閉経後に気をつけたい症状と病気|早めに受診すべきサインを婦人科女医が解説!
更新日:2025.09.12

閉経は誰にでも訪れる自然な体の変化です。
しかし、「生理が止まったから終わり」ではなく、不正出血・茶色いおりもの・デリケートゾーンのかゆみや痛み・尿漏れ・動悸やめまいなど、閉経後に現れる症状の中には病気のサインが隠れていることもあります。
「更年期だから仕方ない」と思っていた症状が、実は子宮頚がん、子宮体がんや卵巣がん、骨粗鬆症、心臓病などにつながるケースもあります。
本記事では、閉経の基礎知識から注意したい病気、受診の目安、婦人科・女性内科でできる検査や治療までを専門医の視点で体系的に解説します。
「どの症状は自然で、どれは病気の可能性があるのか?」
その疑問を解消し、安心して閉経期を過ごすための指針をお伝えします。
目次
閉経とは?

閉経に関連する疾患についてご説明する前に、閉経がどのように訪れるのかお伝えしたいと思います。
閉経は、「卵巣の機能が徐々に低下し、月経が永久に停止すること」です。
最後の月経から1年間以上月経がなければ、閉経と判断します。つまり、あとから考えたときに「1年くらい前に閉経していたんだな」とわかるということです。
日本人女性は、50歳前後で閉経を迎えると言われています。ただ、これはあくまでも平均であり、40代の前半で閉経する方もいれば、50代半ばで閉経する方もおり、個人差は大きいです。
閉経の前5年、後5年程度の期間は「更年期」と呼ばれます。
卵巣の機能の低下に伴い、女性ホルモン(とくにエストロゲン)の分泌が不安定となり、さまざまな心身の不調が出やすい時期です。
閉経前後の時期に、心身の不調の強い場合をとくに「更年期障害」と呼んでいます。
最近は、本格的に更年期が始まる前の40代前半ごろを「プレ更年期」と呼ぶこともあるようです。
閉経前後の代表症状

女性の体は、卵巣から分泌される2つの女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)により、さまざまに調整されております。
月経を起こす以外にも、女性ホルモン、とくにエストロゲンには次のような役割があり、女性の健康を守ってくれる存在です。
女性ホルモンの役割
- 骨密度を維持する
- 血管の柔軟性を保つ
- コレステロール値のバランスを良好に保つ
- コラーゲンの合成を促し関節や肌を健康に保つ
- 精神を安定させる
卵巣の機能が低下し始め、閉経が近づくと、これまでホルモンにより維持されていた機能が低下し、多様な症状が現れます。いわゆる「更年期障害」の症状です。
更年期症状の例

- のぼせ・発汗・動悸
- 睡眠障害・気分変調
- デリケートゾーンの乾燥・かゆみ・性交痛
- 尿漏れ・頻尿
- 茶色いおりもの・不正出血
- 肩こり、腰痛、関節痛、しびれ、手指の痛み変形
更年期の自然な月経変化については、以下の記事で詳しく解説しております。
動悸や息切れについては、以下の記事でご参照ください。
閉経以降に注意したい病気

では、閉経前後から増える、注意したい疾患についてご紹介します。
受診の目安もお伝えしますので、「当てはまるかもしれない」と思われたら早めにご相談ください。
子宮体がん
子宮体がんは、40代から徐々に増え始め、50代〜60代が発症年齢のピークとなっています。
まさに、閉経前後に発症が多い疾患です。
閉経後にもし不正出血があったら、決して受診を先延ばしにしないでください。初期の段階から不正出血が出る、というのが子宮体がんの特徴です。
閉経前であっても、月経以外の期間に不正出血が多い、ダラダラと出血が続くという場合には、婦人科を受診していただきたいと思います。
「更年期だから、月経が乱れているのだろう」と思っていたら、子宮体がんだった…というケースは珍しくありません。
ステージIやステージ IIの段階で発見・治療を開始できれば、5年生存率も80%以上と高く比較的予後のよいがんです。不正出血があるなら、早めに婦人科を受診してください。
不正出血の症状がある場合、出血がある日でも受診していただいてかまいません。お早めにご来院ください。
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卵巣がん
卵巣がんは、女性性器悪性腫瘍の中では、診断が難しく死亡者率が高いがんです。
月経回数の多さ、排卵誘発剤の使用、食生活の欧米化などにより増加傾向で、50〜60代での発症が多くなっています。
子宮体がんとは異なり、初期はほとんど自覚症状のない「サイレントキャンサー」で、初期段階で見つけるためには、定期的な婦人科での検診が重要です。
「閉経したから婦人科は卒業」ということはありません。
閉経後も、定期的に婦人科へご来院いただき、子宮や卵巣のチェックをおすすめします。
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外陰がん
デリケートゾーンに生じる腫瘍の多くは良性ですが、悪性の腫瘍もあります。
非常にまれな病気で、手術や放射線治療、抗がん剤治療が必要になり、他のがんと同様に早期発見が重要です。
あまりご自身の目で確認できない部位だからこそ、「何か異変はないかな?」と意識しながらデリケートゾーンを触ることが大切だと思います。
デリケートゾーンにしこり・デキモノ・湿疹のようなものがあると気づいたら、早めに婦人科を受診してください。
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硬化性苔癬(こうかせいたいせん)
あまり聞いたことのない病名かとは思いますが、50歳以上の女性に多く、性器・肛門周辺に白い斑点があらわれ、かゆみ・痛みを呈する疾患です。自己免疫疾患と考えられています。
性器周辺の病変の場合、稀に有棘細胞がんが発生することがあるため、しこりや潰瘍を伴う場合は要注意です。
デリケートゾーンの皮膚が硬くなってきた、しこりやデキモノがある、かゆみ・痛みがあるといった変化に気がついたら、早めに婦人科でご相談ください。
萎縮性腟炎
萎縮性腟炎については、当ブログでも頻繁に取り上げております。正確なデータはありませんが、60歳以上の女性のほとんどが萎縮性腟炎の状態ではないか、と感じるほど、多くの方が悩まされている病態です。
エストロゲンの減少により、腟粘膜の萎縮・乾燥が生じ、デリケートゾーンの違和感、かゆみ、性交時痛、頻尿、おりものの変化などの症状を呈します。
デリケートゾーンに違和感があれば、いつでもご来院ください。婦人科は、すべての年代の女性のための診療科です。あなたに合ったホームケアの方法をお伝えいたします。また、当院ではエストロゲンの局所投与、ホルモン補充療法の他、モナリザタッチなどの腟レーザー施術も可能です。
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乳がん
乳がんは、日本人女性の罹患するがんで最も多いものです。
9人に1人は乳がんになると言われています。他のがんと同様に、やはり早期発見が重要です。
乳頭から血性の分泌物が出る、乳頭が凹んでいる、乳房の皮膚に赤みやただれがある、乳房のしこり・ひきつれ、乳房の形の左右差が出てくるなど、何らかの異変が出たらすぐにご相談ください。
乳がんは、30代から少しずつ発症が増え、40代後半〜60代後半にピークがあります。
40代からは、2年に1回の検診が推奨されていますので、ぜひ検診を受けてください。早期発見という狙いがあるため、当院では年に1度をおすすめしております。
「マンモグラフィーは痛いらしい」と、検診を避けてしまう方も多いです。月経開始7〜10日目ごろが、乳房の張りが最も少ないので、マンモグラフィーのお痛みが軽減できると思います。
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更年期うつ
更年期には、エストロゲンの減少により、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が不足しやすくなると考えられます。
そのため、「何があったわけでもないのに、気分が落ち込んでしまう」「わけもなく、涙が出る」そのような症状に悩まされてしまう方が少なくありません。
更年期の症状は、長い方では数年〜10年近く続くこともあります。
我慢を続けるのではなく、適切な治療で上手に症状と付き合っていくのがよいでしょう。
ホルモン補充療法は、精神的な症状にも有効です。
必要なケースでは、精神科・心療内科とも連携しながら治療をおこないます。
甲状腺疾患
甲状腺疾患は、閉経や女性ホルモンとの直接的な関係はありません。
しかし、甲状腺機能低下症は50代ごろからの発症が多いことや、症状が更年期障害と似ている部分もあることから、閉経前後で注意したい疾患です。
甲状腺機能低下症の場合、月経異常・意欲低下・気分の落ち込み・倦怠感などがでます。
甲状腺機能亢進症では、イライラ・不眠・発汗・動悸・無月経などが代表的な症状です。
いずれの場合も、更年期障害の症状と間違えやすいといえます。
「うつ症状」の原因が甲状腺機能の異常だった、というケースも経験しております。
更年期かな、という症状が出てきた場合には、それ以外の疾患の可能性を除外するためにも、女性ホルモンだけでなく甲状腺ホルモンなどのチェックが大切です。
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骨粗鬆症
エストロゲンには、骨密度を維持する作用があります。
骨の強さの指標である「骨密度」は、18〜20歳ごろがピークです。そこから40歳代前半までは骨密度が概ね維持されますが、更年期のエストロゲン分泌の低下に伴って、急激に骨量が低下します。
そのため、閉経後には、骨粗鬆症を発症する女性が非常に多くなるのです。
骨密度の低下は避けられませんが、日常生活の見直しや、早めの治療開始で、骨密度の低下を食い止めることができます。
当院では、40歳以上の方には定期的な骨密度検査をおすすめしております。痛みなく、ごく短時間で検査が可能です。
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変形性関節症
閉経ごろから、エストロゲンの減少に伴って、関節の軟骨や腱・腱鞘などがダメージを受けやすい状態となり、変形性関節症に至る場合も増えてきます。
更年期以後の女性が関節の痛みやこわばりを感じるけれども、画像検査をしても原因がわからない状態を「メノポハンド」と呼ぶようになりました。
進行していくと、変形性関節症のほか、骨粗鬆症や腱鞘炎などと病名がつくようになります。
病名のつかない「メノポハンド」の状態でも、婦人科ならではの治療が可能です。
当院では、エストロゲンジェルを関節に直接塗布する方法が有効なケースを多く経験しております。
「痛みがあるのに、整形外科では何でもないと言われた…」そのような方は、ぜひ当院へご相談ください。
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骨盤臓器脱
出産や加齢、日々の生活習慣などが原因で生じる、子宮・膀胱・直腸など普段は骨盤の中に納まっている臓器が膣を通して下がってくる状態のことです。
エストロゲンの分泌が減少するのに伴い、骨盤内の臓器を支える骨盤底筋群がゆるむことが、原因の1つと考えられています。そのため、閉経前後から症状を訴える方が増えてきます。
初期はデリケートゾーンに何かが挟まったような違和感程度ですが、だんだんと排尿・排便・性交などにも影響が出てきてしまう、厄介な病態です。
早期に発見し、骨盤底筋トレーニングや保存的な治療をおこないましょう。
内診で、臓器の下垂の程度を直接確認し、適切な治療をご提案します。
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動脈硬化性疾患
狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症などが挙げられます。
これらの原因の1つが「LDL(悪玉)コレステロール」の増加です。
女性は、エストロゲンの作用によってLDL(悪玉)コレステロールは少なく、HDL(善玉)コレステロールは多くというふうに、脂質のバランスがよい状態に保たれています。
その結果、男性と比較すると若年での脂質異常症は少ないです。
閉経後は、女性もLDLコレステロールが上がりやすくなり、動脈硬化性疾患も増えます。
LDLコレステロールが高くなっても自覚症状はとくにないため、定期的に健康診断を受けるなどしてチェックすることが大切です。
生活習慣改善のアドバイス、投薬治療で、悪化を抑えましょう。
当院では、婦人科だけでなく女性内科も併設し、女性特有の疾患、年代別に注意したい疾患などについてしっかりとサポートできる体制を整えております。
かかりつけクリニックとして、ご利用いただければと思います。
受診の目安(赤信号・黄信号)

閉経前後から気をつけたい疾患について、詳細にお伝えしてきました。
ここでは、受診の目安となる症状についてまとめます。
【赤信号!すぐ受診すべき症状】
- 閉経後の出血
- 強い性交痛や外陰の潰瘍
- 持続する下腹部膨満や急な体重減少
- 乳房のしこり、ひきつれ、ただれ等
【黄信号!症状が続くなら受診を】
- 軽度の乾燥・かゆみ
- 頻尿や軽い尿漏れ
- 気分の落ち込みや不眠
- 手首や指など関節の痛み、こわばり
こういった症状がとくにない場合でも、年に1度程度、定期的な婦人科受診でお体のチェックはおこないましょう。
当院では、卵巣・子宮の状態をみるだけでなく、骨密度、脂質(コレステロール)や血圧なども含め、女性の健康管理に力を入れております。
婦人科・女性内科でできる検査

婦人科・女性内科を併設している当院だからこそ、おこなえる検査の種類も多いです。
・血液検査、尿検査
脂質、糖代謝、肝機能、腎機能、女性ホルモン、甲状腺ホルモンなど、各項目を検査可能です。
・培養検査
感染症を疑う場合、おりもの、血液、尿などを培養検査に提出します。
・病理検査
ポリープなどを切除した場合、悪性腫瘍ではないことを確かめるために病理検査に提出します。
・エコー検査
経腟エコーのほか、経腟エコーに不安がある方は経腹エコーも可能です。子宮や卵巣のチェックだけでなく、甲状腺、腹部、乳腺などの検査にも使用します。
・がん検診
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、乳がんの検診が可能です。当院でマンモグラフィー検査や乳腺超音波検査を受けられます。
・乳腺の細胞診、針生検
乳腺にしこりが見つかった場合に、組織を採取し詳細に調べます。当院では、土曜日、日曜日に乳腺外科医(女医)の診察を受けることが可能です。
・骨密度検査(DXA)
腰椎、大腿骨などにX線を照射し、高い精度で骨密度を測定できる機器を導入しております。骨密度低下の早期発見のため、また、治療効果判定のために使用します。
よくある質問(FAQ)

Q1. 閉経後に少量の出血がありました。受診は必要ですか?
A. はい、閉経後の出血は少量でも必ず婦人科を受診してください。
閉経後に出血がある場合、子宮体がんや子宮内膜ポリープ、萎縮性腟炎などさまざまな病気が隠れている可能性があります。自己判断で様子を見るのではなく、経腟エコーや子宮内膜の検査で原因を確認することが大切です。
Q2. 茶色いおりものや不正出血は更年期症状の一部ですか?
A. 茶色いおりものは閉経前後のホルモン変動によることもありますが、閉経後に繰り返す場合や出血が混じる場合は子宮体がんや感染症などのサインの可能性があります。
「更年期だから」と思い込まず、不正出血・茶色いおりものが続く場合は婦人科での検査をおすすめします。
Q3. 閉経後の性交痛は年齢のせいで仕方ないのでしょうか?
A. いいえ、閉経後の性交痛は萎縮性腟炎(GSM)が原因であることが多く、治療やケアで改善が期待できます。
膣の乾燥・かゆみ・痛みは「自然だから仕方ない」と思われがちですが、腟エストロゲン療法や保湿ケア、モナリザタッチなどの治療法があります。諦めずに婦人科へご相談ください。
Q4. 閉経後の動悸やめまいは更年期障害だけが原因ですか?
A. 更年期障害によるホルモン変動が原因のこともありますが、心疾患や甲状腺疾患など別の病気の症状である場合もあります。
特に胸の痛み・しびれ・失神を伴う動悸やめまいは救急受診が必要です。「更年期だから」と放置せず、まずは婦人科・女性内科でご相談ください。
Q5. 閉経後の乳がん検診はどのくらいの頻度で受けるべきですか?
A. 40歳以上は2年に1回のマンモグラフィー検診が推奨されています。
ただし、家族歴がある方やリスクが高い方は毎年1回の検診をおすすめします。閉経後も乳がんリスクは続きますので、定期的にマンモグラフィーや乳腺エコーでの検診を受けましょう。
Q6. 卵巣がんは閉経後でも発症しますか?予防法はありますか?
A. 卵巣がんは閉経後にも発症しやすく、初期症状が乏しいため「サイレントキャンサー」と呼ばれています。
完全な予防法はありませんが、定期的な婦人科診察と経腟エコーで早期発見につながる可能性があります。閉経後も婦人科受診を続けることが大切です。
Q7. 更年期症状と甲状腺の病気はどう見分ければよいですか?
A. 更年期障害と甲状腺疾患は、動悸・倦怠感・気分の落ち込みなど似た症状が多く自己判断は困難です。
血液検査(甲状腺ホルモン測定)や甲状腺エコー検査で正確に区別できます。「更年期かもしれない」と思っていても、実は甲状腺機能低下症や亢進症が原因だったケースもあります。
Q8. ホルモン補充療法(HRT)は誰でも受けられますか?
A. HRTは閉経後の不調改善に有効ですが、乳がんや血栓症の既往がある方など一部の方は適応外となります。
開始前に血液検査や既往歴の確認を行い、リスクと効果を比較して判断します。自己判断せず、医師とご相談の上で適切な治療法を選びましょう。
Q9. 閉経後の尿漏れや頻尿は治せますか?
A. はい、閉経後の尿漏れや頻尿は骨盤底筋のゆるみやエストロゲン低下が原因のことが多く、治療やリハビリで改善できます。
骨盤底筋トレーニング、薬物療法、腟エストロゲン、専用機器(エムセラなど)での治療法もあります。日常生活の質を下げる症状ですので、我慢せずご相談ください。
Q10. 閉経後はどのくらいの頻度で婦人科を受診すべきですか?
A. 症状がなくても年に1回の定期健診をおすすめします。
子宮体がんや卵巣がん、乳がん、骨粗鬆症、生活習慣病などは閉経後にリスクが高まるため、婦人科・女性内科での健康チェックが安心です。症状がある場合は、その都度早めに受診しましょう。
まとめ・相談のご案内

閉経は人生の自然な節目ですが、同時に病気のサインを見逃さないための大切なタイミングでもあります。
出血、外陰の強いかゆみや潰瘍、持続する下腹部膨満、乳房のしこりなどは早めにご受診ください。
当院(婦人科・女性内科併設)では、症状の鑑別から検査、治療、ホームケアの相談まで一貫してサポートします。
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参考/出典

白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
海老根 真由美(えびね まゆみ)
産婦人科医師・医学博士
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。
2013年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。
女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。