
デリケートゾーン全体の乾燥により、皮膚のバリア機能が低下し、少しの刺激で切れやすくなります 。

・物理的な摩擦
タイトな下着やジーンズ、ナプキンなどが擦れることで、皮膚に負担がかかります。

・洗いすぎ
清潔にしようとするあまり、ゴシゴシ洗いすぎてしまうと、必要な皮脂まで奪われ、かえって乾燥を招きます。

・感染症
性感染症により、皮膚に炎症が起こっている可能性もあります 。

【セルフケア】

・毎日の保湿
最も大切なケアです。お風呂上がりには必ずデリケートゾーン専用の製品で保湿しましょう。

・下着を見直す
通気性が良く、締め付けの少ない綿素材の下着がおすすめです。

・おりものシートを使用しない
どうしても気になる場合は、布ナプキンをお勧めします。

・優しく洗う
専用のソープをよく泡立て、指の腹で優しくなでるように洗いましょう。また、しっかりすすぎましょう。

【こんなときは婦人科へ】

セルフケアを続けても改善しない場合や、以下の症状がある場合は、他の病気が隠れている可能性もあるため、一度ご相談ください。

  • 強いかゆみや、おりものの色・量に変化がある
  • 痛みが悪化したり、何度も繰り返したりする

 

まとめ|痛みを我慢せず、安心できる性交へ

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性交中に会陰部が切れる悩みは、決して珍しいことではありません。多くの女性が同じような経験をしています。大切なのは「年齢や体質だから仕方ない」と諦めず、原因を見極めて適切に対処することです。

乾燥や炎症など、原因を特定して治療すれば、再発を防ぎ、安心して性交を楽しむことが可能です。また、繰り返しのシェービングは皮膚に負担をかけやすいので、ヘアの処理をしたい場合は医療用脱毛をおすすします。

当院では、モナリザタッチ治療3,000件以上の実績をもとに、切れやすい粘膜や乾燥の改善に高い効果を発揮する治療をご提供しています。

さらに、女性医師が診療を行い、土日祝も受診可能

保険診療から自費診療まで豊富なメニューを揃え、お一人おひとりの症状やライフスタイルに合わせたオーダーメイド治療をご提案します。院内処方で通院の負担も少なく、安心して治療を継続できます。

  • 軽度でも繰り返すなら早めの受診を
  • 潤滑剤や保湿ケアで日常から予防
  • パートナーとのコミュニケーションで負担軽減
  • 婦人科では根本治療が可能

「もう痛みを我慢したくない」と思ったときが、治療を始めるタイミングです。
まずはお気軽にご相談ください。あなたの体と心の両方を守るサポートをいたします。

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院長 海老根真由美

白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)

産婦人科医師・医学博士

埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。

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